イカれ軍人どもの戦国ネーションズ! 作:サンドワーム愛好家
尾張の清州城。織田信奈治めるその土地に今、一人の来客が来ていた。
その者の名は
「浅井家当主、浅井長政と申します。美しいと評判の姫に会えて、恐悦至極に存じます」
浅井長政。北王子の戦国大名で、浅井家当主である。
彼は女子の目を引くほどの美少年で、凛々しいという言葉がよく似合うだろう。……その雰囲気が作られたような物である事は否定出来ないが。
「……それで? 私に何の用?」
信奈は不満そうに長政に問う。
彼女が何故機嫌を損ねているのかというと、先ほど届いた道三が稲羽山城を追い出され追い詰められているという事を聞いたからだ。
彼女としては、
信奈は義父と国を天秤に掛け、国を取った。領主としての義務を取ったのだ。
「ええ、信奈姫の苦しみを取り除いてあげようと思いましてね……」
「私の苦しみ?」
そこでは長政は言葉を区切り、少し時間を溜めてから言い放った。信奈の理解者である、とある者の名前を。
「……美濃の斎藤道三殿」
「……!」
信奈の顔がキュッと引き締まった。が、直ぐになんでもないように仏頂面に戻した。その瞳にはまだ動揺が残っていたのを本人は気づいてない。
「このままでは数日の内に首となる事でしょう。しかし織田は動けない」
長政は嫌な笑みを浮かべながら言った。
信奈は先ほど封じ込めたはずの自分の感情が溢れるのを抑え込み、長政に問う。
「……何が言いたいの?」
「浅井と織田、両国で美濃を攻めれば一気に片がつきます。道三殿の救出も出来ましょう」
長政は信奈の傷を抉るように言い放つ。その顔には笑顔がまだ浮かんでいた。
「さらに近江と美濃、尾張の三国が一つとなれば、今川とて敵ではありません。どうですか?」
「……それは同盟を持ちかけているって事でいいの?」
「はい、おいしい話でしょう?」
「おいし過ぎるわね……本当の目的はなに?」
信奈の顔が変わる。流石に裏がある事には気づいたようだ。
仮にこのまま同盟を結んでも浅井家のメリットは少ない。美濃の領地は道三の譲り状によって織田の物になるのだから。
「はははっ! これは失態ですね、噂通りではないという事ですか……」
「当たり前ですよ! だって大尉が同盟を結ぶ程有能なんですからね、姉上は!」
長政の放った言葉にガスマスクを首から下げた信澄が食いつく。その信澄を見て長政は首をかしげる。
「信奈殿、貴方の弟君は面白い格好をしていますね。噂の南蛮服という奴ですか」
「あー、それは違うわよ。信澄は尾張と同盟を結んでいる奴の制服? を着ているのよ」
「尾張と同盟を結んでいる国……? おかしいですね、尾張と同盟を結んでいる国は美濃のみだと思っていたのですが……」
長政は首を傾げた。
実は彼は軽く流してはいたが、信澄の着る帝国軍の制服に見入っていたのだ。ピシッとしたコートにシミの少ない制服。彼の格好にも凛々しいという言葉がぴったりな位だ。
そしてそんなのを制服としている国を長政が知らない訳がない。実を言うと他の大名も知らないのだ。
彼らは忍び各国に放って情報を仕入れている。こんな質のいい服を作る国を各国の大名が知らないという方がおかしいのだ。
何故各国は神たち帝国軍を知らないのか。それはモーガン指揮する暗躍部隊が各国の忍びを拉致、洗脳のまがい事をしているからだ。
そのせいで各国に重要な話・帝国軍に関する情報は入ってこないのだ。帝国軍、恐ろしい子! と言ったところだろうか。
「まあ、その尾張の同盟相手も気になりますが、今は置いておきましょう。今回は違う件で参ったのですから」
「そうね」
「それでは正直に申しましょう。信奈殿……」
長政は言葉を区切る。そしてバッと片膝立ちになり、信奈に手を伸ばして言った。
「私は貴方を我が妻として貰い受けに来ました」
「……え?」
信奈はその言葉の意味が分からないようだ。ぽかーんとした顔をしている。
そしてしばらくするとその言葉の意味が分かったようだ。いつしかの神の結婚遊びの時のように、手をわなわなとさせたり、顔を真っ赤にさせたりと女の子な反応を出していた。
信奈は慌てながら言う。
「そ、それって、けけけ、結婚って事⁉︎」
「はい。日本きっての美男美女の夫婦となりましょう」
「ででで、でも私はアイツの事が……!」
「ほぅ……誰か想い人が?」
「ちっ、違うわよ! 誰があんなふざけた奴の事なんか……!」
そんな様子の信奈に長政はフフ、と笑いながら言う。
「共に天下を取りましょうぞ、信奈殿」
「そ、それってわわ私にほ、惚れたって事⁉︎」
多少取り乱して信奈は問う。結婚を申し込んだ理由がそれしか思いつかなかったのだろう。
それに対し長政は、いいえ、と簡素に答えた。信奈の顔が呆けたものとなる。
長政は続ける。
「政略結婚は世の習い。むしろ愛など邪魔になるだけでしょう」
そして、その場は静まり返る。波一つ立たない海のように。
そんな空気の中信奈が唇を噛み締めて言
「私は! 自分の旦那様はじぶ——」
「おい信澄! なんでお前こっちにいんだよ! 長屋の鍵渡しただろ! あっちで待ってろよ!」
「「「……」」」
——う前に、広間の扉をガバッと勢いよく開いて一人のコートを着た男が入ってきた。彼の登場により織田家臣は皆黙り込んでしまう。
そして、コートの男の視線の先が長政に行った時、男は疑問符を浮かべながら言った。
「あ? 誰だお前。……あ、もしかして最近噂の逆男の娘って奴? もしかして流行ってんの、それ?」
そんな意味不明の事を言い出す男の雰囲気に、早くもついていけない一同であった。
清州城に着くなり静まり返る織田家臣一同。ここにいる全員がぽかーんとした顔を浮かべている。なんだってんだよ。
とりあえず信澄に話を……いたいた。
ガスマスクを首から下げた信澄の元へ向かう。
「来てやったぞ、信澄。俺、一仕事終えた後だから早く寝たいから、手短に頼む」
「はい、大尉! 実は今、姉上が浅井家当主の長政殿に結婚を申し込まれているんです!」
「ふ〜ん。それでどうなったの?」
「いえ、実はまだ決まってないんです。でも、この結婚を断ると道三様の救出が出来なくなっちゃうんです……」
信澄は悲しそうな顔を浮かべる。そうか、道三が救出出来なくなっちゃうのか。……道三?
俺ついさっき道三助けたから別に道三助けに行かなくても良いよね? だったら断ればいいじゃん。
「じゃあ断ればいいじゃん。道三を助けに行くだけ無駄だよ」
「ナヨ!」
「ナヨさん、姫様の前で不謹慎です! 0点」
「……ナヨ、酷い」
「は? え? は?」
俺が断ればいい、って言っただけなのに何故か織田家臣全員からブーイングを受けた。……なんか悲しい。
逆男の娘がこちらに向かってきた。
「貴方が、尾張国と同盟を結んでいるという方ですか?」
「ああ、そうだ。それがどうした?」
「いえ、別に。……それにしても酷い事を言いますね。まさか道三殿を見捨てろとは……」
「え?」
ど、どういう事だ⁉︎ 俺がいつ見捨てろって言ったんだよ、俺は助けに行ってももう助けているから無駄だって言っただけじゃん!!
ふと信奈の方を見ると……泣いている。え? なに? 俺が悪いの? これ。
信奈は涙を流しながら言う。
「うぅ……そうよね。援軍なんて出したら蝮に怒られちゃうわ。……援軍なんて……」
「いえ、大丈夫ですよ、信奈殿。浅井と同盟を結んで頂けさえ貰えれば我々も手助けを……」
信奈と逆男の娘(面倒だからこの先青髪って呼ぼう)が何かを言い合っている。俺は蚊帳の外だ。
……なんかイライラしてきたな。なんで俺が悪者になっているんだよ。道三助けたってのになんで俺が悪者になってんだよ。……よし、こうなったらトコトンめちゃくちゃにしてやるぜ! そっちの方が面白そうだしな!
俺はスマホを弄り、ある物を作成、
出来上がると俺はそれを呼び出し、
「お〜い、青髪美青年君〜」
俺は青髪を呼び出し、こちらを向くよう仕掛けた。
その呼びかけに何も知らずに振り向く哀れな美青年。やってやるぜ!
「なんでs——」
「攻撃目標は顔面DA☆」
俺はトリガーを引いた。すると青髪の顔面には……顔いっぱいのパイが! 超気持ち良い。
俺はリロードをし始める。
「貴様! 長政殿になんて事を——」
「はっしゃぁ〜」
青髪の連れの一人にもパイを発射する。こちらも同様顔いっぱいにパイがくっついた。やっぱパイランチャー最高だな。次も行こう。
照準をもう一人の連れにセットする。するとソイツはやられるのが怖いのか、やめてくれ! と、叫んでいたが……
「誰か知らないけど、お許しください!」
何の躊躇いも無く俺はトリガーを引く。勿論パイは相手の顔面に命中しました。
「さて、憂さ晴らしも済んだし、帰るか」
「「「……」」」
周りは黙り込んでしまっている。どうやら何か怒っているようだ。とりあえず言い訳置いていこう。
俺は信奈に話しかける。
「信奈、一応言っておくが、俺は道三を見捨てろという意味で言ったんじゃないからな」
「——え?」
「信奈、俺はお前には好きな奴と結婚してほしい。政略結婚なんてして欲しくはないんだよ。だから……俺が道三を助けてきた」
周りが驚いたような顔をみせる。よし、まずは軽く信じさせる事と、さっきのパイランチャーの事を無かった事にできたな(※出来てないです)。
次だ。
「だから俺はお前に結婚する事は無いと言ったんだ。お前の苦しみは既に俺が取り除いたって意味でな。だから……だからお前は好きな奴と結婚していい」
とりあえず理由付けはこんなもんで良いだろう。久しぶりにふざけれたし、満足だ。
あと一押しして、イイハナシダナー、にして逃げれば穴だらけの台本にも気付かれないだろう。多分。
「勝家、丹羽、犬千代。それはお前らにも言える事だ。お前らのような美人は いや、この戦国の乱世に生きる全ての女性は政治の道具では無いんだよ。だからお前らも好きな奴と結婚してくれ。それが俺のせめてもの願いだ」
「「「……!」」」
よし、こんなもんで良いだろう。3人の顔つきが変わったのでとりあえず騙せたって事で。何考えてんのか全く分からんが。
あとやっておくべき事は……あれだな。
「じゃ、コイツは俺が回収していくから。……コイツを連れて行くぞ、信澄」
「あ、分かりました! 大尉!」
そして俺はその場から(逃げ)去った。
……その小さな身体の何処にそれだけの力があるんですかねぇ……。まあ成長したって事にしておこう。うん。
さて、という訳で久しぶりの本拠地に戻ってきたぜ。
歩きが面倒なので途中から偵察車使って移動した。やっぱり車は速いな。
「おや? お帰りになられていたのですか? 大尉」
車両をスマホに戻した所でモーガンが顔を出した。今思ったがコイツの顔を見るのも久しぶりな気がする。そう思うと結構な時間留守にしていたんだな、俺。これからは定期的にコッチにもこよう。
軽く感傷に浸っているのもいいが、挨拶はせねばならんだろう。俺は軽くモーガンに挨拶を交わした。
モーガンは口を開く。
「大尉、実はゾーイが新兵器を開発をしました。今回は爆発しないので安心してください」
「新兵器? 今回はどんな技術を使ったんだ?」
「まあそれは、見てからのお楽しみという事で」
「ぐぬぅ……」
別に教えてくれたっていいじゃ無いか、モーガン。俺ちょっと気になるぞ、その新兵器って奴。
ま、とりあえず
俺はモーガンに別れを告げた。
「分かりました。ではお気をつけて行ってらっしゃいませ」
「おう、じゃあな」
俺は信澄と共に道具工房を目指す。
先程の場所から百数十メートル離れた所には道具工房がある。ここではインパクトレンチやプラズマ溶接機、釘打ちマシンガンなど|基本的製作道具の他に装甲修理セットや車両改造、新兵器開発を任せてある。
因みに工房と言ってもある施設は一つのみでは無い。工房はあくまで多くある施設群の一つである。文字で言えば 「基地の中にある開発班の道具製作部署」 と言うべきかな? 他にも兵器開発部門などがある。
ついでに言えば、ここ《道具工房》で新兵器開発や改造が行われているのは一種の例外である。本来は認められていない。いないのだが……ゾーイがここで開発したい! って言うから仕方なく……。兵器開発部門でやってくれと言いたい。というか何故道具工房にこだわるんだ、ゾーイ。
噂をすればなんとやら。ゾーイが道具工房から飛び出して何かを弄っていた。袋が被せられているので何かは分からないが結構大型の機械だ。
俺はゾーイに、久しぶりだな、と声を掛けた。
「あ、大尉! 久しぶりだね! なにしてたの?」
「ああ、久しぶりだな、ゾーイ。いつも思うがお前いつもここにいるよな」
「うん、私は大体いつもここにいるよ」
いや、ホントなんでお前ここ気に入っているんだ。兵器開発ならそれ専門の部署作ったからそっち行って欲しいんだが。なぜ道具工房でやろうとするんだよ。
そんな俺の疑問を知らないゾーイはせっせと機械をいじり続けていた。さて、今回は何を作っているんでしょうかね?
俺はゾーイに尋ねた。するとゾーイは顔を活き活きとさせながら、俺の疑問に答えてくれた。
「お! やっぱり大尉も気になる? この新兵器!」
「ああ、それだけ大きいと、な」
「ふふふ、ならば教えてあげましょう! この私達が開発した新兵器、『ANCーNPW α-001』ちゃんを!」
そう堂々と叫んでゾーイは被せてあった袋をババッと引き剥がした。
そしてカモフラージュが剥がされるとそこにいたのは……四つ脚の青いロボットだった。なんだこのキラーマシン。
俺はゾーイに恐る恐る尋ねる。
「……ゾーイ? なんだコイツは?」
「良くぞ聞いてくれました!この子の正式名称は『
彼女は興奮気味に手を握ってきた。しかもその目は星がキラキラと輝いていて、さぞ嬉しい物と見える。コレが変態って奴か……。
まあ確かにコイツが凄いって事は分かる。人工知能を搭載した無人兵器だからな。人間には出来ない動きもやってのけるのだろう。確かに高評価を付けれるだろう。
だが……この装甲は何処で手に入れた? なんだこのキラーマボディ。フォルムが少々似ている所では無いぞ。
「おいゾーイ。コイツは何処で手に入れた? 正直に言え」
「え? な、何怒っているの大尉? 少し怖いよ……」
「別に怒ってなんかいない。いいから正直に答えろ」
「え、で、でもコレは私が1から作ったものだから他から取って来たって訳じゃ……」
ゾーイはたじろっている。……どうやら俺の勘違いのようだ。本気で困っている。
もしもこのキラーマが拾われた物ならば3つの可能性が出てくる。
一つは他世界の物品がここに流れ着いている事。
一つは俺の力に似た力を持っている者がいる事。
一つは他世界、つまりドラクエの世界がこちらに進行を開始しているという事。
これらの可能性が出てくるわけだが……彼女の手作りらしいからな。俺の勘違いだ。
まあ何はともあれ、とりあえず謝るべきだ。俺はそう気持ちを切り替えていたのだが……
「あ、もしかしてこの子に取り付けた『生命装甲』の事を言っているの? それだったらモーガンが持ってきたんだよ」
そんな爆弾発言を投下してくれた。……装甲って事は結局キラーマ拾って来たって事じゃねえか!
俺はゾーイに問い詰める。
「モーガンが持って来たとはどう言う事だ、ゾーイ」
「ええっと……モーガンが持って来たって訳じゃ無いんだけどね……」
そこからゾーイから聞いた事を纏めると、
・モーガンでは無くモーガンの部下の一人が持ち込んだ。
・出処は分からない。
・その持ち込まれた物を調べると生きていた事が分かった。
・フロイドと共に解体し、調査を行い試作品を作成。
・それがコレ。
ふむ、機械が生きていた事に対する反応は無いのか、と思ったが、フロイドに言わせたら機械と生物の融合はあり得ない事は無いらしい。……どういうこっちゃ。
「それにしても、凄いよね、この金属」
「ん? 何がだ?」
「実はこの試作品に使われている金属はあくまでオリジナルを再現した劣化品なんだけどね、それでも大量の貴重資源を消費しているの」
「……因みにどれくらい?」
「……部品30個、ラプター血液250ml、蜘蛛蜂エキス100ml、化学物質54個、サンドワーム筋肉の繊維5匹分、鋼鉄・石油がそれぞれ3万。その他諸々沢山使ったよ」
「……もしかしてそれでコレ一個?」
「うん」
俺はあまりの消費量に言葉を失ってしまった。
部品とは"ギア"と呼ばれる貴重資源を精製して作られる物なのだが……そのギアを5つ消費して一つ作られる。そしてそのギアの入手方法も一人プレイでは入手し辛いのだ。唯一偶に出現する大型兵器を倒す事でも入手は可能ではあるが、ある程度の力が要求される為あまり現実的では無い。
それを30個という事は……ギアは150個消費した事になる。最大所持量がギアも部品も100なので貯蓄分の1/3失った事になる。大変な事だ。
科学物質も同様で、通常プレイでは12時間で4個と少なく、貯蓄も初期では10と少ない。少なくとも特殊倉庫の増設が必要なのだ。
動物素材はよく知らない。ゲームではそんな素材無かったからな。恐らく農場から取って来たんだろう。
石油に関しては、石油採取施設をレベルカンスト+ドーピングアイテムありでも1日半はかかる。鉄採取はこれと同じくらいであり、かつ鋼鉄に精製するのでさらに時間がかかる。
因みに無課金プレイで手に入る
「……それで、性能は?」
俺はゾーイに問いかける。
これだけ高コストなのだが、それでも性能が良ければ量産も視野に入れるべきだ。それだけの兵器ならば軍力が格段に上がるだろうからな。
そして俺の問いにゾーイは答える。その回答に俺は頭が痛くなってしまう。何故なら……
「……ゾーイ、よく聞こえなかったな。もう少し大きな声でもう一度言ってみてくれ」
「えー、大尉聞いてなかったの? 仕方ないなぁ、ならもう一度言ってあげるよ。
「……」
驚きの高スペックだった。まさかこれ一機でそこまで出来るとは……。
いや、実際俺の軍を使えばそれも可能ではあるのだが……注意点はそこじゃない。キーワードは "単騎" "数時間" というものである。
俺が軍を動かして他国を侵略するとしたら各地に同時に侵攻を開始する。時間制限がついているのでこっちの方が効率がいい。
だがこの新兵器 "破" ではそんな事はしないという。まず数時間で各国を移動するのだ。同時攻撃が出来るわけじゃないから移動の分の時間も考えなければならない。更に城を攻め落とさなければいけない。守備部隊もな。
それらを考えるとこの兵器はかなりの超兵器であると言える。数時間の内に各国を周り、しかも城を攻めて来るのだから。
「どうかな、大尉? 結構いい出来栄えだと思うんだけど」
「……いや、十分すぎる性能だよ」
「ホント⁉︎ やったー!!」
ゾーイは子供のようにはしゃいでいる。万歳をめいいっぱいやったり、思いっきりジャンプしたりしている。
……やっぱ
今更ながらに俺はゾーイの本気の欠片が見えた気がした。
キラーマ……何処で拾ってきたんでしょうね〜。私には全く見当もつきません(大嘘)