イカれ軍人どもの戦国ネーションズ!   作:サンドワーム愛好家

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出会い 2

 

「大尉! 謎の兵士達が付近で争っています!」

 

「謎の兵士達?」

 

 

 一人の歩兵が俺に報告する。内容はパトロール任務の報告だ。

 突然だが、俺の名は(じん)卿夽(きょうぐん)(じん)だ。

 ごく一般的、普通の高校生だったはずなのだが、学校で居眠りしていたらここに何故かいた。

 何を言ってるか分からないって? そんなのは俺も重々承知だぜ。なんて言ったって俺ですら意味わからないからな。

 それでどうやら俺は大尉になってしまったらしい。

 大尉って言うとアレだ、少佐の下の階級だ。そんな物に俺はなっちまったらしい。

 というかこの部隊いや、この軍自体普通の軍じゃないぜ。どうやら俺のとあるスマホゲーの中の軍隊と同じものがここに居るらしい。

 

 俺がiPho◯eを初めて買ってからずっと無課金でやり続けていたゲーム「バトルネーションズ」。

 理由は分からないがどうやらこのゲームの兵士達が現実に存在し、俺がその上司という事らしい。

 俺は別に、職業・学生兼軍人の訳ではないのだがな。

 

 しかもスマホのバトルネーションズもなんかおかしくなっていた。

 例えば、所持する兵士を確認する画面「軍隊」だがコマンドが何個か増えている。

 通常なら、全体 守備部隊 出撃中の部隊 と3つに分かれているのだが、今は6つに分かれている。

 その内容だがさっき言った3つの他に、 召喚 労働者化 分解 の3つだ。

 

 召喚とはどうやら、ゲームの兵士をこちらの世界(現実)に呼び出す事らしい。戻す事も可だ。

 歩兵を何人か呼んで見て分かった。

 召喚した際、俺の目の前に光が収束し始めたのだが、数秒たって光が治ると歩兵がいた。

 どうやら瞬時には現れないらしかった。更に光が有るので、敵地などで使うのは厳禁だろう。

 

 労働者化とは、読んで字の如く兵士を労働者化する事だ。

 分かりやすく説明する為にはまず、「人口」と「兵士」について軽く説明しなきゃならない。

 まず、人口には上限があり、ゲームではレベルがカンストすると上限アップがストップしてしまう。その際の人口最大値は435だ(※人口上限ドーピング施設を使った場合。因みにコレは一つしか建てられない)。

 それに対し俺が所持する兵士は全部で、200弱の兵種×15人、つまり3000人は居る。

 因みに歩兵なんかは100以上だ。この15人ってのは大体の数(平均)って事で理解してくれ。

 

 これを比較すると人口と兵士の数値が明らかに噛み合わない事がわかる。

 435と3000では明らかに釣り合わない。

 つまりは人口と兵士はゲームでは別の物と考えられているんだ。

 まあ、戦闘する奴と仕事をする奴で分かれている、と考えればいいな。

 

 人口の上限値は435人で終わってしまう。つまりこれ以上は増やせないから施設も増やせない、というのが今までの常だった。

 そう、だった(・・・)のだ。今回増えたこのコマンドを使えば、人口はドンドン増やす事が出来る。

 ゲームの基地の土地には限りが有るので制限は有るが、それでも人口上限の壁を壊せるのはデカイぜ。今まで何人のプレイヤーが人口を節約する為に設備を削った事か……。

 まあコレで、ゲームでの労働者問題はクリア出来た訳だ。

 そして現実での基地でもコレで労働者問題はクリア出来るのだ。やったぜ。

 

 ん? 兵士を召喚してから労働者にするので良いんじゃないか、だって? いや、それじゃあ無理なんだよ。

 俺の施設には 車両工場、制服工場、化学物質保管庫、動物訓練所 等々色々な施設がある訳だ。

 そこに戦闘しか学んでいない奴らが行ったらどうなると思う? 当然兵士達はちんぷんかんぷん、仕事に手がつかない訳だ。

 その点労働者達は配置される際にその施設で働くための訓練をするらしい。その為配置するだけで安定して施設が動くわけだ。

 因みにコレはモーガンに聞いた。流石は中尉殿だ、何でも分かってらっしゃる。

 

 さて、次の説明だ。

 次は 分解 について説明しよう。

 先ほどさらっと話した車両工場、そこで作成した兵器を現実で分解する物らしい。まだやってないから詳細はわからないが。

 更に現実で入手した物も分解できるらしい。モーガンに聞いた。まあ、した所でどうなるかは教えてくれなかったが。

 

 今説明したのは「軍隊」に関してだったが、次は「施設」に関して説明する。

 今まで各施設を作る際には各施設をタップし、「建設」を押すのみだった。因みに建設というボタン以外にはなかった。

 しかし今はそのボタンの隣にもう一つ、「召喚」という画面が現れた。

 ゲームでは住民を増やす「住居」、これの中のシェルターの召喚を選択した際には、目の前にシェルターが建てられた状態で現れた。

 因みにシェルターは流石にゲームには戻せず、移動する際には畳んでしまわなければならなかった。

 

 

 さて、話は冒頭に戻るが俺は今数時間前に設営した「キャンプ」の中にいる。

 この兵士が来る前まではずーーっと歩兵を量産していたんだ、とりあえず数は揃えねば、と思ってな。

 そこにこの兵士がやってきて報告してきたという訳だ。で、その内容が謎の兵士が争っている、って事だ。

 ……謎の兵士ってなんだ。ゾンビか?

 

 

「謎の兵士とはなんだ?」

 

 

 俺は歩兵に問う。

 幾ら謎の兵士と言われても俺にはどんな兵士か想像できん。

 レイダーみたいな奴かもしれないし銀狼みたいな奴かもしれない。はたまた感染者だったら笑えない、もしかしたら感染するかもしれないし。

 

 

「ええ、我が軍にもいるサムライの持つ刀を振り回したり、旧式の銃砲を使う謎の兵士達です。流石に我が軍のサムライほどの強さはありませんが、寝込みでも襲われたら危険でしょう。早急に排除する事をお勧めします」

 

 

 ふむ、サムライ、ね。俺の他にもバトルネーションズを持ってここに来た奴がサムライ使って暴れてるって事で無ければ多分戦国武将とかだろう。

 鎌倉時代とかならば銃がまだ無いハズなので安心ではあるが、戦国だと種子島があるからな。

 まあこっちにもライフルや戦車があるから安心ではあるが実際あっちも戦闘のプロだろうからな。少しは苦戦する事だろう。

 出来れば戦国でない事を祈る。……さっき銃使っているって言ってたけどな!

 

 

「ふむ、分かった。下がっていいぞ」

 

「了解です」

 

 

 歩兵は軽くお辞儀をしてテントから去って行った。

 そして俺は無線でモーガンを呼び出す。

 

 

 ≪お呼びですか? 大尉≫

 

 

 意外にもモーガンはすぐに応答してくれた。

 無線の先で、パーキンスの叫び声が聞こえるが、まあ気のせいだろう。たぶん。

 自分でも苦笑いを浮かべているのが分かったが、気にしていないように話を続ける。

 

 

≪ああ、ちょっとな。というかちゃんと聞こえているのか?≫

 

≪聞こえていますよ、大尉。それで今回はどのような要件で?≫

 

≪ああ、ちょっくら部隊を連れて近くに出たっていう"サムライ"を潰してくる≫

 

≪サムライ、ですか。私も行きましょうか?≫

 

 

 モーガンから意外にもそんな返答が返ってきた。

 

≪いや、お前にはこの仮設基地の防衛を頼みたい。一応トーチカを配置しておくが、何かあったら言ってくれ≫

 

≪了解しました。ご健闘を≫

 

≪ああ。じゃあな、無線を切るぞ≫

 

 

 その後無線を即座に切り、スマホを弄る。

 まあやった事は、トーチカを一個配置して仮設基地の防御力を上げ、襲撃部隊を設立しただけだがな。

 

 襲撃部隊には歩兵10人、手榴弾兵5人、ドラグーン3人による18人構成の部隊だ。

 正確に言えばこの人数では2個分隊だが。まあ呼びやすいから今は部隊で良いだろう。

 まあ心配事と言えばドラグーンかな。

 歩兵と手榴弾兵は最大ランクにしてあるので心配は無いが、ドラグーンは未だにランク3だから少し心配だ。

 ……まあ低いから編成した訳だが。ランク3でどこまで行けるか、楽しみである。

 

 

「さて、そろそろ出発しよう。いくぞ、お前ら!」

 

「「「了解! 」」」

 

 

 俺達はサムライがいると言う場所へ向かって進軍を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今現在、俺はこの炎天下の中、砂漠地帯のような砂利道を襲撃部隊を連れて歩いている。

 そして実際に外に出てわかった事がある、それは今ここ、この場所は戦場だったって事だ。

 

 

「た、大尉! 乗馬兵、また来ます!」

 

 

 そう言って向こう側を見やると馬に跨り刀、弓をそれぞれ構えた鎧兜の武者が向かっていた。

 刀,弓,弓の3人編成だ。

 即座に部隊に指示を出す。

 

 

「っち、H(歩兵)|1,2,3は突貫してきた奴を迎撃しろ! H4,5はその後のサポート、後続部隊を迎撃! 残りの歩兵達は周囲を警戒だ!」

 

「「「了解!!!」」」

 

「9時方向から敵増援です! 刀歩兵4名!」

 

 

 報告通り、今度は左方向から足軽と思われるサムライが刀を構えながら全力疾走をして向かって来ていた。

 全く、面倒だな。

 

 

S(手榴弾兵)1、敵の目の前に手榴弾を投げ込んだやれ! H7は突破した奴に鉛玉をプレゼント! 接近された場合に備えD(ドラグーン)1はH7の側に待機、接近されたらそのビリビリで殺っちまえ!」

 

「「「了解!」」」

 

 

 そして各員が指示通りに動き出した。

 パァン! という炸裂音を何度も響かせてながら単発式のライフルを歩兵が何度も射撃する。

 乗馬兵に撃った歩兵の弾丸は、敵サムライの鎧をいとも簡単に貫通する。

 そしてその貫通した弾丸は、敵の心臓、肺などを次々に撃ちぬき、その命を奪い去っていった。

 勿論後続のサムライも同じく、だ。

 

 そして左方向からの増援も同じく撃破する。

 手榴弾の投げ込んだ榴弾は敵の大部分に命中、3/4も撃破し大戦果を上げてくれた。

 今は戦国時代だ、サムライもどき達は手榴弾の事全く知らない。

 奴らは真っ直ぐに突進して来てくれたのだ。

 あちらからすれば、手のひら大の石みたいなものが投げ込まれ突然爆発する訳なので大変迷惑だろうが、そんなのは知ったこっちゃない。知らない方が罪なのだ。

 そういう訳で、今後は手榴弾を活用して行くとする。

 だが突破する奴は突破する。

 偶々運が良かっただけかもしれんが1人だけ手榴弾兵の必殺技とも言える「手一杯の手榴弾」を避けた足軽が一人いたのだ。

 その足軽は、先ほどの惨劇を見て、口をぽかーん、と開けて某立ちをしていた。

 そんな足軽を見て、俺はいい事を思った。良い事、だ。

 早速部下に指示を出す。

 

 

「H7、奴の足を撃ってくれないか? 捕虜にしたい」

 

「え、精密射撃(スナイプ)ですか? そう言った訓練は受けて無いんですけど……まあ、やってみます」

 

 

 少々渋った歩兵だったが、最終的に了承してくれた。まあ確かに精密射撃の訓練はしてないわな、歩兵だもの。

 しかしそれでも最大ランクの歩兵、行けるはずだと俺は信じているぞ!

 

 歩兵がその場でしゃがみこみ、銃を構える。

 そして先程の爆発で呆けている足軽の足に狙いを定めて一発撃った。

 するとその弾丸は眉間に吸い込まれるように放たれ……、はしない。ちゃんと左足の太ももの辺りに命中した。

 足に撃ったので比較的軽症で抑えたはずだが、どうやらそれでも相手にとっては相当のダメージだったらしい。痛みで地面を転げまわってるぜ。

 

「見事だな、H7。スナイパーにでも転職するか?」

 

「いえいえ、自分なんてまだまだですよ」

 

 そんな冗談をかわしつつ、俺はもう一度足軽を見やる。

 どうやら、未だに痛みがあるらしい。少し辛そうだ。

 

 

「H8、D3、いくぞ」

 

「「了解」」

 

 

 俺は部下2名と共にたった今無力化した敵兵の元に向かう。

 そしてそこへ着くと同時に思った事がある。

 なんで実行する前に気づかないのだと、少し自分のアホさ加減にも呆れてしまうが。

 

 

「どうしたんです? 大尉」

 

「いや……、あのさ……」

 

「なんです? 」

 

 

 D3は比較的軽い感じで話してくれている。

 正直に言って良い……よな?

 

 

「どうやってコイツ連れていこうか?」

 

「……え?」

 

「……」

 

 

 俺の無計画さに呆れたのかH8は黙りこみ、D3は口をぽかーんとあけていた。いや、実際はマスクで見えないんだけれどもさ。なんとなく体の反応で判断しただけだけどさ。

 

 話は戻るが、どうやって連れていくべきか。

 仮に連れて行くとしてもそのまま連れていくのはリスクがある。内側からやられたんじゃ流石に笑えないからな。

ううむ、と悩んでいると、それを見かねたのかD3が口を開く。

 

 

「大尉、平和維持隊に逮捕させれば良いんじゃないでしょうか? 手錠を掛ければ反撃もされないでしょうし」

 

「それだ!」

 

 

 平和維持隊か、その発想はなかった。

 確かに平和維持隊なら逮捕できるしもし暴れられても殺さずに無力化出来るしな。

 早速スマホを操作し、平和維持隊を召喚した。

 (※因みに召喚は上位存在を呼び出す時、下位存在の場合は喚起という)

 

 

「大尉、このサムライを逮捕すれば良いんですか?」

 

「ああ、そうだ。早速頼む」

 

 

 俺に召喚された平和維持隊は早速手錠を足軽に掛けた。足軽は何故か大して抵抗はしなかった。

 ……さて、尋問タイムの始まりだ。

 

 

「おい、足軽。貴様の名は何という?」

 

 

 目の前の足軽にそう問いた。しかし足軽は何とも答えずずっと下を向いておりまともに答えようとはしない。

 …本当は手荒な事はしたくないんだが……。仕方ない、情報のためだ。

 D3に指示を出す。

 

 

「D3、閃光刃の威力を下げて"全気絶"をやってやれ」

 

「ああ、そういう事ですか。了解です」

 

 

 ドラグーンは俺の企みに気づいたようで早速閃光刃の電圧をを下げた。そしてその刃の先に流れている電流を足軽の足に少しずつ当て始めた。

 

 

「なっ、何を⁉︎ …ぅぐ…ぁあ!!」

 

 

 ドラグーンに電流を流され足軽があげた悲鳴は図太く低い声、ではなく活発そうな少女の声だった。

 ……え? 女の子の声? ……まっ、まさか!

 俺がヤバイと気づいた時には、もう遅かった。

 D3がノリノリで()っていたからだ。

 

 

「へっへっへ、これでもうお前の足はコゲコゲだぁ! 次は何かな〜、その股間部にあるイツモツかな〜」

 

「え! こ、股間⁉︎」

 

 

 俺が気づいた頃にはドラグーンは足軽の股間に電流を流そうと閃光刃を近ずけていた。

 や、ヤベェ!

 急いでD3の横に素早く移動する。

 

 

「早速そっちもコゲコゲにしてやるz——」

 

「やめんか! 俺たちがやっているのは"尋問"であって"拷問"じゃないんだぞ!」

 

「いてっ、なにするんですか大尉。俺、何か悪い事しました?」

 

 

 ドラグーンが閃光刃を当てるギリギリの所でドラグーンの頭(ヘルメット付き)をぶん殴る事でなんとか止める事に成功した。

 というかドラグーンの閃光刃を尋問の選択肢に入れた時点で既に拷問に変わっていたような……。

 ……気のせいだな、気のせい。

 今までの事は夢だ、夢。そういう事にしておこう。

 というか拳が痛てぇ。ヘルメットなんて殴んなきゃ良かった。

 

 

「え、一体どういう……」

 

 

 突然俺がドラグーンを殴った事に驚いたのか、その足軽いや、美少女は困惑していた。

 というか戦闘時とか下向いている時とかは顔が見えなかったんだけどこの娘結構可愛いな。足を撃ったのは間違いだったかもしれない。

 

 

「すまないな、拷問しそうになって。俺たちはこれから危害は加えないから安心してくれ」

 

「……」

 

 

 そんな俺の手のひら返しの態度を信用しきれないのか、彼女の顔が変わる事はなかった。

 無言で黙り込んで俺を睨みつけている。

 やっぱり信用されてないな。まあこんな手のひら返しで信用する方がおかしいが。

 ……仕方ない、聞く事聞いて平和維持隊に基地までに送って貰おう。

 

 

 

「幾つか聞きたい事がある。名前は教えたくないようだから基本的な事だけ聞きたい。大丈夫か?」

 

「……別に良いけど。それよりも答えたらこれ外してくれるの?」

 

 

 そう言って彼女はジャラッという音を響かせながら手にかけられた手錠を見せた。

 まあそのくらいならいいか。武器さえ没収すれば怖くないし。

 

 

「ああ、良いだろう。では早速だが此処は何処だ。どの国が一番近い?」

 

「はぁ? あんた自分がどこに居るかも知らないの? 種子島よりも強い鉄砲持ってるからどっかのお偉いさんだと思ったんだけど……。あんたもしかして田舎者?」

 

 

 少女は呆れた様子で此方を見た。

 まあ確かにその反応は正しいな。

 日本人が日本にいて「此処は何処だ? アメリカか?」 とか言うのと同じようなもんだもんな。

 まあ、今彼女が話している時に顔がピクピクしていたが気のせいだろう。決して俺が怖いわけではないだろう。うん。

 

 

「まあそんな事はどうでも良いだろう? どうせお前には関係なのだしな。早く質問に答えてくれ」

 

 

 先程の質問をはぐらかし、俺は先を急かした。

 さっきからまた戦の音がするからな。さっさと聞き出してどっちかの軍を潰して安全を確保したい。

 少女は、ため息を吐いてから、先を話し始めた。

 

「はぁ、まあ良いけどさ。此処は織田領と今川領の国境、ってところかな。どっちが近いかって言えば織田領だよ。まあ今回の戦で僕らのものになるかもだけれどさ」

 

「ふむ、という事はお前は今川兵、って事か? 」

 

「その通りだよ」

 

 コイツは今川兵。そして相手は織田兵。

 うーむ、織田、かぁ。織田って天下をほぼ取れた偉人だよな、そいつを潰しちゃうのは流石にマズイよな、未来変わっちゃうから

 ……仕方無い、今川には悪いが今回は織田に味方するとしよう。タイパラ怖いし。

 

「次だ。俺たちみたいな、なんか変な格好をした奴を見なかったか? 」

 

 

 次に俺はそれを聞く事にした。

 まあ、一応な。一応だぞ? 俺みたいな変な奴(・・・)(能力? があるって事)がいないかって事を聞きたいのだよ。

 もしもいればそれは俺の同郷者の可能性が高い。

 出来れば手を取り合って元の世界に戻れるよう努力していきたい。

 ……まあ同郷者だとしても敵だったら全力で潰しに行きますが。

 しばらく経ったのだが、ふと俺は疑問を抱いた。

 彼女が未だに無反応なのだ。もしかして知っているのだろうか?

 

「どうした? 知っているのか? 」

 

「……いや、知らない。何も知らない」

 

「そ、そうか……」

 

 

 彼女は低いトーンでそう答えた。因みに視線は下を向いている。

 どうやら知らないらしいぜ。姫様がそう主張しておられるぞー、わー。

 まあ、今のふざけは無かったことにして。コレは何か知っているな。確実に。

 まあ知っていたとしてもいきなり引き出すのは流石にマズイか。ここは焦らず、ゆっくりと攻めていこう。

 とりあえず解放しておこう。機嫌を直していただきたいので。

 

「いや、もう十分だ。ありがとう、解放するよ」

 

 

 そう言って平和維持隊に目配せし、彼女の手錠を取った。

 

 

「いえいえ、感謝するのはこっちの方ですよ、っと‼︎」

 

 

すると彼女は急に目つきを変え、俺達にそう言って平和維持隊を襲った。

 どうやら小刀を隠し持っていたようで、彼女はそれを平和維持隊の懐に突き刺した。

 これで平和維持隊はやられてしまい、平和維持隊の円筒弾発射銃(ハンドランチャー)は奪われてしまった。……と言うのが彼女のシナリオだったのだろう、しかし現実は違った。

 

 

「え⁉︎ う、うそ……」

 

「刃が通らない、ってか? 残念だったな、美少女よ。平和維持隊には"装甲"があるのさ。……やったれ、維持隊」

 

「了解。……悪く思うなよ?」

 

 

 平和維持隊はその手に握る警棒を彼女の後頭部に叩きつける。

 どうやら彼女はその衝撃には耐えられなかったようで、がっくりと首を下げ意識を失った。

 平和維持隊の元に行き、声をかける。

 

 

「悪かったな、大丈夫だったか?」

 

「ええ、このレベルの刃なんかで私達の装甲なんか貫けないですよ。それでは私は基地に彼女を連れて戻りますね」

 

「ああ、頼んだぞ。 俺たちは付近を軽く回ってから基地に戻る」

 

「了解です、ご武運を。……では」

 

 

 平和維持隊は先程気絶してしまった彼女に手錠を掛けから彼女をぶって基地に向かって歩き出した。

 さて、情報も得たし、軽く見回って帰るか。

 まあ、情報と言ってもどうでも良いことしか聞いてない気がするがな。

 

 

「よし、じゃあ俺たちは付近を軽く回ってから基地に帰宅するぞ。全員武器のリロードをしとけよ」

 

「「「了解!!」」」

 

 

 俺たちは移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 




……少しは滑らかになったはず! 悪化してないよね?
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