変態科学者の妹はアホの子   作:アルティメットサンダー信雄

13 / 17
一人しりとり

 

 

一護と石田が昔の話を、正確に言えば原作6巻での話をしてる間、沙優は一人で虚を殴り殺していた。

 

(………話長いなぁ。早く働いてくれないかなぁ)

 

そんな事を思いながら、折れた一時停止の標識を武器に、暴れ回る。

 

(…………喜助ちゃん早く来ないかなぁ。……退屈だし、一人しりとりでもするか……。しりとり、りんご、ゴーレム、村人、トニー・トニー・チョッパー、アントニオ猪木、木下秀吉、シスター・アンジェレネ、ネス湖、コロコロコミック、濃口醤油、遊佐恵美、ミスター・ドン・観音寺、ジラーチ、チルタリス、スバメ、メタング……あれ、これポ○モンしりとりだったっけか?)

 

『ヴオオオオオ‼︎』

 

「グラエナ‼︎」

 

ズガンッと虚を両断した。

 

『ヴァアァアアア‼︎』

 

「ナックラー‼︎」

 

バギャッ‼︎

 

『グオオオオオオオ‼︎』

 

「アメタマ‼︎」

 

メキャッ‼︎

 

「「うるせぇな‼︎今、真面目な話してんだよ‼︎」」

 

一護と石田から当然のツッコミが飛んだ。

だが、呑気な沙優は怒られたことにも気付かない。

 

「あ、ちょうどいいや。黒埼ちゃん、次マだよ」

 

「やるか!人が大事な話してる中、一人でしりとりしやがって!」

 

「寂しい奴なのか君は⁉︎」

 

「それ、石田ちゃんには言われたくないなあ」

 

「な、なんだと⁉︎」

 

そんな話をしてると、虚達が全員、空を見てることに気付いた。

 

「⁉︎ なんだ?」

 

「あ、来るね」

 

「何がだよ、ウラ」

 

「ポケモンでいう……そうだな、ボスコドラくらいのレアモノ」

 

「進化させれば誰でも出来るんじゃねぇか⁉︎てか何⁉︎お前、ルビサファ好きなの⁉︎今度通信しよう!」

 

「黒崎ィ⁉︎君まで何言ってんの⁉︎」

 

「まぁ、とにかく他のココドラやコドラとは比にならないよ。気を付けてね」

 

直後、空のヒビが割れ、そこから特大の虚が顔を見せた。

 

「大虚ちゃんだよー。さて、じゃあ二人とも頑張ってね」

 

「「………はっ?」」

 

「周りの雑魚はあたし達が請け負うから」

 

「あたし達……?」

 

すると、ガガガガッという射撃音と共に周りの虚達に穴が開いた。

そっちを見ると、雨がお札を貼られた銃のようなものを担いで頭を下げた。

 

「……こんにちは………」

 

「ウルルちゃーん!」

 

「黒崎サーン、助けに来てあげましたよーン♪」

 

「テメェは……ルキアの知り合いの下駄帽子⁉︎」

 

一護がリアクションしてる間に、ジン太、雨、鉄裁、沙優の四人は暴れ回り、虚をかたっぱしからボコボコにしていった。

 

「つ、強い……!どんどん虚の数が削られていく……!」

 

「下駄帽子……どうしてここに?どうしてテメェは俺の行く先々に現れるんだよ……⁉︎」

 

「下駄帽子って……、酷い言いようだなぁ黒崎ちゃん。浦原喜助、あたしのお兄ちゃんだよ」

 

「…………は?お兄ちゃん?」

 

「さっき朽木ちゃんが言ってたじゃん。忘れちゃったの?鳥頭なの?」

 

「このっ……!」

 

「いいンスか?黒崎サン」

 

喜助が空を指差した。

 

「無駄口をきいてる暇なんてないっスよ」

 

その穴から、大虚が姿を現そうとしていた。

 

「じゃ、黒崎ちゃん。頑張ってね」

 

沙優は再び仕事に戻った。

 

 

1

 

 

石田との協力もあり、一護は大虚を追い返すことに成功した。

その後、みんな解散になりそうだった時、沙優の所に織姫がやって来た。

 

「………沙優ちゃん」

 

「あ、織姫ちゃん。どったの?」

 

「死神、だったんだね……」

 

「………ああ、その事?うん、そーだよ」

 

「……………」

 

「それだけ?」

 

「へ?あ、いや、ちょっと驚いちゃって……全然、気付かなかったから」

 

「そりゃそうだよ〜。だって、ずっと素だったもん、あたし」

 

「そっか……良かった」

 

「? 何が?」

 

「漫画みたいに、監視のために友達ごっこを演じてた、とかじゃなくて」

 

「あり得ないよー。あたし、織姫ちゃん大好きだし」

 

「あ、あはは……女の子同士でも正面から言われるのは恥ずかしいな………」

 

「あ、照れてる。かわいい」

 

「や、やめてよー」

 

「それで、織姫ちゃんはどうするの?」

 

「? 何が?」

 

「これから。断言するけど、黒崎ちゃんはこれから戦いに巻き込まれていく」

 

「……………」

 

「まぁ、織姫ちゃんの好きにしなよ。でも、もし戦うなら、あたしが全力で守ってあげるからね」

 

「…………うん。でも、さ」

 

泣き出しそうな顔になって、織姫は沙優に言った。

 

「あんまり、危ないことしないでね。沙優ちゃんも、黒崎くんも」

 

「………分かってるよ」

 

そう答えると、織姫と沙優は別れた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。