変態科学者の妹はアホの子   作:アルティメットサンダー信雄

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尸魂界に入るまでオリ主は物語にあまり介入しません。
ほのぼのが続きます。


死神代行編
アホまっしぐら


 

 

それから、百十年後。現世の浦原商店。

 

「喜助ちゃーん。お腹空いたー」

 

「沙優、もう少しで出来るから我慢して下さいね」

 

「そうだよ、バカ。大人しくしてろ」

 

「ジン太ちゃんにバカとか言われたくアリマセーン」

 

「んだとテメッ……」

 

「ふ、二人とも喧嘩しないで……」

 

「止めるな雨!今日こそこのアホを……‼︎」

 

「アホって言うほうがアホなんですー!」

 

「よーし上等だ!表出ろコラ!」

 

直後、グイッとジン太と沙優の身体が持ち上げられた。

鉄裁が二人の襟首を掴んだのだ。

 

「お二人共、もう直ぐご飯なので落ち着きなさい」

 

「離せよ鉄裁さん!あそこのバカ女袋叩きに……!」

 

「そうだよ!もうサンドバッグよりボッコボッコに……!」

 

「ジン太はともかく、沙優殿まで同レベルにならないでください」

 

「そうっスよ。それより、高校はいいンスか?」

 

「へ?……うわ、やっばあ!喜助ちゃん、パン焼けた?」

 

「はい、これ」

 

「あざーす!じゃあ、行ってきまーす!」

 

パンを咥えて沙優は出て行った。

 

 

1

 

 

そもそも、沙優が学校に通っているのは、最近学校に死神らしき霊圧が通ってるのを感じたからだ。喜助の命令で、一番高校に通っててもおかしくない外見の沙優が通うことになった。

 

「おっはよーう!浦原ちゃん!」

 

「おはよう、浅野ちゃん」

 

微笑みながら、クラスメートの浅野啓吾に挨拶する。

 

「おいおい、何度も言うけど俺は男だって。そんな女の子みたいな……」

 

「おはよう、小島ちゃん」

 

「うん。浦原さん」

 

無視である。そのまま自分の席に着いた。

 

「おはよう、沙優ちゃん」

 

挨拶してきたのは、前の席の井上織姫だ。

 

「あ、織姫ちゃん。おはよう」

 

「今日はパン咥えてないんだね?」

 

「いつもギリギリなわけじゃないよー。パンは学校の前の交差点で食べ終わったし」

 

「じゃあギリギリじゃないね」

 

「いや、ギリギリでしょ」

 

織姫の前の席から、更に有沢竜貴が声をかけた。

 

「タッキーちゃん。おはよう」

 

「そのあだ名やめろって。あたしには別に翼って相棒いないし」

 

「じゃあ……ターキーちゃん?」

 

「七面鳥かあたしは‼︎」

 

「違うよ、そこは『七面鳥ですって⁉︎冗談じゃないわ‼︎』って言うところだよ」

 

「テメェのオタク趣味なんて知るか‼︎」

 

はぁ……と竜貴はため息をついた。

 

「ったく、お前と話してると疲れるよ」

 

「ありがとう」

 

「褒めてねえよ!」

 

「そう?あたしは沙優ちゃんと話すの楽しいけどなー」

 

「二人は、こう……波長が合うんじゃないの?呑気でアホだし」

 

「アホなの?あたし達って」

 

「さぁ?」

 

「まごう事なきアホだよ」

 

そんな事を話してると、勢い良くガララッと扉が開いた。

教室に入ってきたのは黒崎一護、沙優が見張っている人間その1だ。

 

「あ、黒崎ちゃ……」

 

声を掛けようとしたが、一護は無視して一番最初に目に入った水色の元へ駆け込んで、肩を掴んだ。

 

「あ、おはよ。一護、良かったね。ギリギリセー……」

 

「チャドは⁉︎」

 

「え?」

 

「チャドは来てるか⁉︎」

 

「いや…見…見てないけど…」

 

「そういや、まだ来てねえみたいだな」

 

啓吾も今気付いた、みたいな感じで呟いた。

 

「珍しいな。あいつ、いつも始業10分前には席に着いてんのに……。あんな頑丈な奴が病欠なんてするわけねーだろうし……」

 

直後、チャイムが鳴り出した。

一護はそれにも構わず走り出した。

 

「よぉーし!みんな着席ィ!」

 

担任の先生が入って来たが、一護は無視して教室を出て行く。

 

「楽しい楽しい現国の時間だぞ……って、コラァ‼︎どこ行く黒崎ィ‼︎」

 

「すんません、腹痛っス‼︎」

 

その様子を見ながら、沙優は携帯を取り出した。

 

「先生!あたしもお兄ちゃんの声が聞きたいので電話しに行ってもいいですか!」

 

「ダメだ。席つけ」

 

「えー、じゃあ腹痛っス!」

 

「お前転校生の癖に中々に生意気だな」

 

「いーいーじゃーん!お兄ちゃんの声聞きたいのー!お兄ちゃああああああん‼︎」

 

「あー分かったから叫ぶな!」

 

「じゃ、行ってきまーす」

 

笑顔で敬礼すると、沙優は教室を出た。

 

 

1

 

 

10分後、沙優は戻って来た。一護が飛び出して行ったことを、電話で報告だけしただけだ。

 

「たっだいまー!」

 

「授業中だ。静かに入んなさい」

 

担任に怒られながらも、席に着いた。

すると、織姫が振り返って声をかけてきた。

 

「お兄さん、元気だった?」

 

「うん。寝起きだった。二度寝したみたい」

 

「あ、あはは……。どういうお兄さんなの?」

 

「うーん、と……あたしって実はかなり喧嘩強いんだけど」

 

「うん。……うん?」

 

「お兄ちゃんは頭良いんだ。だから、こう……フケガオとマルゴリ、みたいな?」

 

「なにそれ?」

 

「ワンパンマンだよ。今日放課後、うちに単行本あるから貸したげる」

 

「ありがとう」

 

そんな話をしてると、パコッと二人揃って先生に頭を叩かれた。

 

 

2

 

 

放課後、沙優と織姫は浦原商店に向かった。

 

「ここ、ここがあたしの家」

 

「おおー、お店だったんだー」

 

「うん。あ、あんまり驚かないようにね」

 

「へ?う、う……」

 

返事をしようとした直後、扉が開いて飛び蹴りが飛んで来た。

 

「うひゃあ⁉︎」

 

「ジン太ダイナマイトキィーック‼︎」

 

その飛び蹴りを掴むと、沙優はグルングルンとジン太を振り回して遠くに投げ飛ばした。

ああああああ………‼︎と絶叫しながら飛んでいくジン太を一瞬見た後、織姫を見た。

 

「さ、入ろっか」

 

「あ、うん」

 

大して気にしてない織姫も織姫だった。

中に入ると、雨が頭をぺこりと下げていた。

 

「あ、あのっ、いらっしゃいませ」

 

「この子、ウルルちゃん。あたしの妹」

 

「へ?い、妹?いたの?」

 

「うん。ウルルちゃん、この子は井上織姫ちゃん。あたしのオッパイ」

 

「へ?あ、えーっと……沙優ちゃんのオッパイの井上織姫です。よろしくね」

 

「認めちゃうのかよ。ツッコまないと」

 

「え、あ、ごめんね」

 

「ううん、そういうの織姫ちゃんには期待してないから。さ、上がって上がって」

 

沙優の案内で、織姫は家の中に上がった。

 

 

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