天海夜月と暗殺教室 ~天災の暗殺者~ 《リメイク》 作:我楼
今回はオリジナル&原作突入。
お忘れだと思いますが、オールリメイク中です。展開も何もかもあたらしくなっているので、お楽しみに。
では、どうぞ。
校舎に入った後、俺は先生への挨拶も早々にE組の教室に殺せんせーと向かった。なぜか、握手をするときに警戒をされたのだが。
殺せんせーと一緒に、教室に入ると教室内がざわついた。中には「あの子って編入生だよね?」みたいな普通の会話もあったのだが、「あの子、女か?ぐへへ……可愛くね?」のように気持ち悪い会話もあった。そう言う目で見てきたのは、あの坊主頭だな。覚えとくからな、覚悟しとけよ。
「HRを始めます。日直の人は号令を」
「起立、気をつけ、礼」
礼の挨拶もみんなテキトーで、きっちりやっているのは数人である。まあ、それはどの学校に行っても変わらないことなのだろうけど。今も俺に視線が注がれていることから考えて、いつもより流している人は増えているのだろう。
「はい、今日も遅刻無しっと。では、皆さんも気になっているでしょう。前もって伝えたとおり、今日から新しい
「天海夜月です。こいつがちょっかいを出してきて、口止めの意味合いも込めて編入してきました。暗殺に関してはド素人なので、是非教えて下さい。あ、あと男です。そこの坊主頭、後で校舎裏に来い。そのゲスな思考を矯正してやる」
俺の発言に、周りからは坊主頭に対して冷たい雰囲気が出来る。あの坊主頭、普段から何してんだよ。
殺せんせーに席に座るように促され、赤髪の隣の席に座る。そのまま、無事にHRは過ぎ去った。
※※※
「ねえねえ、天海君って何が好きなの?」「天海君の誕生日っていつ?」「ねえねえ……
HRの後、編入生や転校生に対して特有の質問攻めに俺はあっていた。質問は「ねえねえ」から始まるのが礼儀なのか、決まってみんな口を揃えてこの文句から始まる。
それよりか、質問攻めってアニメではよく見る光景だけど、現実では見ない光景だよな。現実だと、編入生や転校生は陰キャになってイベント終了である。その前に、イベント開始もしてねぇけどな。
質問をしてきているのは、大半が女子であり時々行き過ぎた発言も聞こえる。ちょ、お前ら女子だろ、もう少し清楚感出せっつの。モテねーぞ。女子とは反対に、男子のほとんどは、興味はあるが女子の圧に負けて寄ってこない。先程の坊主頭、岡島が俺の近くに来ようとすると、女子は全員で睨みつける。俺さ、男子より女子の方が強いと思うんだ。
結局、ろくに休憩もとれないまま一時限目に入った。
※※※
時は過ぎて五時限目、理事長が言っていたとおり全校集会があるらしい。全校集会はもちろん、E組も参加するためわざわざ本校舎まで山を下って行かなければいけない。即ち、ハチやら蛇やらに襲われる危険もあるわけで。
「ぎゃあああああ!!だ、誰か助けてくれえええ!!」
岡島はハチに追われ、蛇に巻き付かれ、終いには大きい岩が岡島を目掛けて転がり落ちてきていた。
……ハチと蛇は俺のせいだが、岩は知らん。ドンマイ、南無三。
「なあ、渚。全校集会の時って、いつもなのか?コレ」
「まあね。正直、どっちもしんどいよねぇ……ハァ」
やはり渚は全校集会を良くは思っていなかった。E組は様々なことで差別される、ということはボロボロの別校舎や理事長と渚の態度からしても本当のことのようだ。それが、理事長と制度だけなら良いのだが。
今日は俺の予想は当たらない……んだよな?
※※※
俺達は無事に体育館に一番早く着いて、綺麗に二列に並んでいた。しばらく待っていたら、A組やB組などの登校途中に見たような顔がバラバラだが体育館に来て、並び始めた。その途中、E組に対しての嫌みが聞こえたため差別は生徒にもあるっぽいようだ。
そして、今は校長の長話。さきほどから、チラチラとにやついた目でこちらを見てくるのがうざったい。そんなことしているから、禿げるんだよ。
『続いて、生徒会からの発表です。生徒会は準備を始めて下さい』
校長の話が終わり、次のアナウンスが聞こえると扉が開く音がした。後ろを振り返れば、烏間先生、表向きではE組の担任であり、防衛省所属のエリート人間が、本校舎の先生に挨拶をしていた。国の人間の中でも、トップの誠実さを持ち合わせているであろう烏間先生に、女の先生なんかはノックアウトされているようにみえた。流石はイケメン、本校舎のブスメン共とは一挙一動が違う。E組以外の女生徒は、烏間先生の格好良さにクラスのブサイクと比較して頬を赤らめている。
もう一度、次は豪快に扉が開かれた。まさか殺せんせーではないかと不安になったが、ビッチ先生だったのでとりあえずは安心した。あんなバケモノが来られたら困る。
しかし、俺の安心を無視するかのようにビッチ先生は持ち前の
まず、渚を呼び出した。そこからは……まあ、想像に任せよう。後日談だが、茅野(緑髪ツインテの胸無し女子)に聞いたことだが、渚はビッチ先生のお気に入りらしく初日からディープキスをしたらしい。思春期真っ盛りの中学生にすることじゃない。内心、渚が羨ましくも何でもない。
生徒会の発表なんてそっちのけになってしまっていてる。性格が悪いが、ざまぁとしか思えない。
「…はいっ!今配ったプリントが、生徒会行事の詳細です」
「え……?」
ビッチのせいで有耶無耶になりかけていた生徒会の発表は、スピーカー越しに聞こえる気色悪い声によってもう一度注目を戻す。しかし、俺達E組にはプリントが配られていない。
こんなところまで差別とか、陰湿にもほどがある。集団イジメの良い例だ。
「つまらねぇことしやがって……ここの人間はガキかよ……」
あわてて磯谷が生徒会に確認を取る。と、わざとらしくメガネのフレームを撫でてから
「え、ない?おかしーなー……ごめんなさーい、三年E組の忘れたみたい。すいませんけど、全部記憶して帰ってくださーい」
そうふざけた言葉を言い放つ。まさにイジメ、それも陰湿で最低な、仕組まれたものだ。思わずビッチ先生も苦言を漏らす。E組以外の生徒は爆笑し、模範であるべき生徒会も、もっと言えば叱るべき立場である先生でさえ笑っている。いいや、この
……クソみたいな教育だ。ギリギリと音が鳴るほど奥歯を噛み締める。
瞬間、俺たちのすぐ横を風が通り過ぎる。そして、『生徒会だより』と手書きで書かれたプリントが手元に下りてくる。会場の笑いをふっと消した犯人は明らかに一人しかいない。
そいつはペンをグニャグニャした指で回しながら、笑顔で磯谷に話しかける。
「問題ないようですねぇ。手書きのコピーが全員分あるようですし」
「……はい」
磯谷は殺せんせーの、その頼もしくもにやついた顔を見てはっきりと答える。
これで生徒会の陰湿なイジメも水の泡。E組としては晴れやかな空気で、他の者としては微妙で嫌な空気のなか生徒集会は幕を閉じた。
忘れられないのは烏間先生が、頭を抱えていたことと胃薬をバカみたく飲んでいたことだろうか。
あ、そうだ。もう一つ、忘れてはいけないことがあった。
生徒集会後、俺が渚と自動販売機で飲み物を買っていたときのこと。
「何とか言えよE組!殺すぞ!!」
嫌な二人組に絡まれた。たぶん、A組にすらなれなかった三流だ。
さっきのような、陰湿なものではない。たんなる八つ当たり、本当に中学生らしいイジメの動機と手段だと思った。
「……」
「渚……?どう……し、た……」
「殺そうとしたことなんて、ないくせに……」
その言葉を聞いた瞬間、ブワっと風が舞い込んできた気がした。と、同時に一抹の恐怖を覚えた。
今渚に感じたのは、たぶん殺気。原石だが、中には大きなダイヤモンドが埋まっているだろう。……とんだ、才能を持っているやつもいたもんだな……
すたすたと歩いていく渚を追いかけつつ、自分の中の何かが蠢いている違和感を振り払うことにした。
閲覧ありがとうございます!
2017年最後の、投稿。どうでしたでしょうか??
オリジナルはすぐに執筆できたんですが、原作が良い展開思いつかなくて……つい逃亡してました。(苦笑)
天海夜月を中心的に、来年も完結目指して執筆していくのでよろしくです!
CPも珍しいものだと思うので、前みたいに暴走しないようにまったり進めていこうかと。
とりあえず、暗殺教室全巻そろえるところからかなっ
今年はありがとうございました!来年もよろしくお願いします!