妖怪の山に突如湖ごと現れた守矢神社。
それに対して山に棲む各々の妖怪のトップ達が集結し、神社へと足を運んでいた。
山でのトラブルは山の者で解決すると言わんばかりに、彼等は神社を訪ね、正面からそこに住む神と対峙していた。
「揃いも揃ってゾロゾロと、こんなに参拝客が来るとは何時振りだろうね、早苗」
「はい! これも幻想郷に移転した効果ですね! まさか妖怪の方達が参拝に来て下さるなんて!」
神社の中にある客を迎える用の茶の間にて
守矢神社を拠点に君臨する神、八坂神奈子がやって来た者達を前に堂々と姿を現し不敵な笑みを浮かべて座布団の上で座っていた。
隣りに立っているのは守矢神社の風祝こと東風谷早苗だ。
朝から早々にわざわざやって来てくれた”お客様”に対してニコニコと笑いながらすっかり上機嫌の様子。
しかし彼女は勘違いをしていた。
彼等がここに来たのは参拝ではない、畏れ多くも神に対して警告を促しに参ったのだ。
「おいおい嬢ちゃんよぉ、なーんか勘違いしてねぇか? 俺はよぉ、別にここで銭出してこの神様とやらに拝みに来た訳じゃねぇんだわ」
早苗から出された茶にも手を出さず、タバコの煙を口から吐きながら、ゆっくりとした口調で語りかける様に、凶悪な面構えをした男が一人早速口を開いた。
「この妖怪の山の頂で幻想郷が誇る最大の集団組織を統括している天魔・松平片栗虎の目がお前等に届いてる内は、勝手な振る舞いは例え相手が神であろうが仏だろうが許しはしねぇと忠告しにやって来たまでの事よ」
松平片栗虎
現在妖怪の山の頂点に立つ天狗を統括している天魔に君臨し、彼が一声かければ全ての天狗を動かす事の出来る程の実績とカリスマを兼ね備えた大妖怪だ。
その類稀なる指導力は、かつて昔、彼が外の世界にいる時に遡り、とある少年に対して修行をしてやった結果、その少年は後に長きに渡り語り継がれ、後世に残る程の英傑になったほどである。
「そういう事よ、天狗だけでなく俺達河童にとってもこいつは大事だからな。ここでキチンと幻想郷がなんたるか、そしてこの山がなんたるかをお前さん達に教えに来たって事よ。この平賀源外、幻想郷一のからくり技師にして河童の大将だ、河童だからってそう甘く見るんじゃねぇぞ、太古の昔から知恵を使い生き延びて、長きに渡るキャリアを持つ古参の妖怪なんだからな」
松平の隣で胡坐を掻いて座っているのは、これまた若干年のいってそうな見た目で、両目にはゴーグルが嵌められ背中にもこれまた年季の吐いた甲羅を被っている男がいた。
平賀源外
妖怪の山では主に技術面での真価を発揮し、河童の群れを率いて様々なからくりを発明し、今では妖怪だけでなく人間でさえ彼の名を知り、彼の発明したからくりを利用する程だ。
河童は天狗よりも下の扱いとされているが、近年では彼が率いる河童達による大掛かりな開発計画が進行中であり、近々その偉業の名の下に地位を引っくり返そうと算段しているというしたたかさと腹黒さも持っている。
「まあ今ではすっかり隠居的な感じで私もここに住まわせてもらってるんでね、妖怪の山はかつて鬼が支配していた場所、おいそれと他人が我が物顔で住まれてもらうと元支配者たる鬼としては、少々言いたい事もあるもんさね」
自前で持ってきた酒瓶から並々注がれた酒を皿に注ぎ込みながら、それを一気に飲み干すのは伊吹萃香。
伊吹萃香
言わずもがな酒吞童子としてかつて外の世界で恐れられていた鬼の四天王の一人だ。
現在は地底の生活に飽きて、妖怪の山にすっかり棲みついているからか。彼女もこの異変について言いたい事があるらしい
しかし実の所は何を言うか考えておらず、ただ天狗と河童の長が神様に会いに行くとやらで、神と一緒に酒でも飲んでみるかと興味本位で来ただけなのだが
「テメェ等の言いたい事は後に回しときな、コイツは妖怪の山だけの事じゃなく幻想郷全体での異変だ。おまけに相手は神様と来たらテメェ等でそう簡単に動く相手じゃねぇ、ここは幻想郷の管理人たる八雲紫、の旦那である銀さんに任せてもらおうか」
早苗が用意した茶を唯一飲みながら、凄まじい威圧感を放つ三人に対しても平然とした様子で話しかけたのは八雲銀時
八雲銀時
現在、屋敷に保管していた団子を勝手に妻に食べられた事がキッカケで喧嘩中。
家出して外をうろついてた所を偶然この現場を目撃したので暇つぶしにやって来た。
ぶっちゃけいてもいなくてもどうでもいい存在。
「おい早苗、お茶おかわりだ、あと茶菓子とかないの?」
「あ、はい、煎餅ぐらいならあったと思いますけど……」
「おいおい神様のいる神社でありながら客に出すのが煎餅だけか? コレはちょっとマイナス評価だな、次からは団子と饅頭をセットで用意しておきなさい、出来ればようかんもあれば嬉しいかな」
「は、はい! 次からは用意しておきます!」
腕を組みながら偉そうな事を言いながら、勝手に我が物顔で早苗に指示する銀時。
そんな彼を松平はグラサン越しに静かに見つめながら
「つーかなんでコイツがここにいんの? おい源外、さてはテメーの回しモンか?」
「俺は知らねぇよ、コイツと因縁があるのは鬼の方だろ」
「私だって知らんぞこんな奴、どうせ暇つぶしに来ただけだろ、ほおっておけ」
場違い感たっぷりの銀時に対して顔を合わせて「なんでコイツが……」と言った感じで完全に銀時はアウェーな雰囲気だ。
しかし銀時はそんなことも気付かずに、早苗に出された煎餅をボリボリと口に含んだまま、目の前に座る神奈子の方へと顔を上げた。
「さてと、オメーがこの守矢神社の住む神の一柱、八坂神奈子か」
「いかにも、私を知る者がいて嬉しいな」
「この幻想郷にやってきた理由はそこの風祝から聞かされているが、幻想郷だからってそう勝手な事はさせねーぞ、前に博麗神社に早苗をけしかけさせたのはテメェの指示だろ」
「ああそんな事もあったな、早苗、博麗神社は無事に取り壊せたか?」
「すみません無理でした! 博麗の巫女が全く説得に応じなかったので実力行使に出ようとしたんですが!」
博麗神社の件で文句があった銀時に対し、神奈子は至って余裕の構えで早苗に神社は取り壊せたかなどと聞く始末。
早苗は直立したままビシッと敬礼のポーズを取るとすぐにその事につてい報告する。
「私が一生懸命ツルハシで神社の破壊に勤しんでたら! 霊夢さんは私の腹に一発ボディブローかまし! その後チョークスリーパ―をかけて来て私の意識が落ちるまで全力で首を絞めてきました! そして気が付いたらゴミ山の中で埋もれて額に「燃えるゴミ・即刻燃やすべし」と書かれた札を貼られてました!」
「そうかい、じゃあ明日また行って来てくれ」
「ラジャー!」
「ラジャーじゃねぇよ! 人の話聞いてた!? ていうかなんでお前そこまでボコボコにされたのに平然としてんだよ! 明日もまたボコボコにされるよ! アイツそういう所容赦ないんだからねホント!」
即座にまた行って来いと促す神奈子に敬礼の姿勢のまま清々しい笑顔を浮かべる早苗。
その神に対する忠誠は風祝として評価できるが、相手はあの博麗霊夢だ、正直また喧嘩売りにでも行って彼女の寝床である神社を壊そうとでもするなら、今度こそゴミ山に捨てられるだけじゃ済まないと思われる。
「これだから神様ってのは相手するの面倒臭ぇんだ、人間や妖怪が立てたルールなんざ知ったこっちゃないと勝手な事をやりまくる……テメェ等が過去に行った事にはそりゃ俺達だって感謝してるよ? けどさ、だからといってテメェ等に好き勝手される権利を与える訳じゃねぇんだよ」
「まあそう言うな、不死の者よ。人間や妖怪共だって好き勝手やっているだろう? 悪いが私はまだ現世から消滅したくないし強引な手を使わなければやってられないんだよ」
「俺達下々のやりたい放題と、テメェ等神様のやるやりたい放題じゃ全然スケールが違うんだよ。俺達が暴れようが精々大勢の生物が死ぬだけだけど、アンタ等が暴れたらそれこそ国そのものが大きく傾くんだよ」
「だからこそこの幻想郷に来たのさ、ここは私達同様外の世界に忘れ去られた者達が住み付き、外の世界から隔離されている場所なんだろ? ならば神の1柱や2柱迎えてくれても構わないじゃないか」
銀時の言い分に至って冷静に言葉を返す神奈子。
これで彼女が霊夢の様な「嘘を付かずに素のまま感情を表に出していくタイプ」であれば自分を有利に立たせて話を進めていく事も出来たのだが
どうやら神奈子は紫の様な「冷静を保ち何考えてるか相手に読ませないタイプ」らしい、こういう相手と口論するのは苦手な銀時は、神に対して苦々しい表情で舌打ちしながら、どうしたもんかと後頭部を掻き毟っていると
「おいおいスキマ妖怪の旦那、勝手にしゃしゃり出た上に俺達を差し置いて神様とご対談とあぁ随分なご身分じゃねぇか」
「そうだぞ銀の字、ここは俺達の縄張りだ。部外者はすっこんでな」
タバコの煙を吹きかけながら松平は、威厳のあるドスの低い声を上げながら銀時を睨み付けると。
源外もまたうんうんと頷き銀時を追い払おうとする、しかし彼の言葉に反応したのは意外にも銀時でも神奈子でもなく、「ん?」と彼の方へ振り返る松平であった。
「俺達? ちょっと待って源外、ここがいつ俺達天狗と河童の共同の縄張りになったんだ? ここはかつては鬼が統治していたが今は天狗によって成り立っている、お前等はそのおこぼれに預かってひっそりと暮らしてるだけじゃねぇか」
目の前の神奈子ではなく隣に座る源外に対して脅す様な口調で諭す松平
「テメェ等だって所詮鬼のおこぼれに預かって頂上に偉そうに陣取ってるだけじゃねぇか、それに今この妖怪の山で十分な生活が成り立っているのは一体誰のおかげだと思ってんだ?」
だが源外の方もまたその言い方にカチンときた様子で、即座に反論する。
「俺達河童が汗水たらして日々妖怪の生活水準を上げる為にと画期的な発明と研究を怠らずに励んでいるのを忘れた訳じゃねぇよな?」
「その研究と発明を誰からも邪魔されずにやらせてもらってるのは誰のおかげなのかも忘れてねぇよな? 俺達天狗が日々妖怪の山に余計なモンが紛れ込まない様に睨み利かせてるからだろぉ?」
「余計なモンが紛れ込まない様にってか、へ、じゃあこの妖怪の山に君臨されたこの神様は余計なモンじゃねぇって事か? それなら俺達がわざわざここに足を運ぶ必要も無かったって事になるじゃねぇか」
何やら二人の間に徐々に不穏な雰囲気が立ち込み始める。
年寄り二人で睨み合いをはじめるが
「お茶おかわり」
「あと酒もくれ」
「えーお茶はあるんですけどお酒は……」
「ああ、確か蔵にあったらから取って来てくれ、私も久々に他人と飲みたくなってきた」
「あ、はい! 神奈子様!」
銀時は早苗にお茶のおかわりを再度要求し、横になっている萃香は酒を要求。
神奈子もまた松平と源外の喧嘩を何やら重しそうに眺めながらも、口を挟まずに早苗に酒を持ってくるようにと指示する。
「おい河童、さっきからテメェ誰に対してナメた口叩いてんだ? 他の妖怪、人間を監視する事を生業とする俺達天狗と、人間の金玉と相撲取ってばかりのテメェ等が対等な存在になるとでも思ってんのか、ああ?」
「金玉じゃねぇ尻子玉だ! 何時まで経っても天狗が河童の下だと思ってんじゃねぇぞ! 言っとくが俺はな、ハナっからテメェ等天狗より河童が劣る存在だなんてこれっぽちも思った事ねぇんだよ!」
「んだとテメェ! 河童なんざが俺達と釣り合う訳ねぇだろうが! 外の世界のテメェ等の伝説なんざ所詮ミイラ化した死体があるだけだろうが! 言っとくが俺は凄ぇぞ! なんせあの有名な源平合戦に出て来る英雄の一人を育て上げたんだからな! 伝説様々だよ! 天狗様々だよ!」
「それがどうした! その英雄だって結局兄貴に殺されてんじゃねぇか!」
「バカ野郎殺されてねぇ! 奴はモンゴル行って名を変えてまた新たな英雄として君臨し続けたんだ! 俺は今でもそう信じてる!」
徐々にヒートアップしていく二人の口喧嘩。松平も源外も決して譲らずに遂には立ち上がって唾を飛ばし合いながら互いを怒鳴り続ける。
一方銀時達は
「という事でー当分の間は大人しくしててくれませんかー? こうしてウチの山でもゴタゴタが続いてるんでー、これ以上ウチのカミさんに余計なストレス増やさないで欲しいんですわホント」
「そうか? 神々の争いよりは随分と平和な騒ぎだと思うんだがな、早苗、注いでくれ」
「うぃ~、神の用意した酒を飲めるたぁ私も幸運だねぇ~、おい小娘、ありったけの酒全部持って来い」
「神奈子様もこの鬼の方も随分と飲まれますね、銀時さんも飲まれますか?」
「いや俺はお前の所の神様を説得に……まあいいか、じゃあ1杯だけ」
徐々に飲み会ムードに発展していた。昔から神と鬼は酒好きと相場で決まっている。
両方が酒を飲んでしまったらもう話し合いどころじゃないのだ。銀時も早苗に勧められて一緒飲み始めてしまう。
「このクソ河童が! 今までの恩を仇で返しやがって! テメェ等がそう出るってんなら俺達天狗は一切容赦しねぇぞ! 俺が一声上げれば全国各地の天狗がここに集結し! 一匹残らず河童を絶滅に追いやる事も出来んだぞ! 河童ジェノサイドだ!」
「おうよやってみろや腐れ天狗! 何時までも河童がテメェ等に従ってると思ったら大間違いだ! 言っとくがこっちにはもうテメェ等天狗共をまとめてぶっ潰せるからくり兵器が出来上がってんだよ! テメェ等の目を盗んでコツコツと俺達河童が造り上げた最終兵器! 白い悪魔こと「頑侍無」がな!! テメェ等なんざビームライフルで一撃よ!」
そして楽しんでる彼等を尻目に、松平と源外は遂に決心した。
もはや神などどうでもいい、今真っ先に駆除すべき対象はこの河童(天狗)であると
「どうやらテメェも年貢の納め時みてぇだな河童……それならとことん味あわせてやるよ、天狗の恐ろしさをその身で味わいながら後悔と共に死んでいけ……」
「そっちこそ時代に残されたその古臭い脳みそと共に、俺達最新科学の結晶たるからくり共で一気に蹴散らしてやらぁ……」
グラサン越しとゴーグル越しに距離を取って啖呵を切りながら、搾りかす程残っていた理性を捨てて二人は遂に意を決する。
「天狗共出陣だぁ! 今を持って河童は俺達に仇名す逆賊だ! 一匹残らず絶滅させろぉい!!」
「河童軍団全員出撃! 愚かな考えしか持たぬ天狗共に! 秘蔵のモビルスーツで全員叩き潰せぇ!!」
妖怪の山全域に聞こえてるのではないかというぐらい声高々に叫ぶ松平と源外。
かくして長きに渡り友好的な関係を築き上げていた天狗と河童であったが、この守矢神社にて遂に互いの本音を暴露し合った事によって抗争が勃発。
天狗と河童による血生臭い仁義なき戦いが今ここで始まるのであった
の筈だったが
「いい加減にしてくだせぇとっつぁん」
「頭に血が上り過ぎだぞ、大将」
「「うぐぇ!!」」
決戦の火蓋が開始しようとする直前で、突如松平と源外は背後から思いっきり後頭部を強打される。
二人は揃いも揃って一撃で意識を失い、その場に前のめりに倒れると
倒れた二人の背後からある妖怪が二人現れた。
「あーあ、毎度毎度顔合わせればすぐに戦争おっ始めようとすんだから、ったくこのおっさん共は」
「すっかりお約束になって来てるね、もはや妖怪の山で起こる風物詩として公開するのも悪くは無いと思うな」
そこに立っていたのは真撰組の一番隊隊長こと鬼天狗、沖田総悟。
そしてしたたかな発想力と危険を省みずに日々発明に力を注ぎこむことで有名な河童、河城にとり
沖田は仏頂面、にとりは愉快そうに笑みを浮かべながら、互いの大将の暴走を止めるべくここへとやって来たのだ。
彼等の存在に気づくと銀時は後ろに振り返り、「ああ?」と怪訝な表情をすぐ浮かべる。
「何してんのお前等?」
「ああ旦那もいたんですかぃ、俺は近藤さんの命令でウチの所の総大将を止めに来たんですよ、どうですかぃ? 神様とやらは上手く説得出来たんで? なんなら俺が直接その女に指導してやっても構いやせんけど?」
「おお何時振りだろうね八雲の旦那、あのドスケベメガネは健在かな?」
「オメェも来てたのか河童、まあいいや、来たんなら仕方ねぇ」
松平と源外がノックダウンされているのも気にせずに、銀時は盃に入った酒をグビッと飲みながら死んだ魚の様な目を彼等に向け
「せっかくだからオメェ等も飲んでけ、神様と鬼が同席してる宴会だ。こんな機会滅多にねぇぞ」
「おお若い天狗でおますがなぁ~、お前さんも来たんかえ~。だったらちょいと付き合いやぁ、明日の朝までウチと楽しもうやぁ~」
「見ろ早苗、また新たな参拝客だ、どうやら博麗神社を潰さずともこの山にいれば妖怪の参拝者が沢山来てくれるみたいだな」
「そうみたいですね! ならしばらくは分社を造らずに本社だけでやってみましょうか!」
話し合いは何処へやら、銀時はもうすっかり何杯目かの酒を口に注ぎ込みながら顔を赤くさせ
彼以上に飲んでいる萃香は既に泥酔した状態で呂律が回らずいつも違う口調で土方を誘う。
そして神奈子と早苗は次々とやって来てくれる参拝客(?)に機嫌良さそうにしている。
そんな光景を目の前にして、沖田とにとりはそっと互いに目を合わせた後
「つまみはあるんですかぃ? ねぇなら椛の奴に頼んで持って来させますが?」
「丁度良かった、我々河童が新たに発明した秘蔵の酒があるんだよ、同胞に持ってきてもらうよう連絡してみるよ」
すっかりノリ気な様子で宴会の為の食事と酒を用意し始めるのであった。
そしてそれから少し時が経つと。
沖田やにとりだけでなく、噂を聞き付けた他の天狗や河童もこぞって集まり出し、いつの間にか神社内だけでなく外にも多くの妖怪達がどんちゃん騒ぎし始める。
かくしてこうして神様との話し合いはすっかり神様と妖怪、そして不老不死の侍による大宴会となってしまう。
だがたくさんの妖怪達がこの守矢神社に来てくれたことに満足した神奈子は、今後はなるべく迷惑かけずに幻想郷で暮らしてみるよと銀時に誓うのであった。
「おいクソ河童、テメェの所の酒悪くねぇな」
「テメェの所のつまみも中々美味ぇじゃぇか腐れ天狗」
いつの間にか復活し、隣同士で語り合いながら酒を飲み交う松平と源外の姿もそこにはあった。
神であろうが妖怪であろうが
酒が出て宴会が出来てバカ騒ぎ出来て
楽しめればそれでいいのだ。
ちなみに私も松平公と同じく「無事に生き延びた説」が本当だと願ってる一人です。
だってあの人子供の頃から本当に好きなんですもん……初めて全話がっつり見た大河ドラマも彼が主人公の話(主演タッキー)でしたから余計に情が湧いて……