病院の拠点化は失敗だった。
ゾンビの量が予想外に多かったのだ。
「クソッ!ゾンビの数が多すぎる。これでは拠点化は出来ない。無駄足だったか」
病院の四階の部屋で病院からの脱出を考えている八宵。
「はぁ、ナキアととりあえず合流した方がいいか。拠点化するって言ったのに失敗してしまったな。失望されたなきっと」
病院の四階はゾンビが元の数に戻っていた。
「また殺戮か、いやもうしないぞ。あの悪魔の様な事は」
(あ、入口壊れてるからか。馬鹿だな。私)
病院の入口は侵入した時には壊れていた。
(そもそも入口を塞がなければ増える一方だろうが)
病室から出るとゾンビが襲ってきたのでスルーした。
ゾンビの攻撃を避けながら廊下を進む。
そんなゾンビの中に警官ゾンビがいたので銃を奪っておく。
(SIGザウエルP200か。まぁ、いい)
病院から出た八宵はホームセンターに向かい始めた。
ふと、家族の事が頭をよぎった。
(両親は平気だろうか。まぁ、あの化け物は平気だろう。化け物一家だし)
(そういえば栂萌は元気だろうか?ウイルス研究者になったと言ってたな今回の件には関わって無いだろうな)
「いやー、こっち来ないでぇぇぇ」
「って栂萌!?」
「あ!八宵様ぁぁぁ!」
ドゴッ!
「グフッ!」
「きゃ!」
ゾンビから逃げていたのは奇策 栂萌。ヤンデレ。
「と、栂萌。離れろ」
「嫌ですわ、やっと愛しい人に会えたんですもの」
「違う!ゾンビだ!ゾンビが来るから離れろ!戦えない」
「あら?そうでしたの。ごめんなさい」
栂萌が離れゾンビを撃退していたら、会ってしまった。
「パパ…ママ…」
「……眠れ」
ゴキッ!
「さて、移動しながら話すぞ」
「はい!八宵様!ところで他の女の匂いがしますが、どうなんですか?」
「あ、ああ。他の生存者の女性に会ってな。そ、それだけだぞ」
「そう、ですか(その女の目的が八宵様なら…○す)」
「そ、そろそろ行くぞ。ゾンビが集まって来そうだ」
「はい♥」
(ま、まさかヤンデレになってるとは思わなかった)
「どうかしましたか?」
「イエ、ナンデモナイデス」
「ふふふふふ、幸せです」
「そうか」
「はい!」
(あー、最悪だ。ホームセンターまで遠いな。早く着かないとい、胃が持たない。ゾンビも来るし、栂萌も来るし。あー、死ぬ…精神的に)
「大丈夫ですか?八宵様?」
「………」
「八宵様?」
「あぁ、何でもないよ栂萌。栂萌はどうして此処に来たんだ?」
「もちろん八宵様に会うためですわ!その為に研究者を辞めましたの」
「え?マジ?」
「マジですわ!」
(なんかごめんなさい、栂萌の両親)
そんなこんなでホームセンターに向かった。
「