ついにやってしまいました。 初投稿なので多めに見てくださると幸いです。
問題児達の召喚
「暇だ、暇すぎる。誰か俺に娯楽を提供してくれたらいいのに。」
大きく欠伸をした青髪の男は何気なく呟いた。
男はどこかの金髪少年が言いそうなことを呟いたのちに溜め息をつきながら、再度言う。
「”箱庭”に戻りたいな。」
男、柊凍夜の言葉に応えるように不規則な動きをして彼の膝元に一枚の手紙が舞い降りた。
凍夜は自身の名が書かれた手紙を一瞥すると、満足そうに口元に笑みを浮かべた。
「いやー、ギフトってホント便利だな。」
凍夜は手紙の封を破き、内容を確認する。
_____『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』_____
じー、と手紙を眺めた凍夜は先程よりも口角を上げて微笑んだ。
「相変わらず、面白い世界だよな。箱庭はさあ。」
しかし、凍夜は不意に呟いた。
「みんな元気にやってっかな?」
刹那、凍夜は姿を消した。
たった一人しか”生き残らなかった世界”から生物がついに消滅した。
凍夜の座っていた白銀に染まる丘からは全てのものが等しく凍りついた世界が見えていた。
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「わっ」
「きゃ!」
「何、この演出スゴ」
凍夜以外にも箱庭に選ばれ、召喚された者は三人いた。
しかし『訳のわからぬ手紙が来たと思ったら、いつの間にか上空4000mほどの位置に投げ出された。』という経験は流石になかったらしく。
一人の少年が言った。
「ど…………何処だここ?」
三人の眼下には見たこともない景色が広がっていた。
その景色を簡単に説明するであれば、どこからどう見ても___完全無欠の異世界だった。
少年は歓喜し、黒髪の少女は唖然とし、茶髪の少女が飼い猫を探す中。
凍夜は思う。
(…箱庭って意外と暑いのな。もうちょい涼しけりゃいいのに。)
凍夜の願いは、湖に落ちるという行為で叶うのであった。
湖へと水膜を通って、あっけなく落ちた四人の内二人はあんまりな召喚方法に悪態をつきながら、陸へ上がっていた。
茶髪の少女は溺れかけた猫を助け、凍夜は溜め息混じりに陸に上がると早速ギフトを使う。
「服よ乾け。」
凍夜の呟きにより、不快感がまとわりつく凍夜の衣服から一切の水気が消えた。
猫の安否を確認した茶髪の少女、春日部耀はそれをはっきり見ていた。
『お、お嬢!!今の見ましたか?!』
「うん、見た。」
耀の腕の中でテンションを上げて、暴れる三毛猫を抑えて耀は凍夜に話し掛けることにした。
「あの。」
「あ?俺に何か用か。」
「……服、私も乾かせたら乾かしたいな。って思って……。」
ただでさえ人と話すのが苦手な耀は話すことに限界を感じ、黙った。
すると。
「断る意味もねぇからな。別に良いけど?」
と言った凍夜はいとも簡単に耀の衣服とついでに三毛猫の水気も飛ばしてやったのだった。
更新はかなり不定期になると思われます。
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