セレナ「知ってる姉さん? 原田泰造がザ・センターマンのコントをやっていた時、妻はテレビを見ないようにした上で『あれやめて』と原田に言い、娘は父のあんまりな姿に泣き出してしまったそうよ」

マリア「何故それを今ここで言ったの、セレナ」

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早く四期五期来ないものですかね


ごっつええ感じに戦姫絶唱しないシンフォギア

 ベッドで死にかけるエルフナイン。

 そのエルフナインの手を取り励ますキャロル。

 この光景を描写する文面からは、溢れ出る原作GXへのリスペクトが感じられることだろう。

 エルフナインは、儚げに呟いた。

 

「キャロル……僕はもうすぐ死ぬんだね……」

 

「バカなことを言うんじゃない、エルフナイン!」

 

「嘘です、僕は知ってるんです。僕はもうすぐ死ぬんだって……」

 

「何を言ってるんだ! 今日は世界一位の人がお見舞いに来てくれるんだぞ!」

 

「嘘です! 世界一位が来るわけないじゃないですか!」

 

 その時、ガラガラガラと病室のドアが開く。

 

「こんにちは、エルフナイン。世界一位のマリア・カデンツァヴナ・イヴよ」

 

「わぁ、ホントに来てくれた! マリアさんが世界一位だったんですね!」

 

「おい待て貴様」

 

 現れたただの優しいマリアを、キャロルが睨む。

 

「貴様、全米ヒットチャートで一位を取っただけで、贔屓目に見ても全米一位でしかn」

 

「緒川慎次!」

 

「はいっ!」

 

「!?」

 

「マネージャーの貴方に聞くわ。私は去年、世界何位だった?」

 

「一位です」

 

「よしんば私が、全米一位に過ぎなかったとしても?」

 

「世界……一位です」

 

 ただの野心に満ちたマリアが、不敵に笑う。

 

「そういうことよ、キャロル」

 

「どういうことだよ」

 

「ねえ、マリアさん、どうしたら世界一位になれるんですか?」

 

 エルフナインの顔には、隠し切れない憧れが浮かんでいた。

 

「うーん、例えば19歳で魔法少女(笑)で言われる人が居るわよね」

 

「はい」

 

「私は21歳。でも私はガングニールの少女。

 たとえそいつが19歳で少女(笑)だったとしても、私は少女(真)。

 そいつが19歳で少女じゃなかったとしても、私は世界一位なのよ、分かる?」

 

「うん」

 

 ただの野次を口にするマリアが得意げに笑う。

 

「考えてみると、私は二期で半ばネタ気味な位置から始めさせられたのだよ」

 

「そうなんだ」

 

「あの頃が一番辛かった。

 よく12位の奴とネットの人にいじめられたものよ。

 一番いじめられたのは手紙を書いた切歌だったけど」

 

「アレでネタにされないとかありえないじゃないですか。

 俯かない響さん、暴走しない響さんくらいありえないですよ」

 

「その頃はいつも妹の名を呼んで枕を濡らしていたわ」

 

「そうなんだ……世界一位さん、握手をしてくれませんか」

 

「頑張るのだよ」

 

 ぐっと少女の手を握り、たぶん(容姿の)やらしさなら(世界一位を狙える)マリアが笑う。

 

「緒川慎次!」

 

「はいっ!」

 

「私は去年、全米何位だった?」

 

「一位です」

 

「今年、日本一位は誰だ?」

 

「翼さんです」

 

「よしんば私が、日本二位だったとしたら?」

 

「世界…………一位です」

 

 不動の世界一位、それがマリア・カデンツァヴナ・イヴ。

 

「いや二位だろ! 一位になれてないだろハゲ!」

 

 叫ぶキャロルの言葉も、ただの厄介なマリアには届かない。

 

「世界一位のマリアさん、僕も世界一位になれるかな?」

 

「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」

 

 ただの野暮な質問じゃないかとマリアは笑う。そこで、彼女の電話が鳴った。

 

「失礼。もしもし? 何? 私を二位だと言う奴が居る?

 そいつは何位なの? ガリ位? ……ああ、ガリィね、分かったわ」

 

 マリアは通話を切り、ドアを開けた。緒川も無言でその後に続く。

 

「失礼するわ。トゥーマーンなだけに真っ二つにしてきてあげましょう」

 

「なんだこいつマジこわい」

 

 病室の少女達に戦慄と希望を与え、マリアは去って行く。

 

 世界一位の戦いは、まだ始まったばかりだ!

 

 

 




 この番組の裏番組にて、熱湯の入ったガラスケースの上で水着姿でプルプル震え、落ちないよう踏ん張っている暁切歌さんの姿が見られた模様


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