「・・・あ~、眠いわ、腰は痛いわ。さんざんだな」
昨日の夜、イッセーを送り届けた後家に戻ったマサルは夕飯を食べずにそのまま寝ようとしたのだが黒歌に襲われその上、フェイトも乱入しまったくと言っていいくらい寝不足だった
「~~~~♪」
隣にいるフェイトは機嫌がよく、よ~~く見ると肌がつやつやとなっている
「・・・・少しは手加減しろってんだよ・・・まったく」
マサルはフェイトに聞こえない程度の音量でそう呟く。結局、その日の授業も寝ておりいびきをかいたせいで先生の拳骨を喰らったマサルだったが逆に教師が痛がり骨折したらしい
「さて、帰るか。イッセー」
授業も終わり、イッセーと一緒に帰ろうとした矢先
「「「キャーー」」」
廊下から女子の黄色い悲鳴が聞こえてきた
「なんだ?」
気になったマサルは声のするほうに振り向くと。駒王学園のイケメン王子、木場祐斗がマサル達のクラスに来てマサルとイッセーに声をかけた
「やぁ」
「よう、祐斗。どうしたんだ」
「っけ、イケメンが何の用だよ」
マサルは祐斗と仲がいいが、イッセーは学園一モテル祐斗が気に入らないのでぶっきら棒に答えた
「リアス・グレモリー先輩の使いで来たんだけど。一緒についてきてくれるかい」
祐斗は他の生徒に聞こえないように小声で2人に言った
「おいおい、随分といきなりだな」
マサルはいつか話すと約束していたが、まさかこんなに早くだと思わず、驚いていた
「昨日のことがあったからね。兵藤君にも話したほうがいいと言ってたよ」
「そうか。じゃあ、案内してくれ」
「うん」
大は祐斗の後をついて行った
「ま、待ってくれよ」
イッセーは慌ててその後を追った。その時、それを見ていた女子たちが『大門君が攻めで木場君が受けなのね』、『いいえ、その逆よ』っといっていたが大とイッセーはそれに呆れ、祐斗は話が解らず首をかしげた。その途中、フェイトが声をかけてきて、オカルト研究部に行くと告げると『私も一緒に行く』と言いついてきた
「ここに部長がいるんだ」
祐斗に案内され、マサル、フェイト、イッセーは旧校舎にやってきた。そして、扉にかけられたプレートには『オカルト研究部』と書かれていた
「部長、二人を連れてきました」
祐斗がそういうと
「ええ、入って頂戴」
佑斗は確認してからドアを開け、中に入った。3人は佑斗の後に部室へと入った
「(こってるな~~)」
マサルは部屋を見てそう思った
「こちら、大門マサルと、フェイト・テスタロッサさんそして、兵藤一誠君」
祐斗がソファーに座っていた、一年の塔城小猫に二人を紹介した
「ど、どうも」
「うっす」
「よろしく」
マサルとフェイトは普通に挨拶したが、イッセーはどこか興奮していた
「(この子が黒歌の妹か。・・・・・全然似てないな)」
マサルとフェイトは前に黒歌から自分には妹がおり、駒王学園に通っていると聞かされたことがあった
「(うん?水音)」
水が流れている音が聞こえ、そっちに振り返ると誰かがシャワーを浴びていた
「(おいおい、呼んでおいて自分はのんきにシャワーかよ)」
マサルが呆れていると、フェイトがマサルの目を覆い見させないようにした。そして、水の流れる音が無くなり
「部長、これを」
「ありがとう朱乃」
「・・・・・いやらしい顔」
小猫がイッセーを見てそう言った
「・・・・確かに」
マサルはそれに納得してしまった
「って、マサルは目をふさがれていて見えないのに何で納得してるんだよ!」
イッセーが抗議すると
「見えなくてもお前の表情ぐらい何となく想像できる」
マサルは自信ありげにそう言った
「御免なさい、昨日遅くまで調べ物をしていたからシャワーを浴びていなかったから、今汗を流していたの」
カーテンが開き、リアスが3人に声をかけた
「あらあら、初めまして私、姫島朱乃と申します。どうぞ、以後お見知りおきを」
リアスの後ろから朱乃が出てきて3人に挨拶をした。イッセーは駒王学園の2大お姉さまをまじかに見れてテンションが高かったが、マサルの拳骨で沈没させられた
「これで、全員揃ったわね。兵藤一誠君、大門マサル君そして、フェイト・テスタロッサさん。イッセーとマサル、フェイトって呼んでも構わないかしら?」
「は、はい」
「好きに呼んでいいぜ」
「私もいいです」
「じゃあ、イッセー、マサル、フェイト、私たちオカルト研究部は貴方たちを歓迎するわ」
「え、ああ、はい」
「悪魔としてね」
7人はソファーに座り、話を始めた。悪魔、天使、堕天使の古くからの戦いについて話した
「いやいや、先輩。いくらなんでもそれはちょっと普通の男子高校生である俺達には難易度が高い話ですよ」
「・・・天野夕麻」
リアスがそう呟くとイッセーの雰囲気が少し変わった
「あの日、あなたは天野夕麻とデートしていたわね?」
「・・・・冗談ならここで終えてください。正直、その話はこういう雰囲気で話したくない」
イッセーはリアスを睨んで言った
「彼女は実在したわ、確かにね」
リアスは服から写真を取り出すと、イッセーに見せた
「この子よね、天野夕麻ちゃんって?」
イッセーは信じられないような顔でその写真を見ており、マサルはその写真を見てイラつきフェイトはそんなマサルの怒りを抑えさせようとしていた
「この子は堕天使。昨夜、貴方を襲った存在と同質のものよ」
リアスは話を続けた
「この堕天使はとある目的があってあなたに接触した。そして、目的を果たしたからあなたの周囲の記憶と記録を消したの」
「目的?」
イッセーが首をかしげた
「そう、貴方を殺すために」
「っ!?な、何で俺がそんな」
「落ち着いてイッセー。仕方なかった・・・いいえ運がなかったのでしょうね。殺されない所持者もいるわけだし」
「しょ、所有者?」
イッセーは訳が分からなかった。リアスはイッセーが殺された原因について話し、神器についても話した
「論より証拠、実際に見せたほうがいいわね。イッセー、手を上に掲げて頂戴」
「え?何でですか?」
「いいから早く」
リアスに言われ、イッセーは手を上に掲げた
「目を閉じて、あなたの中で一番強いと感じる何かを心の中で想像して頂戴」
「え~と、ドラグ・ソボールの空孫悟かな・・・」
「イッセー、それ漫画だよな?」
マサルがイッセーに尋ねる
「い、いいだろう、俺の中では空孫悟が強いんだよ」
「じゃあ、それを想像して、その人物の一番強く見える姿を真似るの。強くよ?軽くじゃダメ」
「(イッセーの奴あれをやるわけじゃねえよな?)」
大がそう思っていると
「ドラゴン波!!」
イッセーは大声で叫んだ
「さあ目を開けて。それで神器も発現するはず」
イッセーが目を開けると、左腕が光、光が収まると、イッセーの腕に赤い籠手のようなものが装備されていた
「な、なんじゃこりゃーーーーー!!??」
「それがあなたの神器よ。一度ちゃんとした発現ができればあとはあなたの意志で発動可能になるわ」
リアスは話を一度区切り、イッセーが落ち着くのを待ち、話を続けた
「あなたはその神器を危険視されて堕天使、天野夕麻に殺されたの。そして瀕死の中、あなたは私を呼んだのよ。この紙から召喚してね」
リアスはイッセーと大の魔法陣の書かれた紙を見せた
「これ、私達が配っているチラシなのよ。魔方陣は私達を召喚するためのもの。こうしてチラシとして悪魔を召喚しそうな人達に配っているの。お得意な簡易版。あの日、たまたま私達が使役していた使い魔が人間に化けて繁華街でチラシを配っていたの。それを一誠が手にした。そして、堕天使に攻撃された一誠は死の間際に私を呼んだの。私を呼ぶほど願いが強かったのね。普段なら眷属の朱乃たちが呼ばれているはずなんだけれど」
「こいつの願いは強いからな、あるものが特に」
マサルはイッセーがあの時、何を願ったのか簡単に想像できた
「召喚された私は驚いたわ、血の海で倒れているあなたの他にマサルがいて。天野夕麻を殴り飛ばした光景を見てね」
「え!?あの時、お前いたのか?」
イッセーがマサルに聞いた
「・・・・たまたまな、喧嘩の帰りに公園によったらあの堕天使がお前を殺していたからな。切れて、思いっ切り殴り飛ばしてやったぜ」
「私はあなたを見て、すぐに神器所有者で堕天使に害されたのだと察したわ。問題はここから。イッセーは死ぬ寸前だった。堕天使の光の槍に貫かれれば、悪魔じゃなくても人間なら即死。イッセーもそんな感じだったの。そこで私はあなたを救うことを選んだ。悪魔としてね」
すると、イッセーの背中から黒い羽根が生えた
「改めて紹介するわ。祐斗」
リアス達が立ち上がると、全員の背中から黒い羽根が生えた
「僕は木場祐斗。兵藤一誠君と大君と同じ二年生。え~と、僕も悪魔です。よろしく」
祐斗が笑顔で言った
「・・・・一年生・・・・塔城小猫です。・・・・よろしくお願いします。・・・・悪魔です」
「三年生、姫島朱乃ですわ。いちおう、研究部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」
「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、イッセー」
最後にリアスが挨拶した
「(グレモリー?・・・・ああ、アイツの妹か)」
マサルはリアスがある人物の妹だと思い出した
「さて、イッセーへの説明を終えたし。次は貴方について教えてもらえないかしらマサル、そしてフェイト」
リアスが二人にそう言った
「まぁ、約束だしな」
「マサル、まずは私から言うよ」
フェイトはまず自分のことから言うと告げる
「私は北欧にあるヴァルハラの元ヴァルキリーです」
『っ!?』
フェイトの発言にマサルとイッセーを除く全員が驚愕した
「安心してください。私は皆さんに危害を加えるつもりはありません。まぁ、マサルに何かをしようと言う場合は別ですけど」
「笑顔で怖いこと言うな」
笑顔だがどこか凄味のある発言にマサルは呆れる
「次は俺だな。っで、何が聞きたいんだ?」
「貴方のこととあなたの神器について」
「え?マサルも神器持ってるのか!?」
「まぁな。俺について言えることは、3度の飯より喧嘩が好きな高校生だ。神器については(アグモン)」
『(おうよ)』
マサルがアグモンに話しかけると。右腕が光、光が収まると黄金の籠手が装着されていた
「こいつは光輝龍の籠手『ドラグナー・ギア』。一応、神滅具の一つになるな」
マサルがそういうと、イッセーを除いた全員が驚いた
「・・・光輝龍。かつて、二天龍と戦い、無傷で倒したといわれるあのドラゴン」
『へぇ~、よく知ってるじゃねえか』
籠手にはめ込まれている紅い宝玉が輝き、喋った
「あ、あなたは?」
いきなり話しかけられたので、リアスは驚きながらも聞いた
『俺はアグモン。兄貴の子分だ』
「あ、兄貴ってマサル君のことなのかい?」
祐斗が聞くと
『おうよ、兄貴は俺が唯一認める漢の中の漢だ』
「あの伝説の龍が子分って、・・・・マサル、貴方一体何をしたの?」
リアスが聞くと
「拳と拳で語り合っただけだ」
『結果は引き分けだったけどな』
その言葉に4人は驚いた、あの伝説の龍と引き分けるほどの実力があるとは思っていなかったからだ
「・・・マサル、貴方悪魔になる気はない?」
リアスが聞くと
「ねぇ」
マサルは即答で答えた
「それに、俺を悪魔にするには駒の数が足りないと思うぞ」
「どういうことかしら?」
「言った通りの意味だ。まぁ、試にやってみろよ。すぐにわかる」
「・・・・いいわ」
リアスは服から駒を取り出すと、マサルの近くに置き、呪文を言ったが何も反応が起きなかった。ほかの駒でも試したが何も起きなかった。リアスはショックを受け、地面に膝をついた
「ちなみにいうと、前に俺を悪魔にしようとした奴がいたが、そいつのポーンの駒8個でも、俺を転生させられなかったぜ」
「「「「っ!?」」」」
その言葉にリアス達は驚いた
「?????」
イッセーは話についていけずにいた。その後、リアスはフェイトも眷属に誘ったがマサルと同じく即答で断れ、二人は借り入部という形でオカルト研究部に入ることとなった