どうしようもない位、普通な僕(白目) 作:ジャック・ザ・リッパー
私、書いてて思うんです。どうして私の考える踏み台転生者は、みんなが言う踏み台と違うんだろう?
感想待ってる。
放課後、僕は部活に入っていないのですぐに帰宅する。ほとんど寄り道などしないのだが、姫良木さんと付き合ってからは大体はいろんな場所に行くようになった。学校の校門を出ると、すぐに教室を出ていった姫良木さんが待っていてくれた。
「......ちょっと面貸せ。」
「うん、早く行こうか。」
僕と彼女は、そこまでうまくない恐喝の演技をしながら帰るのだ。姫良木さんは周りから不良扱いされていて、他校の不良によく絡まれてしまう。もし、彼氏ができようものなら真っ先に僕が狙われるだろうと、姫良木さんなりの不器用な優しさなのだ。
「待ちなさい、姫良木瑠花さん。彼を放しなさい。」
僕達が帰ろうとするその時、突然声をかけられた。振り返ると、生徒会長の支取蒼那先輩がいた。
「校門だというのに、堂々と恐喝ですか?姫良木さん、早く彼を解放しなさい。」
「何だ雑種、いきなり声をかけてきたと思ったら我が恐喝だと?勝手なことを言いおって!山田は、合意の上で我に付いてきているのだ!さっさと去れ、雑種が!」
回りの空気は、まさに一触即発だった。
僕は、急いで二人を止めるために間に入った。
「すいません、先輩。姫良木さんの言う通り本当に僕は、姫良木さんに同意の上で付いていくんです。」
「......そうですか。なら、今回は見逃します。山田君、本当に困ったことがあったら私に伝えなさい。必ずあなたを助けてあげます、姫良木さんから。」
先輩は納得したようで、渋々ながらも帰っていった。しかし、姫良木さんの気分は悪くなっていた。
「全くあの雑種が!失礼にも程があるわ!」
「姫良木さん、落ち着いて。早くここから離れよう。」
僕は、姫良木さんの手を取りその場を離れた。
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少し進むと、学校から少し離れた公園についた。ここまで来れば安全だろうと思ったら、手が火傷しそうな程暑くなった。僕は、姫良木さんを握っていた手を確認すると、ても顔も真っ赤になって湯気をあげていた。
僕は急いで手を離すと、赤くなった姫良木さんはすぐにもとに戻った。
「姫良木さん、大丈夫?熱っぽかったけど?」
「だ、大丈夫だ!我は、英雄王ギルガメッシュだぞ!風邪など引く訳が、へっくちゅん!」
「......」
「...そんな目で我を見でないわ。花粉症なだけだ。」
そう言って彼女は視線をそらした。やっぱり姫良木さんは可愛い。
僕達は、公園のベンチに座って夕日を眺める事にした。少しすると、姫良木さんが僕に寄り添うようにくっついて僕の肩に頭を置いてきた。
「なぁ道化よ、我と別れたいと思ったことはないか?」
「どうしたの急に?姫良木さんらしくないよ。」
「......我らしくか。我は、お前に迷惑をかけてばかりだなと思ったのだ。我の都合でお前とは、こんな短い間だけしか恋人らしくできんし、塵芥共にも絡まれたりする。さっきだって、生徒会長に目をつけられていた。」
姫良木さんの身体と声は、少し震えていた。
「山田、やっぱり我と別れないか?山田は優しいし、すぐに我よりも可愛い筈はないが彼女を作ることもできるだろう。我は、山田にしてやれることが何もないのだ。」
僕は、姫良木さんの頭に自分の頭をもたれ掛かるように置いた。
「別れないよ、別れようと思ったこともない。それに僕は、姫良木さんに色々な物を沢山貰ったよ。姫良木さんには、沢山笑顔を貰ったし、放課後の過ごし方も教えてもらったよ。」
「そんなもの、友達と過ごしていても手に入るものだ。」
「うん、そうだね。でも、それ以上に嬉しいものを姫良木さんから貰ったんだ。」
僕は、寄り添うようにくっつく姫良木さんの体を抱き締めた。
「僕だけの姫良木さん、僕しか知らない姫良木さんを沢山教えてもらったことが一番嬉しかったんだ。笑うと可愛いところ、怒ると怖いけどちゃんと謝ったらすぐに許してくれるところ、嫉妬するとオロオロしてしまうところ、僕を心配して天邪鬼になっちゃうところ。僕は、姫良木さんの全部が好きなんだ。」
僕の気持ちを全部伝えると、そのまま時間が過ぎていった。夕日が沈むと、姫良木さんは小さな声で答えてくれた。
「タロー、私を好きでいてくれてありがとう。私も、私の事をちゃんと見てくれるタローを愛してる。」
「ん?姫良木さん、今なんて?」
姫良木さんは、僕を押し退けて立ち上り笑いながら振り替えって答えた。
「なんでもないぞ。道化よ、これからも我を好きでいてもいいぞ。」
「感謝します。僕の、僕だけの英雄王様。」
こうして、僕達の短いデートが終わった。
感想待ってる。