悪魔の店   作:執筆使い

106 / 202
ネタが切れたのでしばらく本編更新できないかもしれません。


スペシャル編
悪魔の一日


〜早朝〜

 

「さて...始めますか。」

 

 

店員は地下室に向かい商品を作る

大抵は願いを聞いた後にその願いに合ったものを大急ぎで作るのだが、時々こうやっていくつか商品を作り出しているのだ

 

 

「ハンマー良し。ドリル良し。彫刻刀良し。」

 

 

男は商品を作る道具の確認を行っている

その気になれば悪魔の力で簡単に作り出せるのだが、彼は道具を用いた制作を好んでる為このやり方を行っている

 

 

「ふむ...成る程。最近は神様転生とやらがブームなのですか。」

 

 

悪魔の情報網は広い

何せ数百年先のブームさえ読み取る事が出来る

これは長年の旅による経験からなるものと本人は言っている

 

 

「では形は...ドアにでもしますか。」

 

 

悪魔の一日の始めは商品の制作から始まるのだ

 

 

 

 

 

〜昼〜

 

男は店のすぐ近くにある畑へと向かっていた

 

 

「やはり採りたてが一番ですからねぇ。」

 

 

彼が管理する畑には様々な植物が栽培されている

その種類実に数百

どれも元あった世界では希少なものばかりである

故にこの空間の管理はかなり厳重だ

 

 

「今日は...これと、これと、これにしますか。」

 

 

因みに最近の彼のマイブームは神聖樹の実を使った料理らしい

今回彼が選んだのは件の

神聖樹の実に

リリー・カーネーションと呼ばれる花と

ヘルヘイムと呼ばれる森に生えてる植物

 

 

 

...元々あった世界ではどれも危険な植物として名を馳せている代物である

 

 

「おっとっと...随分と活きが良いですねぇ。」

 

 

悪魔が作り出すもの危険が付きもの

それは食材も例外ではない

 

 

 

 

 

〜午後〜

 

「...」

 

 

どうやら今日は余り客が来ない様だ

男は暇そうに本を読んでいる

四冊目をそろそろ読み終えようとしている

忙しい日もあれば暇な日もある

それが悪魔の店だ

 

 

パタン「...おや?」

 

 

次の本へと手を伸ばそうとした所、手紙が出現した

 

 

「ふむ...」

 

 

珍しい事ではあるが

この様にお客様が手紙で依頼を出す事も出来る

そういった場合彼は直接お客様の元まで行くのだ

 

 

「久々の出張依頼ですか...場所はU-48981。至急来られたし。何故だか途轍もなく嫌な予感がしますが、行きますか。」

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

「大熊猫に関わるとロクな事が無いと言うのが身にしみてわかりました...ガフッ」

 

 

数分後ピンクのドアから出現したのは

それはそれはやつれた男の姿でした

 

 

 

 

 

〜sp5の後〜

 

「さて...あのドアも売れた事ですし、少し休みましょうか。」

 

 

どうやらあの後客がやって来た様だ

幸いな事にダメージがある程度回復してた時に来たので

問題なく接客を行った

 

 

「...少し仮眠を取りますか。」

 

 

どうやら数年ぶりに仮眠をとる様だ

地下室へと向って行く

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

「さて...30分後にしますか。あのお客様の様子を見なければなりませんし。」

 

 

悪魔の店は殆ど年中無休

仮に休めたとしても数十分程度

そんなある意味きつい仕事である

 

 

けれども彼は悪魔

明日も彼は店を営む

あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 




今更こんな事を言うのも難ですが、この作品を書く上で世界観や時系列は余り考えてません

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。