(凄くあっさりしています)
まだ妖怪や怪物といった存在がそれなりに居た頃のヨーロッパ辺り
今回はそこを拠点としてた時の店員の話でございます...
–路地裏–
「さて、今宵は最も忌むべき日。それにどうも神の連中が嗅ぎ回って...ん?」
「パパ...ママ...何処なの...?」
「ふむ...」
男は左目で倒れてる少年を見る
ー今日からお前は奴隷だ!
ーや...やめて...
ー奴隷は奴隷らしく這い蹲るんだよ!
男は元の姿に戻る
「だから私はこの日が嫌いなのですよ。不平等な幸せをもたらすこの日が。」
「...黒ぃ...ンタさん?」
「生憎私はそれとは真逆の存在だ。」
耳と尻尾を生やした少年の視界は暗くなった
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「...ぅあ...ここは...?」
「どうやら気がついた様ですねぇ。」
男は作業を終えて少年に近づく
「おじさん...さっきの...」
「貴方が倒れていたのを見かけましたのでね。興味本位で助けた、という訳です。」
「何で僕を...僕は...」
「狼人間。それも銀狼種。大昔に絶滅されたとされる超希少種。有象無象はコレクションとして貴方を見ますが生憎私そういうのには全く興味が無いんですよ。」
「...おじさん...変わってるね。」
「よく言われます。」
男は笑い出しながら食べ物を振る舞う
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「願いを叶える店?」
「ええ。お客様の願いや望みを叶える...私はそんな店を営んでいます。」
男は作業をしながら答える
「...じゃあ僕の願いを聞いてくれますか?」
「そう言うと思いましたよ...っと、できました。」
男は完成したものを渡す
「これは...?」
「これから行く場所はそれなりの衣装で決めないといけないので作ってみました。モンツキハカマ、というものらしいですが。」
「...何処に行くの?」
「...プレゼントを取りにちょっと王宮までです。」
「王宮...パパ...ママ...」
「大丈夫ですよ。お客様の願い、必ずや叶えて差し上げますので。」
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【王宮:応接間】
「だからこの子の両親の場所を教えて欲しいのですよ。」
「黙れ!何で何処の馬の骨とも知らない奴に私のコレクションを渡さなければならないんだ!!それよりも昨日から行方不明だったそいつを返せ!!!」
「何処の馬の骨とも知らない...ですか。」
男は正体を現す
「!?その姿...まさか?!」
「昔私の店に来た時随分と世話になりましたねぇ。確か国王になりたいという願いでしたっけ?その時確か忠告をしましたね。」
「此方でございます!!」
「わかればよろしいのですよ。」
「...おじさん...何者なの?」
「人間と神が大嫌いな唯の捻くれ者ですよ。さっ、行きましょうか。」
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「パパ!ママ!!」
「あぁ...我が子よ...」
「貴方は私達の恩人だ。ありがとうg「お礼を言うのはまだ早いですよ。」
男はパンフレットを取り出す
「...実は日本という国に前々から興味がありましてね。そこにゲンソウキョウ、と呼ばれる場所があるとの事ですので一緒に来ませんか?一人旅は寂しいですしお三方は住処を追われてるとのことですので。」
「私達の為にそこまでして...ありがとうございます。」
「いえいえ、私は唯お子さんの願いを叶えただけですよ。」
悪魔は笑い出す
「子供にとっての最高の宝は親ですし、親にとっての最高の宝は子供ですので。」
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こうして狼人間の家族は店員の助けにより幻想郷と呼ばれる所を新たな住処としました。店員はどうしたか、ですか?彼はそこでは商売が出来ないということを悟り直ぐに断ったらしいです。その上前の店も神が嗅ぎつけてたのから消してしまったので、日本にまた新たな店を建てることになったらしいですが
「ふむ...妖怪横丁とは...行ってみる価値はありそうですねぇ♪」
それはまた別の機会で