後、今回の話には所謂元ネタ(詳しくはドラえもん最終回でググって下さい)がありますので、そういったパクリが大嫌いな方はブラウザバックを推奨します。そしてキャラ&原作崩壊注意
『では本日のゲスト、ロボット工学の第一人者野比博士です』
『よろしくお願いします』
店員はテレビを見て呟く
「あの時の小さな子供が...時が経つのは早いものですねぇ...」
カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客さまは?
~SP15 ボクノート~
今でも覚えている...あの日の事は...
「ドラえも~ん!」
暑い夏の昼下がり
確かジャイアンにこっぴどく殴られたんだっけ?
「あれだしてよ!ほら、前に使ったやつ!今度という今度は我慢の限界...」
コテン
「...ドラえもん?」
その日から、ボクのかけがえのない友人はピクリとも動かなくなった。最初は戸惑ってあわてて...自分でも訳が分からなくなってたんだと思う。ドラミちゃんに突き付けられた現実に思わず叫んでしまって...涙を流して...
「...本当に色んな事があったよね。ドラえもん」
そして誓った。何年、何十年、もしかしたら一生を捧げてしまうかもしれない。けれどその一生を大切な友人にささげたい...だから
「ボクが...きっと...」
.............................
..................
...........
兎に角ボクはあらゆる努力をした。ドジで、のろまで、おっちょこちょいで、人並み以下のボクだったけど、それでもたった一人で努力した。遊びも、昼寝も、全部捨てて、気が付いたらボクは学校で一番になっていたんだ。
「のびくん、おめでとう。もう君にはかなわないなあ」
「ありがとう...だけど今の僕に必要なのは点数じゃない。知識なんだ。まだまだ頑張らなくちゃ」
時間は待ってはくれない。親友の為にもボクは...
「のび太さん、根を詰め過ぎると体に悪いわ。久しぶりに裏山でピクニックに行かない?」
ボクは...
「ありがとう、しずちゃん。でも調べたいことがあるからまた今度」
ボクは...
.............................
..................
...........
「いらっしゃいませ。お客様」
貴方に合ったのは、その後でしたね。気が付くとボクは裏山の様な場所のふもとに立っていてすぐ近くに店が建っていたのが見えたから入って...
「...お客様。何かお悩み事ですか?」
「えっ!?どうしてそれを?!」
「いえ...何となくお客様を見ていると、昔の事を思い出しましてねぇ。私の知り合いに大切な友人を助けるためにその生涯を捧げた男が居ました」
うさん臭そうにも思えるその言葉は何故かボクの心に響いて、思わずその知人がどうなったかを貴方に質問しかえしましたね
「どうなったか...まぁ私の口からは全部は言えませんが、そうですねぇ...これから話すことは貴方様に対する忠告として受け取って下さい」
あの時の言葉は、今でも耳を澄ますと...
「これから、貴方は何度でも...何度でも躓きます。ですがその度に立ち上がり前に進む力も貴方は持っている。だから決してあきらめない事です。そして、」
心の中に確かに聞こえて...
「貴方は決して一人ではない事を、忘れないでください」
私の原動力になっていた...
9/3 記:野比のび太
「さて...いよいよか」
.............................
..................
...........
「タイムパラドックス...運命というものは実に奇妙なものですねぇ。私ももしかしたら...いや、それは決してありえない事ですね」
今日も彼は店を営む
あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...