大変長らくお待たせいたしました、毎度お馴染みリクエストスペシャル
錬金術と聞いて読者の皆様は誰を思い浮かびますか? 私はサンジェルマン伯爵です。
...はい、どうでも良い話すいません。因みに今回の話では『悪魔店員』は一切出てきません(嘘じゃない。ガチです)
つまりは
※ハガレンファン+グリードファンの皆様。ガチですみません
人間というのは欲が深ければ深い程濃い人生を送るものだ
そして行き着いた先には変わり果てた姿となる
人はそれを様々な言い方で呼ぶが...私流で言うのならば
【人そのものに対する錬金術】
...まさに今の私にぴったりの言葉である
by Comte de Saint-Germain(記:サンジェルマン伯爵)
〜SP28 醜い醜い欲望の子〜
「拝啓 マリーアントワネット様
これが最後の警告です。まだなんとか間に合いましょう。民衆の要求を聞き入れて、貴族たちを抑え、ルイ16世は退位されることです.....あなた自身が強く力を尽くして対抗しなさい。それ以外の方策はもうありません。あなたは、もはや愛していない民衆から離れて、謀叛者たちに口実を与えないようにすべきです。ポリニャックやその同頬どもを見捨てなさい。彼らは、この前バスチーユの役人を殺した刺客たちにつけ狙われています。そして、いずれは殺される運命です
此処は我々が住む世界とは違う場所。今で言うところの錬金術が普及している場所である。その大通りにて歩きながら器用に、元いた世界にいるお客様宛の手紙を書く1人の男。
「とりあえずさっさと用件を済ませて行きましょう。この手紙を出さなければならない上に、留守番に頼んだ助手が寂しがってしまう」
彼はサンジェルマン伯爵。史上最も謎に包まれた人物である...
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「さて...と。本日はどう言ったご用件でしょうか?」
「なぁ...ひとつ聞きたい...俺の欲を満たすにはどうしたらいい?」
男は三番目に作られしもの。伯爵を見据えてそんなセリフを口走る。
「...無理なのさ。どうやっても...わかってしまう。欲ってのは際限がないからな...だからこうしてずっと『お父様』のところにいるが...どうすりゃあいい?」
「...その問いに対する答えをご所望であるならば、依頼でもなければ道具でもない。帰らせてもらおう」
そう言って、伯爵はその場を後にする。彼は店員とは違う。あくまで職務に全うする...これは彼の職務には一切入らない、関与できない事柄なのだ。故にこの言葉である。
「...外に出ればわかるとでも言うのか?...ありえない」
その言葉を聞いた瞬間、旅人は振り向いて男の方を向き口を開く。
「ありえない...私はその言葉が大嫌いだ。なぜあきらめる? 自分が欲深に生まれてきてしまったからか? 自分が人間じゃないからか? 自分が...生きることに対して諦めてしまったことを知ったからか?」
「...」
あくまで笑顔、だがほんの少しの怒気を含めて旅人は男を見下ろす位置関係になるところまで近付く。
「自惚れない方がいい...貴方の尺度なぞ、外に出た瞬間全て変わる」
「...」
「
「そうか...」
それだけを言って旅人...サンジェルマン伯爵は用が済んだといわんばかりにその場を去る。残ったのはちょうど月明かりに照らされた一人の男...
「ありえないなんて事はありえない...か...」
左手の甲に刻まれた紋章を見つめながら、グリードはそう呟いた。
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記:サンジェルマン
この世は欲望という業であふれている。それは時に生きる原動力となり、時に醜くなるための癌細胞となりうる。さぁ、醜い欲望の子よ...そのまま散るか、それとも童話の如く白い鳥となるか...
賽は投げられた。欲とともに彼の生きる道は始まったのだ。
彼は唯の旅人、店員ではありません(何言ってるかわからない人は...説明するのも面倒くさいので自力で調べて下さい)
そして、「こんなの初代グリード(原作開始前)じゃねぇよニワカ作者ぁ!!」と言う方、本当申し訳ありません。ハガレンはガチで知らないんです。