悪魔の店   作:執筆使い

139 / 202
久々に来ましたコラボスペシャル!!
今回は閻魔刀さんの「バカとライブメタルと召喚獣」とのコラボとなっております。
笑いあり! 涙あり! ロックマンあり!? という作品でございますので興味の在る方は是非読んで下さい。


そして、注意事項が。
作者はロックマンシリーズ、バカテスシリーズを知らないので大分違和感のある内容になっている可能性があります。その上こちらの作品を含め、登場人物が多くゴチャゴチャした複雑難解な内容となっています (具体的に言うと新キャラが5人程...多分こっちではもう出ない)

そういったのが大丈夫な方は楽しんでくださると幸いです。







コラボスペシャル「バカとライブメタルと召喚獣」

 

 

ーーハッピーバースデイ...私の道具(子供)達。動いたのはお前達が最初だ...

 

 

ーーああそうだった。お前達にやらなければならない事があった...生みの親として...

 

 

ーーお前達の名前はジェルマ66...私の名前と1番好きな数字を与えた名だ。各々の名前は後で決めておこう...

 

 

ーー...私の手足となって、頑張ってくれたまえ。私の道具達...

 

 

 

 

 

 

 

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

はてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜SP31 悪魔とライブメタルとジェルマ66〜

 

 

「いらっしゃいませ。お客様」

 

 

「...何がいらっしゃいませだ...こうやって僕を此処に誘拐しておいて!!」

 

 

「ああそういう...その点でしたら大丈夫ですよ。あくまで余興ですので...私の部下がどれ程までに強くなっているのかの、余興」

 

 

瞬間、店員の首元に剣が突き付けられていた。彼にとって盛大な殺意を持っていたそれはしかしながら、店員にとってはただの子犬の威嚇に等しい。

 

 

「まぁまぁ、少々落ち着きましょう。お客様には聞きたい事もありますので」

 

 

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場面は変わってこちらは山を入って森を抜けた広場の様な場所。丁度、5対5の...誰かが仕組んだ戦いが始まろうとしていた。

 

 

「おーっとっと...このままいくと俺の相手はそこの麗しきレディになるのかい? そりゃあ不味い。このダーティージョニー様が撃ち落とすのは女性のハートで充分だ」

 

 

ジェルマ66が1人。西部劇に出て来そうなガンマンが、やれやれと肩をすぼめながら首を振る。

 

 

「麗しきレディって言われるのは満更でもないけどお生憎様、ここで引き下がる訳にはいかないの」

 

 

それを聞いた少女...木下優子は拳銃を二丁構えて銃口を向ける。

 

 

「ヒュウ〜、レディが借り物とはいえそんな物騒なものを持っちゃあ駄目だぜ?」

 

 

それに合わせるかの様に、ガンマンもホルスターから拳銃を一丁取り出した...誰も見えない程の速さで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「むっ...どうも某は武士の心構えがあると見た」

 

 

「...美しきカクゴ...それが自らの心構えだ...」

 

 

ジェルマ66のうちの1人...緑の甲冑を身にまといし侍は、同じく緑の出で立ちをした青年に向けて抜刀の構えをとる。

 

 

「...抗うべき強者...例えそれでも逃げはしない...!!」

 

 

それに合わせて青年...ヘリオスも剣を抜く。

 

 

「強者ではない...拙者は森羅。緑の守り人なり!!」

 

 

侍と青年が太刀合いを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おうおう!! オレァ例え女だろうと容赦しねぇ! ガキだろうと容赦しねぇ!! 【力】の無ぇ奴は失せな!!」

 

 

リーゼントを決めた一昔前の不良の姿をした、ヒムと呼ばれるジェルマ66の斬り込み隊長が赤髪の女性にガンを垂れる。

 

 

「ほう...つまり弱者は去れってか...随分なご挨拶だな」

 

 

拳を鳴らす赤髪の少女...アトラス。彼女と彼はどうも馬が合わないらしい。

 

 

素手喧嘩(ステゴロ)上等じゃゴラァ!!」

 

 

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「あなた方のライブメタルと、私のジェルマ66...どちらも同じ道具だ。魂を宿しただけの、道具。だからこそ少々試してみただけです」

 

 

「なんでそんな事が言える...あなたの部下は...紛れもなく心を持った」

 

 

「心を持った? 違う...ただ単に記憶を持っただけの模造品だ。だからこそ嬉しいのですよ」

 

 

店員は笑い出す

 

 

「心があるから...生きているから...ヒトだから失うのだ。彼等は最初から道具...失う事など何もない」

 

 

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「成る程...随分と性質(タチ)が悪いみたいですね。あなた」

 

 

「まだ何も言ってないのに決め付ける君も相当だと思うよ」

 

 

ある意味似た者同士の2人。片方は心を読む事が出来る道具...シンと呼ばれる少女。もう片方は水のロックマン...テティス。

 

 

「嫌、悪かった...と言うべきでしょうか? 今は違う様です」

 

 

「まるで羨ましそうに見つめるね...君」

 

 

彼女が彼を見つめる目は憧れに近いそれである。

 

 

「妹とは...喧嘩したままなんです。いつまでも、ずっと...」

 

 

故に、悲しそうな眼差しだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...俺は鼻が効く。お前...俺と同じ闇の匂いがするな。人喰い狼(ルー=ガルー)の俺と同じ様な匂いが」

 

 

顔全体が黒いターバンに包まれた男は目の前の人物に対してそう言い放つ。

 

 

「俺も生まれつきそうだった。騙し、騙されるなんざ当たり前のこの世界...信用する方がおかしい。そうだろう?」

 

 

それを聞いた黒いロックマンは口を開く。

 

 

「ザンネンナガラヒトチガイダ...オマエノイウジンブツハカコニイルカラナ」

 

 

「あくまで否定か...まぁいい。食われる覚悟は出来ているんだろうな?」

 

 

闇同士の戦いが始まる。

 

 

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「道具扱い...あなたの仲間じゃないんですか!? なんでそんな事が...」

 

 

「...これ以上失う悲しみを味わいたくないからですよ」

 

 

「失う事の悲しみ...?」

 

 

「...私には仲間が居た。お客様の様に、友人が居た...けれど死んだ。自分が最も憎むべき相手によって...」

 

 

男は正体を現す

 

 

「何度も、何度も...私に関わった者は誰であろうと...いつしか私には情など無くなった」

 

 

男は答える

 

 

「今の私に在るのは復讐心と...目的を果たす為の執念しか残されていない。例え仲間であろうと...」

 

 

悪魔は笑い出す

 

 

「...それでも僕は認めない」

 

 

「失う事になってもですか?」

 

 

「大丈夫...絶対に忘れないから! 例え会えなくなっても、僕はあなたとは違う!! 決して忘れたりしない!!」

 

 

瞬間店のドアが勢い良く開かれ、男...吉井明久の仲間(とも)が全員入って来た。

 

 

「それがあなた方の答えか...私のヒト祓いの結界を破るとは...」

 

 

「これがあなたが捨てた物だ...仲間を仲間と思う絆だ...」

 

 

「「あなたは昔の私と良く似ている/僕は今のあなたには決してならない」」

 

 

そう言って、悪魔は店ごとその場を後にした。

 

 

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「ふぅ...あの人も人が悪いな...決して本気は出すな。あくまで様子を見るだけだと」

 

 

「しかしながら、負けたのは事実。あ奴らの底力は計り知れない」

 

 

「ってて...ありゃあ一体どんな【力】なんだ〜? わからねぇ」

 

 

「それを私達が理解するのがオーナーの依頼です...最も、私はそれが何かわかりましたが」

 

 

「けっ...認めねぇ...認めねぇよ。そんな力なんざな...所詮俺たちはヒトじゃねぇんだからな」

 

 

 

 

 

 

 

彼等はジェルマ66...魂が宿った悪魔の商品...

 

決して成長しない道具達...失う事のない者達...

 

悪魔は決して情を見せない...在るのは復讐心と執念だけ...

 

だからこそ道具として扱う...生まれて来た彼等を...

 

 

けれども...本当の所は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 










ジェルマ66って?
悪魔が作った商品に魂が宿って人間の姿となった者達の事。名前の由来は店員の昔の名前と好きな数字からそれぞれとった。詳しくはプチ劇場参照。



...はい。大変長らくお待たせして、その上この様な内容になってしまい本当申し訳ありませんでした!!




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