悪魔の店   作:執筆使い

14 / 202
12話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

〜ep12 永遠〜

 

 

「本日はどういったご用件ですか?お客様。」

 

 

「人間はいつか死んでしまう...そんなの...そんなの嫌なんです!私は、死にたく無いんです!!」

 

 

「そうですか...丁度良いものがあります。少々お待ちを。」

 

 

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「こちらでございます。」

 

 

「飲み物...ですか?」

 

 

「はい!こちらを寝る前に飲んでいただければ、もれなく貴方は不老不死になるでしょう!!」

 

 

「本当でしょうか...こういうのって嘘なのに高い値段つかまされたりするから...」

 

 

「お代なら結構です。」

 

 

「本当ですか!?」

 

 

「ええ。勿論。」

 

 

 

 

Side C

 

あれから十数年が経った。

 

 

「凄い...凄いよ!全然老けてない!!」

 

 

50代に突入した今となっても、ピチピチなお肌は健在だなんて最高!!

 

 

「それにこの前の交通事故でも、全然へっちゃらだったしー♪」

 

 

不老不死ってこんなにも素晴らしいのね!!

 

 

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...........

 

 

「...家族もみんなみんなみーんないなくなって私一人。やっぱり不老不死って最高だねー♪死ぬ事なんて絶対...絶対...」

 

 

寂しい。

 

 

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...................

 

.........

 

 

あれから数百...嫌、数千年が経ったのかな。私以外の人間はみんないなくなったよ。理由?忘れてしまったよ。戦争だったかもしれないし。ウイルスだったかもしれない...唯一つ言える事は

 

 

「会いたい...会いたいよ...誰でも良いから。」

 

 

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..........

 

 

何も見えない...何も聞こえない...でも私は生きている。

 

 

「おーい...」

 

 

試しに声を出してみたが、誰も...!?

 

 

「何...あれ?」

 

 

嫌...来ないで...来ないで...

 

 

「来ないでェェェェェ...」

 

 

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......................

 

...........

 

 

『今朝方、謎の死を遂げた〇〇さん。警察の調べによりますとペットボトル飲料に入ってた物を飲んで寝たまま死んだと見られ...』

 

 

「今回の魂は永遠ですか...人間は皆、表に出していないだけで死に恐怖を抱いています。ですが...永遠の命のその先に何があるのでしょうか?」

 

 

悪魔は笑いながらこう言った

 

 

「彼女は夢の中で、一体何に出くわしたのでしょうねぇ?」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

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