大変長らくお待たせし過ぎて申し訳ございませんリクエストスペシャル。今回はイニシャルDのキャラが出てきます。それと、もし店員が運転するとしたら何の車か? という問いに対する答えが書いてあります(ちゃんと実在する車ですよ。スペックは兎も角)
尚、毎度の事ながら私はイニシャルDを全く知りません。その上もう一つの漫画の事も詳しく知らないで書いてますので、車大好きなファンの皆様はご注意をお願いします。
後、多分内容がつまらない上に、時系列や設定に矛盾が発生していますので、もし読むとしてもこの話は特にそういうものだという前提を頭に置いてから読む事を推奨します。
以上のことを読んで大丈夫な方はどうぞお楽しみ下さい。
その車は青かった。
ある青年が出会う前も、その後もずっと変わらず青だった。
青年が老い逝った後もずっと...ずっと...青かった。
「これがですか?」
「へ、へぇ...曰く付きのです。まるで意思を持ってるかのように...誰一人乗せちゃくれねぇ」
「...わかりました。お客様の依頼通り、こちらで引き取りましょう」
「あ、ありがとうございます! なんだか気味が悪かったんです!! ではあっしはこの辺で!!」
−カランコロン−
「...」
悪魔は今も変わらず青かった...
「...帰って来ませんよ。貴方の待ち望む人は」
悪魔はずっと、ずっと、待っていた...
〜SP51 イニシャル“D”〜
走り屋には、2種類の人間が存在する。
楽しく走る事を念頭に置く奴と、ただ速く走る事を重要視する奴...普通であれば、このどちらかに当てはまる。ソレも恐らくは、オレと同じ後者だったのだろう。
「...悪魔」
オレは、その速さよりもその走りに対してそう呟いた。
「...S30型フェアレディZ、いつから此処は高速道路になったんだ?」
オレ達走り屋の間では、その車は伝説となっている。あまりに古い
まるで絵本から現実に現れた桃太郎を見た気分だ。
「...夢なのか、現実なのか、考えてる場合ではないな」
...何せ、テメェの走りを見ちまって、オレの右足が本格的な仕事がしたくなってるんでな...
-ペロリ-
オレも、オレなりの全力で応えよう。
..................................
....................
...........
両者は走り抜ける
普通であれば曲がり切るのも難しいS字カーブの連続すら難なくクリアしていき、
「さて...これが最期ですよ!」
目前に出現するストレート
狂ったように加速する悪魔の名を冠する車!!
「(速いスピードとパワーだが...振り切るには充分だ!!)」
両者の意識を炎が支配した!!
その直後!!
−グシャ!!−
雨の飛沫...否、煙が吹き出す。
−ギャアアアアアアアアアア!!−
限界だった。永く、自分勝手に走って来た。ある日、自らを作り替えてもらった。突然、彼は死んだ。
−ズギュアアアアアアアア!!−
時が経ち過ぎていた。直す者も、気にかける者も居なかった。だからこそ、最期に思い切り走りたかった。
−ゴンッ‼︎−
激突、すんでのところで運転手は脱出したが、手遅れだった。一瞬の間に追いついた車が止まり、ブレーキ音を聞いた男は振り向かずによく通る声で喋る。
「...貴方の勝利ですよ、エンペラーのリーダーさん。こうなってしまっては私の負けですから」
雨に濡れながら男は自らの負けを宣言する。
「...知ってたのか?」
男は答える
「ええ、ですが走らせた。それが望みだったから」
「現実ってもんがわかってた上でか?」
男は笑い出す
「だからこそです。それしか道がなかったから」
「...」
「満足しているんですよ。エンペラーのリーダー...目に狂いがなかった様だ。最期の相手にここまで相応しい相手を選ぶとは」
雨はなおも降り続ける。
「買い被りじゃないか? オレはその車と、アンタとは真逆だからな」
だが、瞳から雫は降り出さない。
「そうですか? 本当のところはどうか知りませんが、私はそう思いましたけどねぇ」
悪魔は、確かに笑っていた。
..................................
....................
............
「という時ぐらいですよ。車を真剣に運転していたのは。何と言いますか...性に合わないんですよね。あの時は妙にしっくり来たから特に何も言いませんでしたが」
今日も彼は店を営む
ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...
タイトルの意味? そりゃあ悪魔店員だからAにしたんですよ(それだったらMとかJとかCとか、そもそもAじゃなくてTではないかって? ...君の様な勘のいい読者は嫌いだよ)
とまあ、そんなどうでもいいことは置いといて...散々待たせた上にこの様な出来となってしまい本当に申し訳ありません!!