悪魔の店   作:執筆使い

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...本当すいません。

大変長らくお待たせしました毎度お馴染みリクエストスペシャル。今回は変態仮面の主人公とのコラボです。いつもの事ですが、私は原作はにわかどころか全く知りません。なのでひょっとしたら口調と設定を間違えている可能性がございます。その上全般に言える事ですが、作品としてはかなりつまらない部類のやつです。
また、タイトルからギャグ話を期待している方には申し訳ありませんが、今回はシリアス寄りです。ですのでそういったのが許せる方だけどうぞ。







リクエストスペシャル『変態仮面 af』

 

 

「ようこそ、私の店へ...といってもほんの少しの間だけの支店ですから何もありませんけどね」

 

 

ちゃぶ台にて腰掛ける店員。

 

 

「私は貴方が来るのをずっと待っていましたよ...色丞 狂介刑事。嫌、敢えてこう呼んだ方が良いでしょうか?」

 

 

男は笑い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...変態仮面」

 

 

 

 

 

 

 

〜SP52 The city of abandoned〜

 

 

「お前が一連の犯人か?」

 

 

「そう警戒しなくても良いですよ...その答えにはイエスですが、私は貴方を客人として歓迎しているのですから。なんでしたら外に待機している部下も呼んだらどうです?」

 

 

その言葉を聞き、刑事は何も言わずにちゃぶ台の前に座り胡座を掻く。“その必要はない。話を続けろ”という無言の意思表明を悟った男は表情を変えずに口を開いた。

 

 

「茶は...いらないみたいですねぇ」

 

 

「調べはもう付いている。大人しく投降しろ」

 

 

刑事は目の前の男を睨みながら、そう告げる。その目にはあの日からずっと変わらない正義が在った。

 

 

「ハッハ...実験は成功したのですねぇ」

 

 

男はそう言いながら目の前の刑事を見つめる。その目には...

 

 

「実験?」

 

 

「ええ。貴方も気付いているでしょう? この世界は変わり果ててしまった。貴方が生まれるずっと前から...徐々に、徐々に、徐々に、変わり果ててしまった。誘惑に弱くなり、醜くなり、見るも無残になった...だから数人、私は誘惑したのです」

 

 

バンッ!! そんな音がちゃぶ台から響く。その音を出した本人は男の胸倉を掴み叫ぶ。

 

 

「それで! その数人はっ...どうなった? どうなった!!」

 

 

「...そうでした、正義の味方はそういうのは許せないんでしたね。ですが、悪魔の誘惑に負けるような汚い人間を救う価値があるとは私にはとても思えませんがね」

 

 

 

 

パチン、

 

と店員は指を鳴らす。すると両者の景色は部屋から外へと変わる。

 

 

「夕焼けですか...もうそんな時間でしたか」

 

 

瞬間移動、それをいとも簡単に行った男は組まれた腕を外して距離を取る。

 

 

「...太陽が照らす美しい光景。闇さえも、影さえも暖かく迎えいれる光...私はそんなタイヨウを愛していた」

 

 

「ならば、お前がやっている事は...」

 

 

「ええ、その通りです。貴方が負ければ、私はこのまま全てを堕落し、全てを壊し、この世界を滅ぼして差し上げましょう」

 

 

「...ならば、」

 

 

瞬間、刑事は懐から下着を取り出し、顔にそれを装着する。

 

 

「フオオオオオオオオッ!!」

 

 

そして、健全な読者には余り説明できない様な格好に変身した! この姿!! その変態性!! だがしかし、彼は紛れもなく英雄である!!

 

 

 

「変態仮面! 此処に参上!! とうっ!!」

 

 

「実に笑わせる格好ですねぇ...っと!」

 

 

名乗りを終え、縄を取り振り投げる変態仮面。それに対して店員は冷静に避ける。

そして避けざまにトランプのジョーカーを一枚取り出し、変態仮面めがけて手裏剣の如く投げるが、彼も同様に避けた。

 

 

 

 

先程のは確認作業。睨み合い、間合いを確認する両者。じり...じり...と少しずつ足に力を入れ間合いを詰める。

 

 

「...」

 

 

「...」

 

 

風が吹き抜ける音しか聞こえない状況。だが、寒さによる震えはなく、寧ろ動こうとする意思を抑えようとしてでるそれが出てしまう。凶暴な■■。

 

 

「(...さて、と)」

 

 

目の前の男を止めるため、例え遥かに格上だろうと立ち向かう英雄。彼には一筋の信念が存在していた。

 

 

「(...! 此処だ!!)」

 

 

先に動いたのは英雄。店員が衝動を止めようとした、一瞬の隙を見抜き走り出す。速い、その走りは誰も追いつけない程速かった。

 

 

「ふむ...」

 

 

だが、人間のレベルでの話である。今現在の店員の肉体は確かに紛れもなく人間のそれであり、その上常に魔力を食らう上着によって、出せる力は精々1虚空程度。

 

 

だが、後出しにも関わらず、圧倒的なスピードで彼は射程圏内に入り構えの体勢に入る。英雄でさえ辛うじて見切れるかどうかの速度。既に攻撃が届く数センチ前、武術に嗜んでいる人が見れば、100人中全員店員に軍配が上がる危機的状況。

 

 

 

 

 

 

その時、変態的ひらめきが起こった!

 

 

攻撃が当たる直前、英雄は飛び、宙返りををする事により相手の攻撃を躱す。

 

 

空を切った事により、次の一撃を当てようと振り向くがもう遅い。何故なら、振り向きざまに男の四肢は麻縄で縛られていた。

 

 

「...成る程、見事な程の縛術。(縛りの)見た目はアレですが実に...流石の私もこれじゃあ文字通り手も足も出ませんねぇ」

 

 

縛られている状況だというのに、笑みを崩さない店員。

 

 

「お縄に頂戴した!! もう逃げる事など出来ん!!」

 

 

「...ハッハ、それは早計ですよ。殺すつもりはないのでしょう? このまま警察に突き出す、だけでしょう? それが貴方の正義の限界だ」

 

 

只々嘲笑う店員。いつでも抜け出せるが、敢えて彼は何もしない。

 

 

「だからこそ、私の様な悪が動かざるを得ないのですよ」

 

 

悪魔は只々嘲笑っていた。

 

 

「それでも、俺は貴様の前に立ちはだかろう。それが正義だから」

 

 

故に、英雄はそう答えた。

 

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

 

こうして、変態仮面の活躍により店員は一時的に刑務所に収容されました。

きっと、彼はすぐさまその場を脱出して、いつも通りあらゆる世界のあらゆる人々の欲望を満たし、そして魂を食らうでしょう。

ですがご安心ください。我々の世界には悪魔は存在しません。来ることもありません。

 

 

 

 

 

...え? それは何故ですかって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我々の世界は、汚し甲斐がないのですから...

 

 

 

To be continued...

 

 

 

 

 




これにて一旦コラボ&リクエストは終了となります。殆どの原作を知らない作者の書いたスペシャル編を最後まで読んでくださりありがとうございます!
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