悪魔の店   作:執筆使い

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リクエストスペシャル。タイトルに関しては、別に思いつかなかったから原作そのままにした訳ではなく、サブタイトルに対する1番の皮肉+語呂合わせで付けてみました。特に深い意味はありません。


大富豪というトランプゲームのルールを知らないと(私が小学生の頃遊んでいた際のルールなので、読者の皆様とはかなり違っている可能性あり)わからない話ですので、予めご了承ください。

というかただ単にトランプやっているだけなので、つまらないかもしれません。



また、例によって私は原作を余り知らないのでキャラの口調や設定等が違ってる可能性があります(+独自設定も)。それでもよろしいという方はどうぞごゆっくり。


※(一部固有名詞除き地の文で書かれている)悪魔=今回コラボするキャラ
地の文が少しややこしいと思いますので。店員は店員のままです。






リクエストスペシャル『この素晴らしき世界に祝福を』

 

 

「あ、あわわわ...」

 

 

方や自分を長年フォローしてくれている悪魔。

方やその同業者に近い、自分にとっては初対面の悪魔。

 

 

 

凄い、かつてないほど両者は笑顔なのに雰囲気がドス黒い。ウィズは涙目になりながら。物陰より二人を様子見していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜SP55 この素晴らしき世界に復讐を〜

 

 

 

「それで、何の商談...ですか? この私に」

 

 

商談...歴史上店員は多くのそれを様々な者たちから受けてきたのだが、その殆どは精々目先の儲け程度に考える輩ばかりであった。さて、目の前の悪魔はそうではないだろうというのはわかるが、一体何を所望するのか興味があったので彼は笑顔のまま問う。

 

 

「...悪魔の七つ道具。その内の6つの所有権と、最後の一つがどういうものかという情報。我輩が欲しいのはそれだ」

 

 

「...! ハッハッハッハ!! 成る程...」

 

 

その単語を聞いた店員は目を見開き、笑った。悪魔の七つ道具、それは店員が若かりし頃使用した武器であり、神々を容易く屠る呪いの魔道具である。人間が、これらの内6つを呪いなど一切ない劣化品として複製し拷問処刑器具としている程の代物であり、悪魔であれば喉から手が出るほどなんて例えが烏滸がましいぐらいに欲しがるそれである。

 

 

「何故、欲しがる? アレは、私以外には決して扱えない代物ですよ」

 

 

故に、問い返す。

 

 

「昔、憧れた。その気持ちに嘘偽りがないかの確認だ。神殺しの悪魔(えいゆう)

 

 

悪魔は答える。

 

 

「...若造が」

 

 

店員は笑っていた。

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

店員はトランプを1組取り出す。そしてそれをテーブルの上の、もっと詳しく言うと、悪魔【バニル】の側に置いた。そして、自分は予め持っていた札を一枚、絵柄が見えないよう持って見せる。

 

 

「その山札には、スペードのAからジョーカーまで53枚全て入っている。大富豪はご存知ですか? アレの数字、役割の力関系は同じです」

 

 

店員の言葉に対する表情から、悪魔は大富豪のルールを知っているようだ。故に説明を続ける。

 

 

「山札の中身を見て、好きな札を1枚選んで、テーブルの上に一枚出して下さい。もしも私が予め選び持っている札が、テーブルで貴方の選んだ札の上に置けないような数字(役割)だったら私の負け。貴方の商談に乗りましょう」

 

 

そのルールを聞いてウィズは首を傾げる。そのルールだったら、悪魔がすぐさまジョーカーの札をテーブルの上に置いて、それで終わりだ。仮に店員が予め持っているであろう札がジョーカーだったとしても、大富豪のルール上ジョーカーを置いた後に、同じ最強の数字(役割)のジョーカーを相手がそのまま置く事が出来ない為、それで決着である。提案した店員に対して余りにも不利な条件だ。

 

 

「...」

 

 

悪魔は山札をじっと見つめていた。動こうとしない。まるで何かを勘繰っているかのように、仮面越しの瞳で悪魔は山札をじっと見つめていた。

 

 

「どうかしました? 好きな札を取って出すだけですよ?」

 

 

店員の言葉を聞いても、彼は山札を見たまま黙っている。それを見て、ウィズはハッと1つの可能性を考えた。

 

 

「...質問しても良いか?」

 

 

「ええ。勿論」

 

 

悪魔は質問し始める。

 

 

「ジョーカーは今現在、どういう扱いとなっている?」

 

 

やっぱりそうだ。その質問を聞いて、ウィズの頭の中にはある1つの単語が思い浮かぶ。

革命──大富豪の醍醐味であるそれは一定の手順で発動し(手順の説明は省くが)、その間は力関係が逆転する。要は最強であるジョーカーが最弱に(しかも役割無効化)、最弱である3は全て最強と化す。もしもそうだった場合ジョーカーは逆に命とりである。

 

 

「...革命は起きてませんよ。ジョーカーは依然そのまま、何にでもなれる最強のカードという扱いになっております」

 

 

店員の笑みがほんの少し、苦虫を噛み潰したようなそれになった。それを見たウィズは勝利を確信する。

 

 

「(流石はバニルさん...普通でしたらコロッと騙される所です。私なんかすぐに...)」

 

 

そんな事を心の中で吐いている彼女をよそに、悪魔は山札に触れようとして....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...降りる」

 

 

 

 

 

そう呟いた。

 

 

「ふむ? どうしてでしょうか? 革命は起きてませんし、貴方が道化師の札を置けば、勝てるゲームですよ。私が持っている札はスペードの3(ジョーカーにのみ勝てる札)じゃあありませんし。私が勝てる可能性などこれぽっちも」

 

 

「我輩が決して勝てないゲームに乗るほど愚かだと思ってたのか?」

 

 

「....っくっくく、成る程、騙されませんでしたか」

 

 

苦虫を噛み潰したフリをやめ、店員はいつも通りの笑顔に戻る。このゲームには一切のイカサマなど存在しない。何故なら、ルール上店員が負ける事など絶対にありえないからだ。

 

 

「貴様が持っている札はジョーカーなのだろう?」

 

 

「ええ」

 

 

男は答える。まるで、テストで100点を取った子供を見て微笑ましくも愉悦を感じる、そんな表情で答える。

 

 

「随分と大人気ない。それでも大先輩か」

 

 

「...道化師の強みは、どんな札に勝てる事ではなく、どんな存在に成る事が出来る事だ」

 

 

店員は言葉を続ける。

 

 

「ある時は、正義のヒーローに憧れる少年。ある時は、神々に殺す為に孤独でいようとした復讐者。ある時は、少々大人気ない悪魔。ある時は...誰か、小さな少年にとっての英雄」

 

 

そう言って、店員は席を立った。

 

 

「故に【道化師(ジョーカー)】は何にでもなれる最強の存在でいて、誰にも理解されない。所詮、貴方が憧れたであろう、悪魔にとっての英雄は、ただそう振る舞っただけの偽物です」

 

 

「...」

 

 

「だから、私は渡す事が出来ない。何故なら、私はヒーローではないのでね」

 

 

 

そう言って、店員は店を出る。

 

 

 

−ギィィィィ...バタン−

 

 

 

後に残ったのは、何とも言えない表情のリッチーと、店員の背中をじっと見つめる悪魔と、

 

 

 

1枚の道化師の札であった。

 

 

..............................

 

..................

 

...........

 

 

──昔、昔ある所に1人の悪魔がいました...

 

 

「...古き産物、か」

 

 

 

【神殺しの悪魔 永遠に消える(眠る)

 

 

1人の悪魔が、整った死地にて一枚の札を添える。

 

 

「世界の全てが悪と罵ろうと、自身が道化師と蔑もうと、貴様は英雄だ。強さにも、神にも、全てにも屈さなかった。ただ自分にとっての信念のみを貫こうともがいた、1人の悪魔だ」

 

 

一枚の道化師にはこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【この素晴らしき物語(生き様)に祝福を】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 












なんか意味不明な内容になってすいません!!





Q.何でバニルは降りた(勝負を諦めた)の?


A.地の文と台詞をよく見て、頑張って考えて下さい(ぶっちゃけ説明をするのが面倒なので)




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