カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客様は?
〜ep19 狂気〜
「今日はどういったご用件ですか?お客様。」
「殺しがバレない道具が欲しいんだよ!!」
「に、兄さん...やめよう。こんなことしたって...」
「うるせぇ!!おい、お前も何ジロジロ見てんだ...早くしろ!!」
「おやおや、そういう事ですか...少々お待ちを。」
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「こちらでございます。」
「ナイフだと?」
「こちらのナイフで殺害した場合、誰も貴方の仕業とは気付きません。」
「兄さん...そんなもの買うなんてやめ「買った。それで幾らだこれは?」駄目だって兄さん!?」
「煩い!俺の言う事が聞けないのか!!」
「お客様、落ち着いて下さい。それとお代は結構ですよ、忠告を聞いてさえくれれば。」
「忠告?」
「落ち着きを持って使用して下さい。」
Side C
「ヒヤッハー!!人殺しサイコー!!」
しかもバレないからやり放題だし!!
「兄さん...本当に...」
「次はどいつにしよっかなー!!」
「兄さん...」
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「何だこれ...クソっ、近付けねぇ!!」
そう言えば女の近くにいる男...まさかあいつの仕業か!!
「動けさえすれば...あ?」
あの女...銃を取り出して何を...!?
「邪魔な男を殺した...だと?」
よくわからないがこれで!!
ザシュ
「...え?」
「感謝するぜ。何でかは解らないがお前があの男を退けたお陰で、こうやって殺すことができる。」
クハ...クハハハ...その顔だよ。その顔を見たかったんだよ!!
「後はこのままにg『ウー ウー』サツの野郎だと?!何故ここが...」
兎に角逃げないと!!
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「この!クソ!テメェが!!」
「ぼ...僕は兄さんの為を思って...」
「サツにバラしやがって...死ね!!役立たず!!」
ザシュ
「はー...はー...人を殺してる時だけ、俺は冷静に...弟が居ない!?」
確かに俺は切った筈...何故だ...
に...さん
「何処へ行った!!」
にい...さ...
「隠れてないで出て来い!!」
にい...さん...
「何処に...!」
兄さん...
「ミイツケタ。」
ザシュ
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「今回の魂は狂気ですか...今回のお客様は自ら命を絶ちましたねぇ。どうしてかわかりますか?」
悪魔は笑い出す。
「当店では原則人間のお客様は一人しか入る事が出来ません。」
今日も彼は店を営む
あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...