カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客様は?
〜ep20 友人〜
「これはまた...珍しいお客様だ。」
「...人間の行方不明者が相次いでいるから、妖怪アンテナを頼りに来てみたら君だったのか!ジャック...嫌、ジャッカル!!」
「おやおや、随分と懐かしい名前が出て来ましたねぇ。何処で知ったのですか?私の古い友人...鬼太郎さん。」
「...君の友人である悪魔からの情報だ。まさか本当だったなんて。」
「だとしたらどうするんでしょうか?言っておきますが私は商売を止める気など全くありません。」
「今すぐやめろ...じゃないと君はいずれ...捕まるぞ。」
「...一人の人間を愛することが罪だと言うのでしょうか?」
「だとしてもだ!!多くの罪の無い人間を「罪ならありますよ」
「ここに来るお客様は大抵は心に薄汚いものを持っています。ましてや私は忠告さえ聞いてくれれば魂など取ったりはしません。」
「でも...」
「わかってますよ。貴方も長く生きた幽霊族...人間の醜さを受け入れて守り抜いて来たのでしょう。ですが、私は貴方みたいに人間の醜さを受け入れられなかった。もう無理なのですよ。ずっと...ずっと昔から...私の時計は止まったままです。それを動かすには...ネジが必要なんです。」
「君にはずっと昔にお世話になった...だからこの手で...せめて...」
彼は人差し指を伸ばして、男に向ける。
「無駄です。悪魔を殺すには...地獄の力でもない限り無理ですよ。」
男は、友人にそう諭す。彼に背負わせたくなかったのだろうか?それともただ単に大人しく捕まりたくなかったのだろうか?ハッタリをかますのであった。
「...」
「...」
「...君は、もう戻る気は無いんだね。」
「ええ。このまま続けるつもりです。」
「...さようなら、僕の古い友人。」
カランコロン
「さようなら...私の古い理解者。」
男は正体を現す...
「急いで集めなければなりませんねぇ。」
悪魔は考え出す...
「...もう少しですよ、ジル。」
悪魔は目を瞑っていた
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「思えば...彼との出会いは奇妙なものでしたねぇ。妖怪横丁で店をやってた頃が懐かしいですよ...」
今日も彼は店を営む
あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...
鬼太郎の口調が合ってるかどうか不安です。イメージ的には第5期なのですが...