悪魔の店   作:執筆使い

24 / 202
22話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

〜ep22 孤独〜

 

「本日はどういったご用件でしょうか?お客様。」

 

 

「ママが...あれしろこれしろってうるさくて。」

 

 

「成る程、でしたらいいものがありますよ。少々お待ちを。」

 

 

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「こちらでございます。」

 

 

「何コレ?ボタン?」

 

 

「気に入らない奴の名前を言って押せばあら不思議!最初からその人はいなかった事になります。」

 

 

「うーん...おこづかいで足りるかなぁ?」

 

 

「大丈夫ですよお客様。タダですので。その代わり、忠告...約束を聞いて下さい。」

 

 

「約束?」

 

 

「よく考えて使って下さい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side C

 

クラスでうわさになっている願いを叶える店...かぁ。

 

 

「このスイッチがあれば本当に大丈夫なのかなぁ?」

 

 

とりあえず家に着いたs「こんな遅くまで何処に行ってたの!!」!?

 

 

「ちょっと...友達の所に遊びに」

 

 

「ちょっと!?門限はとっくに過ぎてるのよ!!だいたいあなたは...」

 

 

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「あそこまでいう事...グスッ...ない...ひぐっ」

 

 

こうなったら使ってやる!!

 

 

「ママ!!」カチッ

 

 

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「おーい!朝だぞ〇〇、起きろー!」

 

 

「んあ?この声は...パパ?」

 

 

「何時までも寝てると遅刻するぞ〜?」

 

 

「...パパ。ママはどうしたの?」

 

 

「ん?お前にママなんて居ないだろ?」

 

 

「え?」

 

 

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「どうやらこのボタン...本当に嫌いな奴を消せるみたいだ。」

 

 

願いを叶える店...また何か困ったら行こうかな。

 

 

「おい〇〇、野球しようぜ。」

 

 

「え、いy「俺の言うことが聞けないのか?」...はい。」

 

 

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「この野郎!!何エラーしやがってんだ!!」

 

 

「わー!?ごめんよー?!」

 

 

こうなったら....

 

 

「□□!」カチッ

 

 

「しn」

 

 

...本当に消えた。

 

 

「すごい...これさえあれば何もこわくないぞ!!」

 

 

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先生に怒られたから消そう

 

 

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友達にからかわれたから消そう

 

 

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好きな子に笑われたから消そう

 

 

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消そう

 

 

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皆...皆...

 

 

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「イラッシャイマセ...おやおや、お客様。そんなに泣いてどうしましたか?」

 

 

「皆...居なくなって...えぐっ...さびしいよ...ひぐっ。元に戻して〜。」

 

 

「...お客様。約束を破りましたね?」

 

 

男は正体を現す

 

 

「ごめんなさい〜!ごめんなざい〜!!」

 

 

男は答える

 

 

「残念ですが約束を破ったので、きつーいお仕置きが待っています。」

 

 

「お仕置き...嫌だよ〜!」

 

 

悪魔は笑い出す

 

 

「大丈夫ですよ。魂を抉り出すだけですので一瞬で終わります。」

 

 

「こわいよ...助けてママァァァァ...」

 

 

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「死に至る病は絶望と言いますが、本当に恐ろしい病はそんなチャチなものではありません。」

 

 

悪魔は答える。

 

 

「孤独...人は人無しで生きていけませんから。さてと」

 

 

カチッ

 

 

「これで元通りですねぇ...あの子以外は」

 

 

今日も彼は店を営む

あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 


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