カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客様は?
〜ep1 殺意〜
「今日はどういったご用件ですか?お客様。」
「...殺したい人がいるの。」
「おやおや、貴方様程美しいお方がそれほど歪んでしまう程とは...」
「あいつは、私の地位を、人気を、全部奪っていった!!」
「そうですか...ふむ。ちょっと待ってください。」
「出来れば早くして!」
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「こちらでございます。」
「黒い...ノート?一体これは何なのですか?」
「簡単です。これに殺したい相手の写真と名前を張り付ければあら不思議!その人は...」
「いいわ。幾らでも出す。だから売って。」
「お代は結構です。私の忠告を聞いてさえくれれば。」
「忠告?」
「決して、軽々しくその商品を使わないで下さい。」
「ふん!大丈夫よ!どうせあいつさえ居なくなれば私の天下だし!!」
「お買い上げありがとうございます。」
Side C
「これであいつは死ぬのね...」
私は事務所でNo.1アイドルだった。あいつさえ来なければ。知人から聞いたあの店にはお客様の望むものを買う事が出来るって噂がある。胡散臭い感じだったけど背に腹は変えられない。だから私は
「死ね、〇〇。」
悪魔になる。
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「やった!〇〇が死んだ!!」
あの噂は本当だったんだ!!
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「何だあのクソ野郎...ムカつく!」
こうなったらあのノートに書き込んでやる!!
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「どいつもこいつもムカつく!」
私の気に入らない奴はみんなこうだ!!
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「イラッシャイマセ...おやおや、そんなに顔を歪ませて、どうしましたか?」
「あのノート...もう一冊頂戴。」
「あれからまだ一ヶ月しか経ってませんよ?もしかして...」
「何よ!みんな私の思う通りにならないからこうしたのよ!!文句でもある?!」
「忠告を無視しましたね?」
彼は正体を現す...
「ひっ!?何なのその姿は?!」
彼は答える...
「残念ながら、忠告を無視した場合。対価が発生いたします。」
「対価?!幾らでも出す!出すからあのノートを!!」
悪魔は笑い出す
「お代は、貴方の魂とさせていただきます。」
「来ないで...イヤァァァァァ!?」
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「今回の魂は...殺意ですか。やはり人というのは単純ですねぇ。一度火が付くと止まらないのですから。」
今日も彼は店を営む
あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...