悪魔の店   作:執筆使い

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最近色々な人達からコラボ依頼が来たり、コラボキャラとして使わせて貰い、物凄く嬉しいと同時に申し訳ない気分になってる作者です。自分の作品に自信持てないなぁ...


第42話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

〜ep42 完璧〜

 

 

「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件ですか?お客様。」

 

 

「俺を...完璧にしてくれ!!スポーツ万能!知識も完璧!!そんな奴になりたいんだ。」

 

 

「落ち着いて下さい。そんなにがっつかなくてもちゃんとお客様の望みは叶えますよ。」

 

 

「本当ですか!?やった!!」

 

 

「しかし、本当にいいんですか?一応無料で貴方様を完璧にする手術がございますが...」

 

 

「大丈夫です!今すぐにでも始めて下さい!!」

 

 

「承知しました。」

 

 

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....................

 

............

 

 

「如何ですか?」

 

 

「生まれ変わった気分だ...今なら何でも出来そうな気がする。」

 

 

「そうですか...お客様の期待に添えられた様でなによりです。」

 

 

 

 

 

SideC

 

あれから、俺は自分の力を試した。運動、勉強、芸術等様々な事に挑戦した。

 

 

『東京オリンピックの最有力候補』

 

 

一度スポーツをやれば何の努力もなく一番

 

 

『ノーベル賞受賞』

 

 

一度勉学に励めば大した努力をせず一番

 

 

『史上最年少の人間国宝』

 

 

一度芸術に力を入れれば大した努力もなく沢山の人が自分を褒め讃える

 

 

「ああ...なんて...」

 

 

なんて...

 

 

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....................

 

............

 

 

「...はぁ。」

 

 

何をやっても一番。どうやっても一番。どんなに手を抜いても一番。どんな手を尽くした所で一番。一番。一番。

 

 

「...完璧ってこんなんなのか。」

 

 

つまらない...

 

 

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つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない

 

 

「...そうだ。」

 

 

こんなつまらない人生なんて終わらせれば良いんだ。

 

 

「縄は何処にあったっけな。」

 

 

思い立ったが吉日だ!!

 

 

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「誰だって不完全なんですよ。だって完全な人生はつまらないものですから。当然私だって不完全です。ほら」

 

 

男は飴が沢山入った瓶を取り出す。

 

 

「普通の飴を作るつもりが、調合を失敗してモテモテになる飴が出来てしまった。はて、どうし「カランコロン」おっと、いらっしゃいませお客様。本日はどういったご用件ですか?」

 

 

「女にモテる様になりたいんだ!!」

 

 

「丁度良かった。良いものがありますよ。」

 

 

今日も彼は店を営む

あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 


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