悪魔の店   作:執筆使い

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◯コ◯コ動画を見ていたら頭にデデーンと電流が走ったので早速書いてみた

...今回の話はそんな感じでございます。どうしてもそういったのが駄目な方はどうぞブラウザバックの準備を。


第43話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

はてさて、今回のお客様は?

 

 

 

〜ep43 支配〜

 

 

「本日はどういったご用件でしょうか?お客様。」

 

 

「...息子を...」

 

 

「ふむ?」

 

 

「息子が幼い頃に夫は他界、ずっと女手ひとつで育ててきたのですが...うぅっ。」

 

 

「それはさぞかし苦労しましたねぇ。わかりました、少々お待ちを。」

 

 

..............................

 

....................

 

...........

 

 

「此方でございます。」

 

 

「腕輪と...これは一体?」

 

 

「其方の輪っかをお客様の息子さんの頭に取り付けて頂きお客様がリモコンを腕に装着すればあら不思議!息子さんの意思を閉じ込める事も開放する事も自由自在です。」

 

 

「..............わかりました。買います。これで足りるでしょうか?」

 

 

「おっと、お客様。お代は結構でございます。忠告を聞いてさえくれれば。」

 

 

「忠告...ですか?」

 

 

「決して、ソレに呑み込まれないように。」

 

 

 

 

 

SideC

 

夜中の2時...息子も寝静まっている

思えばあの子はロクデナシの夫そのものであった

どんなに注意しても喧嘩を辞めない

どんなに止めようとしても力不足

いつしか私は親ではなく、都合のいいサンドバッグとなっていた

 

 

「ん...お袋、何だぁ?...ヘアッ!?」

 

 

「!?」

 

 

不味い!?起きてしまった?!急いで付け

 

 

「何すんだゴラァ!!この...クソ!!」

 

 

「大人しくつけな...さ...ああっ!?」

 

 

カシャンカラン

 

 

しまった!?リモコンが?!

 

 

「良くもこんなものを付けてくれたなぁ?しかも外れねぇみたいだしよ...今まで殺さないでいたのに良い気になりやがって...」

 

 

ガシッ

 

 

「殺してやる」

 

 

何と...か...リモコン...

 

 

「死n「大人しくして」何言って...!?」

 

 

 

グアァァァァァァァァァァ...

 

 

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....................

 

...........

 

 

「...炊事と洗濯を頼めるかしら。」

 

 

「...はい。」

 

 

あれから、息子は私の言うことを何でも聞いてくれる様になった。家事や買い物、果ては面倒事も息子が全てやってくれる...息子にこんな事をして、胸が痛む気持ちもある。だけどそれ以上に

 

 

「あなたは私の言う事だけ聞いてればいい。解ってるわね?」

 

 

「...はい。」

 

 

支配してこき使いたいという気持ちがあった。

 

 

..............................

 

....................

 

...........

 

 

『ニュースです。高校生が数人殺される事件の犯人が見つかりました。』

 

 

「へ〜、物騒な事件もあったものね〜。」

 

 

その点うちの子は私の言う事を何でも聞いてくれるからそんな心配はないわね。

 

 

『此方がその人物像です。』

 

 

「え...どうして...」

 

 

息子の顔が画面の向こうにあるの?

 

 

..............................

 

....................

 

...........

 

 

カランコロン

 

 

「いらっしゃいませ...どうしましたか?お客様。」

 

 

「このリモコン...ちゃんと効いているか心配で...壊れてませんか?!」

 

 

「ふむ...リモコンは何処も壊れてませんよ。だから気をお沈めください、お客様。」

 

 

「そう...はっ!急いで帰らなきゃ!!息子が心配だわ!!」

 

 

カランコロン

 

 

「どうぞ、お気をつけて...」ニヤァ

 

 

..............................

 

....................

 

...........

 

 

「やっぱり...」

 

 

どう考えても可笑しい。最近夜中に物音がするし...居なくなる時もある。もしかしたら...

 

 

「...可哀想だけど仕方がない。」カシャン

 

 

この包丁で...「何をしているんだぁ?」!?しまった?!包丁を持つ為にリモコンを手放して...

 

 

「そ、それは...あなたと一緒に、久しぶりに料理を」

 

 

「一丁の包丁でかぁ?」ガシッ

 

 

「か...は...そうよ...あなたが怖かった...だから...」

 

 

「...こんなんでも俺は一応お袋の事を親だと思っていた。だから今まで殺さなかったのに...」

 

 

「でも殺したんでしょう...」

 

 

「違う...」

 

 

「あなたもあのロクデナシと同じ。生まなければ「違う!!」かはっ!?」

 

 

ミシミシ...ゴ...キ...

 

 

「...俺はやってない。」

 

 

..............................

 

....................

 

...........

 

 

「...親はどんなことがあっても子供を信じなければならない。だけど彼女はそれが出来なかった。何故なら彼女にとって...息子は自分の言う事を聞いてくれる都合の良い召使いだと無意識に思ってしまったからです。」

 

 

今日も彼は店を営む

あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 

 

 






...とりあえず一言。全国のブ◯リストの皆様、本当にすいませんでした。


わかりずらいので補足説明しますと、実は高校生殺人事件の犯人は全くの別人で、物音も居なくなる云々も所謂思い込みでした。

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