悪魔の店   作:執筆使い

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3話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

〜ep3 疑心〜

 

 

「今日はどういったご用件ですか?お客様。」

 

 

「最近私につきまとうストーカーがいて...」

 

 

「成る程。貴方様程美しいお方なら、致し方ありませんね。少々お待ちを。」

 

 

 

..............................

 

..................

 

...........

 

 

「モデルガン...ですか?」

 

 

「弾は入っておりません。しかし、その銃口をストーカーに向けて引き金を引けば貴方の望みは叶えられるでしょう。」

 

 

「...お幾らなんですか?」

 

 

「お代は結構です。忠告を聞いてさえくれれば。」

 

 

「忠告?」

 

 

「よーく狙って、当てて下さい。」

 

 

 

 

Side C

 

「はぁ...モデルガンで本当にストーカーを撃退出来るのかしら?」

 

 

とりあえず一応会社に持って行こう。無いよりはマシだ。

 

 

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......................

 

...........

 

 

「ん〜。疲れた〜。今日に限って残業しなきゃなんないって本当嫌になっちゃう。」

 

 

こういう日は家に帰ったら風呂に入ってすぐ寝るのが一番。

 

 

「る〜♪るる〜♪」

 

 

どうせ誰も居ないし鼻歌を歌っても...!

 

 

「どうやらお出ましの様ね。確か銃口を向けて...」

 

 

よーく...よーく狙って...

 

 

「今だ!」

 

 

...やった!凄い効き目だわ!まさか本当に死ぬなんて!!

 

 

「ストーカーが居なくなった!これで安心しt「ザシュ」え?」

 

 

な...んで...たしか....に....げきた...い....し

 

 

「感謝するぜ。何でかは解らないがお前があの男を退けたお陰で、こうやって殺す事が出来る。」

 

 

もしか...して...わ...た...し...ひと...ち...が....い

 

 

「あばよ。勘違い野郎。」

 

 

ザシュ

 

 

......................................

 

...........................

 

..............

 

 

『今朝方、住宅街付近で2名の死体が発見されました。被害者の身元は◻︎◻︎さん34歳男性会社員、〇〇さん25歳女性OL。調査の結果、1人は刃物の様な物で刺されて、もう1人は心臓発作で死んだとの事です。』

 

 

 

 

「今回の魂は疑心ですか。だから言ったのです。よーく狙って撃って下さいと。」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 


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