悪魔の店   作:執筆使い

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4話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

 

〜ep4 忠誠〜

 

 

「今日はどういったご用件ですか?お客様。」

 

 

「実は、〇〇さんを影から守りたくて...」

 

 

「成る程、それでしたらいいものがあります。少々お待ちを。」

 

 

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「こちらでございます。」

 

 

「お守り...ですか。」

 

 

「こちらを身に付けて貴方の守りたい人の近くにいればあら不思議!外敵から身を守ることが出来ます。」

 

 

「そうですか...あの、余りお金は持って無いのですけど...」

 

 

「大丈夫です。無料ですので。」

 

 

「無料?!よかっ「但し、忠告を守っていただきます」忠告ですか?」

 

 

「はい。決して、彼女に自分の存在を悟られぬ様にして下さい。」

 

 

 

 

Side C

 

 

「よし!今日も大丈夫!!」

 

 

あれから、彼女に害をなす者は近付かなくなった。お守りの力が効いているからだろう。唯...

 

 

「此処からだと少し遠いな。次はもう少し近付いて見守ろう。」

 

 

少し近付くだけだから大丈夫だよね。

 

 

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「...よし!今日も異常無し!」

 

 

唯不安は残る。もう少し近付こう。

 

 

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もう少し....

 

 

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もう少し...

 

 

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「最近...〇〇さん元気無いなぁ。」

 

 

まるで誰かに付きまとわれてるとか言ってた様な...まさかストーカー!?

 

 

「よーし!こうなったら最大限近付いてストーカーを退けてやる!!」

 

 

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「今のところ異常は...ん?どうしたんだ〇〇さん。銃なんか取り出して?」

 

 

え?何で僕に向けて...

 

 

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『今朝方、住宅街付近で2名の死体が発見されました。被害者の身元は◻︎◻︎さん34歳男性会社員、〇〇さん25歳女性OL。調査の結果、1人は刃物の様な物で刺されて、もう1人は心臓発作で死んだとの事です。』

 

 

「忠誠...ですか。まさか一度に二つ手に入るとは思いませんでした。ストーカーは自分だと気付かないとは...人間は実に滑稽な生き物ですねぇ。」

 

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 

 

 

 


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