今回の話は、今日がエイプリルフールだという事に夜中に気付いて、急ごしらえで作ったものですので内容がかなりお粗末となっております。そういったのが駄目でしたらブラウザバックのご準備を
...最近ブラウザバックって言葉を前書きで良く書いている様な...
「イラッシャイマセ、本日はどういったご用件でしょうか?お客様」
カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
はてさて、今日のお客様は?
〜ep59 汝、人狼なりや?〜
–三カ月後–
「クソッ!!!」
大きな叫び声が一つ。現場に響いていた。既に手遅れな遺体、それを見る限り如何に無惨な犯行なのかがわかる...わかってしまう
「落ち着け。そう叫んでも見つかるもんはねぇんだ」
「...わかってます。先輩」
俺は其奴を許さない。奴がこの様な犯行を何件も続けているというのも建前上の理由としてあるが、それ以上に許せない理由がある。
「
あいつは俺の...大切なものを...
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『またもやワーウルフの仕業?』
『無惨な死体!?これで5件目?!』
「...やはり、足取りは掴めないもんだなー」
「そんなことを言っている場合じゃあありませんよ!俺は何としても奴を捕まえたいんです!!」
「それは、刑事としてか?それとも一個人としてか?」
「...そ、それは...」
「...少し外行って頭冷やしな。〇〇」
「...はい」
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彼が世を恐怖に陥れ始めたの初めて三ヶ月前の事だった。最初の被害者は二人。奴は『最初の』犯行を除き、全ての被害者に手紙を一通送るのだ。
『eat you』
そして手紙が届いた夜に奴は犯行を開始する。その惨状は余りに酷くて...人ではないナニカの様だった。
「...ああもう...こんな事をしたって...彼奴が浮かばれる訳ないのに...」
「あ、あのー...」
「ん?どうかしましたか?」
振り返ると女性が一人、そこに立っていた。見慣れない顔という事からこの人は一般人だとは思うが、どうしてわざわざこんなところまで来たんだ?その考えは次の一言によって消え去ってしまった
『eat you』
「こんな物が届けられて...」
「そ、それは...!?」
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「...成る程ねぇ。つまりは今夜奴が貴方に襲いかかると...悪戯書きの可能性は?」
「筆跡、紙の材質が一致する事からソレは無いに等しいです」
「成る程なぁ...だが、そう簡単に動けるかどうかだな。あくまで俺たちは刑事課、幾ら管轄だからって簡単には...」
「そこをなんとか!!」
...これで奴を捕まえ事が出来るかもしれない。最悪足取りが掴めるかもしれない。だから俺は先輩に頭を下げた。
「...わかった。俺が話を通してやるよ」
「ありがとうございま「但し」
「俺も一緒に張り込みさせてもらおう。今のお前が恋人の敵を目の前にして正気でいられるとは思えんからな」
「...先輩...」
そんなにまで俺の事を思って...尊敬してしまった。其れ程までに先輩が輝いて見えたんだ。俺には。
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そして、張り込みを始める事となり5時間が経過した。奴を捕まえる事が出来るという興奮で、寒い筈の夜もそんなにまで感じなかった。
「...落ち着け。と言っても無駄みたいだな...俺も少々ドキドキはしている」
そう言って緊張を和らげる先輩。そう言われて少し落ち着いた。
「...あれは?」
「どうした?」
「あのコートを着た大柄の男性...」
「...そういや、現場付近の目撃情報にも似たのがあったな...試してみる価値はあるぜ」
「わかりました」
まさか...こいつが、何にせよ聞き込みだ。それから判断する。
「すいません。警察のものですが、こんな夜中に何をなされてるのでしょうか?」
「丁度ビールを買いにコンビニまで...」
「失礼ですが身分を証明出来るものはありますか?この辺で不審者が出回っていると通報が入ってこちらに来た次第でして...」
半分本当で、半分嘘を織り交ぜて目の前の男に質問を投げかける。
「...」
ドンッ!!!
一瞬の不意を突かれて俺は突き飛ばされてしまった。壁に激突してしまい、痛みで麻痺してしまう
「ぐっ...待て!」
「後は任せな!後輩!!」
「...っち、ドケェ!!」
一瞬光って...凶器!?
「先輩?!」
「退けェ!!」
ガシッ!!
「オラァ!!!」
ドズン!!
「背負い投げ...はっ!手錠を!!」
ギリギリ...ガチャ!
「公務執行妨害及び傷害未遂で逮捕する!!」
「...っち、あーあ。折角殺せると思ったのによ...ワーウルフここで捕まるってか...ハッハハハハハッハハハハ!!!」
こいつが...こんな奴が...俺の大切な...クソッ!!
「特に最初の犯行は爽快だっt」
バキィッッ!!!
「...すまねぇな、後輩。ついつい手が滑っちまった」
先輩...まさか、俺が殴ると知っていて...
「ま、良くて謹慎悪くてクビかもな」
「...言いませんよ。例え犯人がそう供述しても僕は先輩が殴ってないって言います」
「へっ、御主も悪よな」
何はともあれ、これで人食い狼は捕まった...て事か
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「んじゃ、彼奴らに送り届けさせたし、俺は依頼人のところへ行って安心させなきゃな。お前は先に本庁へ報告に行きな」
「わかりました」
「んじゃ」
...何から、何まで今回の事件は先輩のお陰だな。本当だったら俺の手で...嫌、◼️◼️の様な犠牲者はこれ以上出なくなったんだ。今は一時の平和に喜ぶべきか...
「...あれ、この手帳...先輩のか」
背負い投げの時に落としたのか。仕方ないし送り届けるか。
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コンコン ガチャ
「先輩、手帳落として...!?」
グチャ グチャ
ビチュブチュ
ビ...チュ
「...どうして...まさか...」
「...バレちまったか。お前相手には細心の注意を払ってたんだがな」
「◼️◼️を殺したのは...」
「彼奴は差し詰め占い師といったところか。偶然最初の現場を見られてしまってな」
「先輩...が...」
「さて...最後の最後で見つかってしまったわけだが、このゲームは俺の勝ちだ」
「ゲーム...だと...」
「人狼側の、な」
「ああ...ウワアアアアアアアアアアアァァァァァ...」
グジャ
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「本日はどういったご用件ですか?お客様」
「毎日犯罪者を追いかける日々に飽きて来てな...俺も退屈を潰せる様な...そう!犯罪者の立場になってみたいんだ!!」
「そうですか...では此方などは如何ですか?」
「カード...狼男が書かれてやがる」
「此方のカードに名前を書けば、貴方のいう退屈などない犯罪者の立場を味わえます」
「わかった...書けばいいんだな...」
そう言って客はペンを手に取り...
「ありがとうございます。お客様」
今日も彼は店を営む
あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...
...一応主人公は店員ではないので、こういった感じのお客様視点中心で進めるのが本来の書き方なんですよね(オリ主の主は主人公ではなく主要キャラクターの略です)
とはいえ、雑な上に店員が余り出てなくて本当にすみません。