悪魔の店   作:執筆使い

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読者の皆様に聞きたい事
CMの二次創作は実在する企業や芸能人を出さなければ大丈夫なのでしょうか?(例 ◯フトバンクの犬の奴とか)


...と言うのも、今回出す他作品キャラはそれに該当するものですので。誰か教えて下さると幸いです。





第60話

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望も必ず叶えて差し上げます

(普通に喫茶店をやっている場合もありますが)

 

 

はてさて、今日のお客様は?

 

 

 

〜ep60 宇宙人ジョーンズ〜

 

 

この惑星には都市伝説というものが存在する

その中の一つに『どんな願いも叶うことができる喫茶店』というものがあるらしい

 

 

「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件ですか?お客様」

 

 

一目見てわかった。この男が喫茶店を営んでいる『人ならざる者』である事が

 

 

「...ふむ。では少々お待ちを」

 

 

彼はどうやら博識の様だ。我々の星の言葉を瞬時に理解して、接客をする

 

 

『...さて、出来上がるまで少々お話してもよろしいでしょうか?』

 

 

『...』

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

『成る程...そんなに長く此処にいるのですか』

 

 

この惑星の人々は時に、普通では考えられない程酷く歪む事がある。

 

 

『それにしても調査員ですか...私もある意味その様な立場なのかもしれませんねぇ』

 

 

もし噂が本当ならば、彼はそれを何度も見ている...筈なのに決して笑み以外の表情を浮かべようとしない。

 

 

『おっと、どうやら珈琲が出来たようですねぇ。どうぞ、お客様がお気に召すようブレンドしました』

 

 

それはひとえに...

 

 

『...どうでしょうか?』

 

 

『...美味しいです』

 

 

彼は..

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

『またのご利用お待ちしております。お客様』

 

 

この惑星にはどんな願いも叶える喫茶店が存在する。

 

この惑星の人々の多くはその喫茶店にて願いを叶え、酷く歪み、やがて自滅する。

 

ただ...

 

 

『おっと、これはお土産です。どうも貴方は珈琲が好きな様ですので』

 

 

この惑星の人々の少数は時に、悪魔の誘惑に打ち勝つ強い心を持つ場合がある。この店員はそのことを知っているのだろう。

 

 

『...良い香りだ』

 

 

それはひとえに...

 

 

『ええ、コーヒーは香りが命ですので』

 

 

彼が誰よりも人間を知る悪魔(人間らしい悪魔)だからである。

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

「しかしまぁ、宇宙人なのにコーヒーの素晴らしさがわかるとは...余程長い間調査をしていたのでしょうねぇ」

 

 

悪魔は笑い出す

 

 

「この素晴らしき、ロクデモナイ世界を」

 

 

今日も彼は店を営む

あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 









裏話:悪魔の翼について

彼の正体の姿(作者の下手なイラスト)を読者の皆様は知ってると思いますが、実は左に付けている翼にはとある意味があります。意味と言っても大した事ではなく、これは左翼(革命的な意味の)から取っているのです。


まぁ、これはメタい理由ですのでストーリーには一切関係ありません。





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