蝶々...蝶々...菜の花に止まれ...
「...あれ? 此処は.....貴方は誰で「此処って噂の願いを叶える店でしょう? 私、殺したい人が居るの」殺したい人...っ!?」
菜の花に飽いたら桜に止まれ...
「このノートは...「これが願いを叶える道具かしら? 兎に角早くして!!」は、はい?!」
桜の花の...花から花へ...
「こちらに写真を付けていただくとあら不思議。その人が死ぬ事となります」
「買うわ! 幾らでも出す!!」
とまれよ...あそべ...
「お代は結構です忠告を聞いてさえくれれば」
「忠告?」
あそべよ...とまれ...
「はい...決して.................しない様に」
〜ep72 私はだぁれ?〜
「おーい、どうした〇〇? そんな辛気臭い顔して」
「実は最近似た様な夢ばかり見るんだ...」
「へー、最近気になってるあの子の夢とか?」
「ち、違うよ!? 喫茶店みたいな場所に居る店員に自分がなって、道具を売ってる夢さ」
「随分と変わった夢だなー」
「...でも、何処かであれを見た気がするんだ。何処かで...」
「デジャブってやつなんじゃねぇの? 俺も時々夢に対してそんなことを抱く事があるぜ...っと、先生が来た。ったく、心理学って退屈なんだよな〜」
Side C
同じ夢...と言われると少し違う。最初は綺麗な女性に黒いノートを売っていた。次は冴えない男にカレンダーを、その次はOLにモデルガンを...
「何処か懐かしい様な...そんな記憶があるなんて...一体どうしたんだ? 僕は...」
解らない...一体...ぼ...く...は...
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「此処が噂の願いを叶える店ですか?」
「まただ...一体何なんだ...(ボソ」
「...?」
「ああ、いえ。こちらの事です...所で、今日はどういった用ですか?」
「実は...」
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「はぁっ!? はぁ...はぁ...今度はお守り...くそっ!! 一体何なんだ!!!」
日に日に濃くはっきりと見える。まるでその世界の住人になっていくかのように濃くなっていく...怖い。
「...何なんだ」
そう呟くことしか、今の俺には出来ないなんてな...
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「...と、言う訳なんです。教授」
「医者に聞く、とかはしなかったのかい?」
「そうする暇が無い、ってのは教授が一番わかってるじゃないですか...レポートの量とか...大学生活の忙しさとか...」
「ははっ、そいつはすまないね...ふーむ、私は心理学専門なので、これだ! といった模範解答は出せないけど...胡蝶の夢という話は知っているかい?」
「胡蝶の...夢?」
「ある日蝶になった夢を見た人が、目を覚ました時...というかは微妙だけど、その時にある事を想像した。実は自分は蝶々であって、人でいる時のこの光景が夢なのではないかと」
「...つまり貴方は、この世界が僕の夢の中で、僕が見た夢が現実だと言うんですか?」
「まぁ、もしもの話さ。もしかしたらーーーーー」
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「どういった用件でしょうか? お客様」
「漫画の世界に行かせろ。特典付きで」
「でしたらこのドアは如何でしょうか? お代は無料とさせていただきます」
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「本日はどういった用件でしょうか? お客様」
「どうか、美味しいものを食べられる様にして下さい」
「成る程...少々お待ちを..........こちらでございます!」
「空っぽの...瓶?」
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「今日はどういったご用件ですか? お客様」
「小説を書きたいんですが...自信がなくて」
「わかりました。少々お待ちを....」
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「本日はどういったご用件でしょうか? お客様」
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「本日はどういった」
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「本日は」
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「本日は」
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「ホンジツハ?」
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「はぁっ!? はぁ...はぁ...」
今のは...今までのは....夢......................なのか?
「確か...僕はレポートを書こうとして....!?」
レポート用紙が、いつの間にか原稿になっている!? というか此処は寮じゃない...此処は何処だ!? 一体何なんだ?!
【悪魔の店 第 話】
今日のお客様は 欲深な男性 店員は招き猫を売る
手放せば貧乏生活まっしぐら だけども忠告を破った男はある日 一瞬手元から離してしまった
そして忠告を破った男は...
「僕は誰なんだ...本当は何なんだ...どうして僕はペンを持って...原稿を書いているんだ? あれ...そもそもこれが現実だっけ? あっちが夢なんだっけ? それともこっちが夢で...嫌、もしかしたら全部...」
わからない....わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない....
...どれが
蝶々...蝶々...私はだぁれ?
私は貴方で...貴方は私...
貴方に飽いたら私に戻れ...
私は私...貴方は貴方...
私はだぁれ?
あなたはだぁれ?
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「ふむ...」
教授は正体を現す
「人の作り出す現実は曖昧ですねぇ」
教授は答える
「夢か、現実か。少し問われるとそれすらはっきりと答えることが出来ない」
悪魔は笑い出す
「所で...あなた方はこの光景を、どちらで見てるんでしょうかねぇ?」
今日も彼は店を営む
ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...