悪魔の店   作:執筆使い

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割と...というかかなり下品で汚い描写が出て来ます。ご注意を






第74話

 

 

 

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

 

はてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

 

 

〜ep74 自由〜

 

 

「本日はどういったご用件ですか? お客様」

 

 

「法律...ルール...常識...言われ方は様々だがこの世は束縛で溢れかえっている!! それが俺には我慢ならないんだ!!」

 

 

「成る程...そういう事ですか。少々お待ちを」

 

 

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「こちらでございます」

 

 

「巨大な...トンネル?」

 

 

「このトンネルを通った先は、貴方がいう束縛が存在しない自由な世界でございます」

 

 

「本当か!? 幾ら出せばこれが俺のモノになる?!」

 

 

「お代は結構ですよ。忠告を聞いてさえくれれば」

 

 

「忠告...?」

 

 

「夜までには絶対にその世界から出る様にして下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side C

 

 

ここは何でも出来る自由の国! 俺は早速色々な事をした!! その辺の道端にて予め持って来たギターを大音量にして演奏!! しかしどうだろうか?

 

 

「誰も、何も咎めたり、鬱陶しがったりしない...通報したりもだ。それどころか...」

 

 

「「「ワァァァァァァァァァァ!!」」」

 

 

皆が俺に歓声を上げている。まるで気分は大スターだ。悪い気はしない。幾らか演奏料として小銭と札束を貰ったのは特に嬉しかった!!

 

 

「本当に自由の国に来たんだな!!」

 

 

USAも目じゃないぜ!!

 

 

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「ふぅ〜、喉も枯れてしまったし...そろそろ別の事をしたいな」

 

 

取り敢えずこの金で...おっ! 寿司があるじゃねぇか!!

 

 

「でもな〜...俺は醤油はシャリに付けるんだよな...」

 

 

お陰で周囲から白い目で見られるし...外ではあんまり食べたく...いや待てよ。

 

 

「何を恐れる事があるんだ! 此処は自由の国、当然マナーだって存在しない筈だ!!」

 

 

そうと決まれば寿司だ寿司!! 後ついでに他の食処にも行ってみよう! マナーを気にせず食べれるんだしな!!

 

 

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...........

 

 

「うっぷ食べ過ぎたからトイレトイレ...はぐぅ!?」

 

 

ヤベェ、ガチで油断してた?! 後ろは兎も角、前がやばい!? 喉がカラカラだったからドリンクバーで調子に乗り過ぎた!

 

 

「ま、不味い...レストランともだいぶ離れちまったし...」

 

 

わかる人にはわかると思うが、大と小...我慢する際にキツくないのは大だ。だって、小の場合液体だから少しでも油断すると(自主規制)ってなるし...誰に話しかけてんだ、俺?

 

 

「兎に角...ああもうこの際電柱で良いや!!」

 

 

人通りもそれなりにあるけど、漏らすのと漏らさない(結果的には漏らしてるけど)だったら前者の方が遥かに良い!!

 

 

「俺は...恥じらいを捨てるぞ!!」

 

 

 

 

 

 

ジョボボボボ...ピッ、ピッ、ピッ

 

 

 

「終わった...俺は社会的に終わった...って、あれ?」

 

 

道行く人たちはそんなの気にしてない。寧ろ普通の事だと...ああ、そっか。

 

 

「此処は自由の国なんだ。だから何をしたって構わないんだ」

 

 

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...........

 

 

堂々立ち読みをするどころか、その本を強奪した。コンビニの店員は何も言わない。此処は自由の国。

 

バットを振り回して、その辺の物や電柱、果ては店のガラスを壊していった。でも誰もなにも言わない。此処は自由の国。

 

イライラして来たからその辺の通行人に暴行を加えた。でも警察や殴られた人は何も言わない。此処は自由の国。

 

 

「そろそろ夜だな...」

 

 

あの店員は言っていた...夜になる前に此処から出なければならないと...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...でも、守る必要が何処にある? 此処は自由の国

 

 

「自由の国では何をしても良い! 自由の国ではルール無し!! 自由の国はまさに自由!!!」

 

 

とうとう夜になった!! まだまだ遊び足りない自由の国!! もっと楽しむぜ自由の

 

 

 

ボゴォッッッッッッ!!

 

 

 

「ガフッ!? か、顔が?! 歯が?! 鼻が?! 一体何が...!?」

 

 

俺の目の前には此処に元々いた住人達の姿...

 

 

「どういう事だこれは?! 此処は自由の国!! 何をしたって許されるんじゃないのか?!」

 

 

その言葉を聞き、1人の女性が口を開いた。

 

 

「...ええ、そうよ。此処は自由の国。夜になったら私達は何をしたって許される。だって自由の国だから」

 

 

「え...」

 

 

笑顔...笑顔...見渡す限り...笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔...

 

 

「ひ、ひぃっ!? く、来るな?! 好き勝手したのは謝る?! だから許して...俺は唯...」

 

 

 

 

「「「「ヨウコソ、ジユウノクニへ」」」」

 

 

「やだ...やめて、来るな...アアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ...」

 

 

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....................

 

...........

 

 

「誰かが自由という事は、誰かが不自由となる。そもそも自分の由...つまりは自分に基づくと書いて自由ですからねぇ...所詮は自分勝手ですよ」

 

 

悪魔は笑い出す

 

 

「良かったですねぇ、あなた方は不自由な国に住んでいて」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 

 





本編には余り関係のない悪魔の店の裏設定2
悪魔の店の場所が、山の麓だったり、森の奥だったり、山をある程度登った先だったりと距離が一貫していないのは、客の欲望や心理状態によって道が変わる仕組みである為。長い距離を歩けない老人や子供が基本的に容易く行けるのはこういったのがあるから。
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