悪魔の店   作:執筆使い

8 / 202
6話

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

〜ep6 貪欲〜

 

 

「今日はどういったご用件ですか?お客様。」

 

 

「長年私は様々な美味しい物を食べ歩いてました。ですが自分の舌は肥えてしまい、満足のいく料理が食べられなくなったのです。どうか、美味しい物を食べられる様にして下さい。」

 

 

「...成る程。わかりました。少々お待ちを。」

 

 

................................

 

.......................

 

............

 

 

「こちらでございます。」

 

 

「空っぽの瓶?」

 

 

「いえいえ。これの中には特殊な香りが入っており、それを嗅げばどんな料理も美味しく感じる事ができます。」

 

 

「買います!それで、お値段は...」

 

 

「お代は結構です。忠告を聞いてさえくれれば。」

 

 

「忠告ですか?」

 

 

「食事の前に必ず匂いを嗅ぐ事を忘れないで下さい。」

 

 

 

 

 

Side C

 

 

「うまい!あれも!これも!」

 

 

あの瓶の匂いを嗅いでから凄い効き目だ!今まで普通だと思っていた料理がこんなにも美味しくなるなんて!!

 

 

............................

 

..................

 

.........

 

 

うまい!これも!あれも!

 

 

.........................

 

.................

 

.........

 

 

うまい!

 

 

........................

 

.................

 

........

 

 

う...まい...

 

......................

 

.............

 

.......

 

 

「...」

 

 

流石に飽きてきた。幾ら美味しくなるっていってもいつかは飽きてしまう。

 

 

「...試しに匂いを嗅がないで食べるとしよう。」

 

 

どうせ、大した事...!?

 

 

「ぐぇ!?ペっペっ!なんて味だ?!水、水...ブフゥ?!」

 

 

まさか匂いを嗅がなかったから?!くそ...もう一回匂いを嗅いで...

 

 

「これでどう...!?」

 

 

.................................

 

......................

 

...........

 

 

「イラッシャイマセ...おやおや、そんなにやつれてどうしましたか?お客様。」

 

 

「なんとか...しろ。美味い物が食え...ない。」

 

 

「成る程、忠告を無視しましたね?」

 

 

男は正体を現す...

 

 

「くい...もの...」

 

 

男は答える...

 

 

「残念ながら、忠告を無視した場合、追加料金が発生します。」

 

 

 

「め...し...」

 

 

悪魔は笑い出す

 

 

「お代は、貴方の魂とさせていただきます。」

 

 

「さいごに...うまい...もの...たべ...」

 

 

.............................

 

.....................

 

............

 

 

「今回の魂は貪欲ですか。悪魔は欲から生まれてきたと言いますが...私から見れば人間が欲から生まれた様なものですよ。」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。