カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客様は?
〜ep6 貪欲〜
「今日はどういったご用件ですか?お客様。」
「長年私は様々な美味しい物を食べ歩いてました。ですが自分の舌は肥えてしまい、満足のいく料理が食べられなくなったのです。どうか、美味しい物を食べられる様にして下さい。」
「...成る程。わかりました。少々お待ちを。」
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「こちらでございます。」
「空っぽの瓶?」
「いえいえ。これの中には特殊な香りが入っており、それを嗅げばどんな料理も美味しく感じる事ができます。」
「買います!それで、お値段は...」
「お代は結構です。忠告を聞いてさえくれれば。」
「忠告ですか?」
「食事の前に必ず匂いを嗅ぐ事を忘れないで下さい。」
Side C
「うまい!あれも!これも!」
あの瓶の匂いを嗅いでから凄い効き目だ!今まで普通だと思っていた料理がこんなにも美味しくなるなんて!!
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うまい!これも!あれも!
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うまい!
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う...まい...
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「...」
流石に飽きてきた。幾ら美味しくなるっていってもいつかは飽きてしまう。
「...試しに匂いを嗅がないで食べるとしよう。」
どうせ、大した事...!?
「ぐぇ!?ペっペっ!なんて味だ?!水、水...ブフゥ?!」
まさか匂いを嗅がなかったから?!くそ...もう一回匂いを嗅いで...
「これでどう...!?」
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「イラッシャイマセ...おやおや、そんなにやつれてどうしましたか?お客様。」
「なんとか...しろ。美味い物が食え...ない。」
「成る程、忠告を無視しましたね?」
男は正体を現す...
「くい...もの...」
男は答える...
「残念ながら、忠告を無視した場合、追加料金が発生します。」
「め...し...」
悪魔は笑い出す
「お代は、貴方の魂とさせていただきます。」
「さいごに...うまい...もの...たべ...」
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「今回の魂は貪欲ですか。悪魔は欲から生まれてきたと言いますが...私から見れば人間が欲から生まれた様なものですよ。」
今日も彼は店を営む
ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...