悪魔の店   作:執筆使い

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最近蒸し暑くなって来た今日この頃...梅雨も来ていないし、鬱陶しい事この上ないですね...かといって私は耐性皆無なのでゾッとする様な怖い話とか無理ですし...(じゃあ何でこの小説書いてんだよというツッコミは無しで)

つまりどういう事かと言いますと、今年の夏を乗り切れる自信がない(絶望)










第78話

 

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

はてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ep78 絵〜

 

 

「本日はどういったご用件ですか? お客様」

 

 

「書きたいんだ...俺の最期に相応しい絵を...書きたいんだ!!」

 

 

「ほぅ...そうですか、少々お待ちを」

 

 

..............................

 

....................

 

..........

 

 

「こちらでございます」

 

 

「赤いペン?」

 

 

「こちらを使えばあら不思議! 命と引き換えにそれはそれは素晴らしい絵画が出来上がる事でしょう。因みにお値段は無料でございますが...」

 

 

「買う! これで...!」

 

 

「お買い上げありがとうございます...お客様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side

 

「幻の絵ぇ? 一体どんなヤツなんですか、先輩?」

 

 

「さぁな、最近この美術館に寄贈されたばっかなんだがどうも一部の人間にしか見れないらしくてな...何でも絶世過ぎるとか、芸術そのものだとか...」

 

 

「へぇ〜。凄いっすね!!」

 

 

「ま、俺らはただの警備員だ。今日はお前が夜中の見回りだが、絶対に覗いたりするんじゃないぞ」

 

 

「...わかってますよ。あの黒いカーテンの向こうには、ですね」

 

 

「そういうこった、最悪クビになるかもしれないんだから。さぁさぁ仕事に戻るぞ! 〇〇」

 

 

..............................

 

....................

 

..........

 

 

「ふぅ...全く、俺だけ1人で夜中の見回りか〜」

 

 

生憎慣れているので、少しの物音で驚いたりはしないがそれでも不安になってしまう事が良くある。何せ懐中電灯一つで見回っているのだ。一応其々の絵画の下に照明があるので壁の位置等はわかるが、暗いものは暗い。

 

 

「こういう時はこうやって絵を見ていくのが1番だよな〜」

 

 

暇つぶしとして職業内での日常と化している夜中の絵画鑑賞は何かと時間を忘れさせる...様な気がする。現にこれで毎晩乗り切っている訳だし。

 

 

「そういや知り合いが、着ぐるみピザ屋で似た事やってるっつてたな...」

 

 

彼奴も退屈なんだろうか...ま、いっか。仕事仕事。

 

 

..............................

 

....................

 

..........

 

 

「...」

 

 

もうこの絵見るの何回目だろうな...正直飽きてきた。というか全ての絵に対してだ...

 

 

「何処にどんな絵があって誰がいつ書いたのかわかるぐらい見続けてきたからな〜...時間もまだまだあるし...」

 

 

予め仮眠を取ってたので眠気はないが退屈である。正直精神的にキツい。

 

 

「...いや駄目だ。絶対駄目だ。クビにはなりたくないし」

 

 

例え世紀の芸術作品だとしても生きる事とは天秤にかけられないしな...

 

 

「...」

 

 

..............................

 

....................

 

..........

 

 

「暗いな〜、怖いな〜」

 

 

歌を歌ったところで虚しいだけだし、スマホも充電忘れたんで暫くは使えないし...踏んだり蹴ったりだなぁ、俺。

 

 

「...見てみるか」

 

 

幸い、今日は防犯カメラはメンテナンスでこの辺のは機能していない筈。だから別に行ったところでバレなきゃクビにはならないし。

 

 

「暇を潰せればいいんだしなぁ。しょうがない。別に大丈夫だろ」

 

 

 

 

さて...カーテンを開くのが凄くドキドキするな...ええい!!

 

 

「ままよ!!」

 

 

 

 

シャァァァァァ....

 

 

 

「この奥に...あった!」

 

 

確か、作者が晩年病院にいた様子を描いた自画像だっけか...きっとこれがそうだろう。病室が見えるし...!?

 

 

「お、おかしい...確かに人の絵はあるが...看護師だけだ...ベッドにいる筈の患者が...居ない!?」

 

 

シンナーとかで消えたのか?! いや、でも白い後とかは見えない...まるで最初からそこに居なかったかのように...一体どういう事だ?

 

 

「まさか...元々こういう絵だとでも言うのか?」

 

 

...後で聞いて見るか。正直冷やっとしたけど、多分発注か絵画のミスだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレノエニナレ

 

 

「え...?」

 

 

後ろから声だと? 一体誰が...

 

 

..............................

 

....................

 

..........

 

 

「...はっ! 此処は...?」

 

 

病...院...?

 

 

「大丈夫ですか? 貴方、どうも美術館で倒れてたらしいので...」

 

 

「...倒れていた?」

 

 

「ええ...あ、朝ご飯は此処に置いときますね」

 

 

「...」

 

 

此処は...病院...か。つまりあの後、何かが起こって俺は倒れてしまった。ひょっとしてあの絵が...まさかな。単に疲れが溜まっただけだろう。

 

 

「そういえば隣のベッドに誰かいるな...」

 

 

さっきから静かだけど...

 

 

「あの...これから暫くよろしくお願いします」

 

 

 

 

コレカラデモ暫クデモナイ、永遠ダ。我ガ作品

 

 

 

 

 

「!?!????!!!」

 

 

この人...この人...血塗れで...しかも...

 

 

 

「滲んでいる...!?」

 

 

 

 

 

ア、アア...アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

 

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 

俺は動けなかった。笑うしか出来なかった。

 

 

 

「笑イ続ケル...ズット...永遠ニナァ!!」

 

 

アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

 

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 

..............................

 

....................

 

.........

 

 

「芸術...私は絵を描く事はあまり好きではありません。何せ、誰1人として私の絵の良さがわかってくれませんからねぇ...理解者が居ないので」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 

 

 















小ネタ


※知り合いが着ぐるみピザ屋云々
知る人ぞ知るとあるホラゲの舞台とキャラクター。皆大好きフレディ(ケロイドじゃないよ)がぬいぐるみに詰めにやって来るよ♪


※「...え?」上の辺りと、空白のセリフを左クリックでドラッグして見てください。ハイライトが出現(青い横棒みたいなの)します。パソコンだとそのまま浮かび上がると思いますが、スマホだとコピペの必要があります...どうでもいいネタですが。


皆さんも暑いと思った時は洗面台にて明かりを消して、呪いの言葉でも唱えてみてください。否が応でも冷えて、最悪死にます。


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