悪魔の店   作:執筆使い

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Q 実際のところ店員って強いの? (身体能力的な意味で)

A 多分今回の話でわかるかと...


とりあえず、最近巷で話題となっている俺tueee系主人公や並のチート転生者程度では全く相手になりません。とだけ言っておきます。




※作者はドラゴンボールを精々無印からGTぐらいまでしか知らない感じです。その上うろ覚えなところもありますのでご容赦下さい。









第80話

 

 

ーーなぁ神龍。ちょっと用があるんだ...少しだけ寄り道してもいいか?

 

 

ーー構わん...お前には世話になったからな...孫悟空...

 

 

 

 

 

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます

 

 

 

はてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ep80 そして伝説へ...〜

 

 

「オッス」

 

 

「どうもこんにちは、孫悟空さん...いえ、お客様。本日はどういったご用件でしょうか?」

 

 

「最後に...オメェと手合わせしてぇんだ。じいちゃんの方の界王神様から聞いたんけどオメェ強ぇんだろ?」

 

 

「手合わせ...ですか。久しぶりですねぇ、そんなお客様が現れるのは。ですが、ちょいとお時間を貰えるでしょうか? 何せ此処でやれば被害は甚大となってしまうので」

 

 

そう言いながら、店員は右手を地面に置き呪文を唱える。すると両者はいつの間にか人っ子一人いない無人の白い空間へと場所を移動した。

 

 

「まるで精神と時の部屋みてぇだな〜」

 

 

「ヤードラッドのと原理は違いますが、中々便利なものですよ。さて...」

 

 

酸素も存在しない為、一部を除いて生物であれば本来存在する事など出来ないのだが、両者にはそんな事など関係ない。

店員は黒いスーツの上着...即ちジャケット部分を脱いでワイシャツとズボンだけの姿となる。それはすなわち、悪魔の力を解放していない今の状態での全力を解放することに他ならない。

 

 

「ジャケットを脱ぐのはどれくらいぶりでしょうか...」

 

 

「すげぇ気だ...オラワクワクしてきたぞ!」

 

 

そう言いながら尻尾を生やした少年も力を込める。

背丈が伸び、長く荒々しい黒髪をなびかせ、皮膚は赤い毛皮で包まれている。特筆すべきはその強大なエネルギー...それは彼の強敵との戦いの証であり、彼がどんな人生を歩んできたのかの証明として表に出ている。

 

 

「ほう...1000年前のお猿さん共とは大違いだ。ちょっとは楽しめそうですねぇ」

 

 

「ちょっとか...今のオレを余り舐めない方が良いぜ?」

 

 

両者は不敵な笑みを浮かべながら戦闘を開始した。

 

 

 

 

 

 

時間にして0.001秒。たったそれだけで数十発の打撃がぶつかり合って空間そのものに衝撃が響き渡る。

それほどの速さで動いている両者の姿形なぞ最早見えるわけがない。ただただ鳴り止まない轟音がその場をひしひしと揺らすだけ...

 

 

「タフだな...」

 

 

「そちらこそ...」

 

 

だがしかし、驚くべきは両者ともにまだ余力を残しているという事だろうか。証拠に、息など一切上げておらず余裕の笑みで戦闘を続けている。

 

方や、ある目的ただ一つのために貪欲に力を身に着けて今を手にしたもの...

方や、飽くなき戦いへの渇望を胸に強さを追い求めたもの...

 

生きる時間、経緯、信念こそ違えど現時点での行き着いた地点は両者全く同じ。それ故か、戦いはまだまだ続いてゆく...

 

 

................................

 

....................

 

...........

 

 

何故(なにゆえ)...貴方は此処までたどり着いたのでしょうか?」

 

 

最早あと一撃でもぶつかり合えば壊れる空間内にて、ボロボロとなった店員がそんなことを聞く。

 

 

「へへっ、さぁな...オラにもわからねぇ。ただ...いろんな奴に会って、いろんな奴と戦って、いろんな事があって...オラは此処に来た」

 

 

同じくボロボロの男は笑みを浮かべながら答える。

 

 

「そうですか...」

 

 

店員は笑みを浮かべながら、

 

 

 

 

「ならばこれで終いとしましょう」

 

 

とうとう正体を現した

 

 

 

「成程、そいつがオメェの全力か...ハァッ!!」

 

 

それを見た男は気を解放して今の姿...1000年に一度現れる伝説である超サイヤ人4...

 

 

 

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「それが...貴方の生き様の...まぁいい」

 

 

悪魔は笑みを浮かべながら技の構えを取る

 

 

「これがオラの全てだ...行くぜ」

 

 

それに合わせて孫悟空も同様に技の構えを取る

 

 

 

 

それが、最後の合図となった。

 

 

................................

 

....................

 

...........

 

 

「ふぅ~、思わずひやっとしました。何せあと数秒遅れていましたら空間ごと消えてしまうこととなってましたので」

 

 

「いや~、悪ぃ悪ぃ。つい熱くなっちまって、力出し過ぎちまった」

 

 

「さて...これで満足でしょうか? お客様」

 

 

「ああ、最後にオメェみたいな強い奴と戦えて、オラは満足だ」

 

 

「いいのですか? 貴方が願えば元の場所に戻ることだって出来ますよ」

 

 

「...これからの事は託したんだ。オラなしでも皆はでぇじょうぶさ。ドラゴンボールがなくても」

 

 

「そうですか...」

 

 

「ああ...それじゃ、行くか。神龍やーい!!」

 

 

そう叫ぶと、少年の姿へと戻った男はどこからともなく現れた龍にまたがりその場を消える。

 

 

「おめえはすげえよ...たったひとりで...こんども正々堂々...一対一で勝負してえ...待ってるからな...オラも もっともっとウデをあげて...」

 

 

 

最後に男は店員に言った

 

 

 

()()()

 

 

 

 

店員もそれに答えるかのように口を開く

 

 

「ええ...機会があれば、もう一度」

 

 

 

 

 

これは、一人の男の最後の物語

 

皆...彼がいたから楽しかった

 

ドジで 明るくて 優しくて

 

そんな彼がみんな大好きだった

 

 

 

 

 

彼は悪魔に出会い、勝負をした。史上唯一の決着が付かなかった勝負。悪魔は今までで一番の敬意を払った。それほどの男であった。

 

 

 

 

 

そして伝説へ...その男の名は...

 

 

 

 

 

 

「孫悟空...覚えておきますよ。貴方の名前は」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 

 

 

 

 








gtってドラゴンボールの集大成って感じで良いですね(超なんざ知らねぇ)

Zの続編感半端ないですし(超なんざ知らねぇ)

何より最終回が...(超なんざ知らねぇ)


...はい、ドラゴンボールファンの皆様すみません。

そしてG(ごめんなさい) T(〇山先生)




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