カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客様は?
〜ep7 勇気〜
「今日はどういったご用件ですか?お客様。」
「実はとあるサイトで小説を書きたいんですが...自信が無くて。」
「わかりました。少々お待ちを。」
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「こちらでございます。」
「飴...ですか?」
「これを舐めれば自信がつきますよ。お客様。」
「本当ですか!ありがとうございます!!あ、でも僕お金余り持って無い...」
「大丈夫です。忠告を聞いてさえくれれば無料ですので。」
「忠告...ですか?」
「決して、この店に来ないで下さい。」
Side C
「よし!投稿できた!!」
あの飴を食べたら本当に勇気が湧いて来た!
「よーし!じゃんじゃん書くぞー!」
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「一応、読者が見やすい様に改行とかにも工夫を入れたし大丈夫だよね。」
感想が楽しみだなぁ...
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「あ、感想がきてる。どれどれ...!?」
『つまらん』
『小学生からやり直せ』
『〇〇を馬鹿にしてんのか?』
『あーあ、地雷踏んじまったよ』
「そんな...」
設定はちゃんとわかりやすくしたし...文章や文法も間違ってない筈なのに...
「もう嫌だ。小説書くのが怖いよ...」
そうだ!あの飴を貰いに...嫌、
「何言ってるんだ。小説を書いていく上でこういった感想が出てくるのは覚悟してた事じゃないか。」
他の作者は飴無しに頑張って小説を書いている。それなのに僕が飴に頼って良い筈がない。
「先ずは自分が書いた小説を見直していこう。もしかしたら気付かない内に何処か間違えてたかもしれないし。」
できたら、活動報告で他の方々のアドバイスを聞こう。
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「今回のお客様は忠告を守ってくれましたか。それにしてもこの小説...とびきりとまではいきませんが内容、文法、設定が丁寧に作られて面白いですねぇ。さてと。」
『一気読みしました。とても面白い作品でしたよ。では、更新頑張って下さい。』
「...彼は見ていて飽きないですねぇ。頭ごなしに批判するつまらない読者と違って面白い小説家になりそうです。」
今日も彼は店を営む
ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...