悪魔の店   作:執筆使い

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物凄い胸糞展開+グロ展開+後味の悪い展開注意。()()()()()()()()マイナス方面にはっちゃけた結果です



...あ、やべ。言ってもうた...







第88話

 

 

 

 

 

 

「ほぅ...もうジェルマ66達は多くの世界を壊しましたと。流石というべきですか」

 

 

...

 

 

「ですが、一筋縄ではいかない。それは私が1番わかっている事ですからねぇ」

 

 

男の脳裏には出会い、別れた者たちの姿...

 

 

「...価値の無い世界を守ろうとした所で、私を止めるなど出来ないのはあなた方が1番わかっている事でしょう?」

 

 

男の後ろには誰一人いない店の風景...

 

 

「1人で居るには...この世界では寂し過ぎる」

 

 

ーー返せよ...どうして、奪うんだ...

 

 

「時間が、永過ぎた...アァ...」

 

 

ーーこんな世界...奪い続けるこんな世界...価値などない

 

 

「白には戻らない。例え()()()()をこの手で消す事となっても...私は黒のままだ」

 

 

 

 

 

もう、男には、笑う事しかできない...永遠に、ずっと...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を叶えて差し上げます

 

 

 

はてさて、今日のお客様は?

 

 

 

 

 

 

~ep88 奪〜

 

 

「本日はどういったご用件ですか? お客様」

 

 

「幸せそうな奴から、ぜーんぶ奪いたい...ぜーんぶ奪った上でグチャグチャに絶望させて、何度も、何度も、苦痛を味合わせながらぶっ殺したい。ヒハッ」

 

 

「...そうですか、少々お待ちを」

 

 

..................................

 

....................

 

...........

 

 

「こちらでございます」

 

 

「成る程ォ...カラスの羽か何か、と言った所、か」

 

 

「そちらを飲んでくださればあら不思議、貴方の望み通りになります」

 

 

「実に素晴らしい! 何も不幸を知らない者を奪うには丁度良い...ククッ、幾らなんだい? これ」

 

 

 

「...お代は結構ですよ。忠告を守ってくれれば」

 

 

「忠告ゥ? 面倒くさいな〜...守れって言うのか「そうしなければ、決して払えないでしょうから」...ヒハッ、言ってみろよ。何イライラしてんだ、ヘラヘラ店員さん」

 

 

「いえいえ、何故私が貴方にイライラしなければならないのですか...それで、忠告ですが...」

 

 

「〜♪」

 

 

「それを使うのは一回...つまりは、人を殺すのはそれっきりにしてください」

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

「キハハハハハッハッハ!! バァァァァッッド、エンド!! Pooooo!!」

 

 

「ーーーーッ!!」

 

 

「ねぇねぇどんな気持ち? 幸せだった日々が突然終わりを迎えてどんな気持ち? 顔も知らない僕チンが全部ぶっ壊してどんな気持ちよ? ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」

 

 

あぁぁぁぁ、ゾクゾクする! これだよこの感覚、全部奪ってぶっ壊して絶望に歪むその感じが堪らない!!

 

 

「ーーーーッ!!」

 

 

「良い表情だねぇ〜♪ だけど、悲鳴が聞けない。舌切っちゃったしな〜」

 

 

っつー訳で、ちょっと子供に返ってみるか! 懐かしく楽しい図画工作の時間だ!!

 

 

「さっき切り取ったベロとホチキスを使いまして、」

 

 

「ーーーーッ!?」

 

 

「ちょっとドロドロしますが口に突っ込みまして」

 

 

カチッ カチッ カチッ

 

 

「ッ、アァァァァァァァァァァァ!??!??」

 

 

「こらこら暴れんなって...暴れんなっつってんだろうが!!」

 

 

バキッ! ゴンッ! グシャッッッ!!

 

 

「俺が! やってる最中だろうが!! 大人しく! 悲鳴を! あげるだけにしろ!!」

 

 

「あ?! あ!? あ...ぁ...」

 

 

「ふぅ...ちっ。脆すぎるな...一回でこれとか、折角態々願いが叶う店で得た力が...勿体無いよぉぉぉ〜...グスッ、ヒグッ、エグッ...」

 

 

終わっちゃった。終わっちゃった。

 

 

「終わっちゃったよぉぉぉぉぉぉぉぉウワァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ア

 

 

「アヒヒアヒハハハハハハハハハハハハ!! どうでも良い! 終わっちゃったとか、破ったらどうなるとかどうでも良いや!! っつー訳で死ね! 死ね!!」

 

 

「............」

 

 

「.....っち、既に死んでんのか。んじゃ次行くかぁ〜♪」

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

「ど、れ、に、しようかな、〜っと」

 

 

次はそうだな...子供! 子供が良い!! 1番幸せそうな雰囲気の奴が2人丁度イイ感じにいるし。はやくはやくぶっ壊したくてワクワクしてきた。

 

 

「ねぇねぇ坊っちゃんにお嬢ちゃん、おじさんと一緒に楽しい所に行かない?」

 

 

「楽しい所? 行く行k「ちょっと待って! 怪しい人にはついて行かないって言われたばっかりだよ?」...でも」

 

 

「んじゃその子だけ置いて行って一緒に行こうよ〜」

 

 

着いてきたら万々歳。着いてこなかったら...

 

 

「...やっぱり行かない。ごめんねおじさん」

 

 

「そうか...んじゃ」

 

 

まとめてぶっ壊す。キャハハハハハハハハハハハハハ!!

 

 

「言うこと聞かない奴はお仕置きだな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

【motus dissolvit consilium(忠告破りの移動)】

 

 

 

「させると、思ったのですか?」

 

 

「...キヒ、また会ったな、ヘラヘラ店員」

 

 

「残念ながら、忠告を破ったので、追加料金が発生します」

 

 

「やっぱりイライラしてんなぁ、忠告を破ったからか? それとも別の事でキレてんのか? Poooooooo!!」

 

 

「お代は、あなたの魂とさせて「なぁぁぁぁに、俺を悪人扱いで見てんだよ。オマエだって同類だろうが、翼を売らなければ死んでた方は助かってたかもしれないんだぜぇ? わかってんだろ? 見捨てたんだろ? 真っ黒に染まった偽善者ァァァァァァァァ!!」...」

 

 

男は笑い出す

 

 

「...」

 

 

..............................

 

..................

 

..........

 

 

「ノコルタマシイハアトフタつ」

 

 

今日も彼は店を営む

ありとあらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...

 

 

 

 

 

 

 


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