前回に引き続き最終章。因みに今回で承太郎編は終了です。かなり無理矢理な始まり方、終わり方なのでだめな方は読まない事をオススメします。ぶっちゃけとあるファンにとっては大激怒な内容だと思いますので、最初の文章で あ...(察し)な方は本当気を付けて下さい。
I am the bone of my sword.
Steel is my body, and fire is my blood.
I have created over a thousand blades.
Unaware of beginning.
Nor aware of the end.
Stood pain with inconsistent weapons.
My hands will never hold anything.
───yet,
my flame never ends.
My whole body was
still...
〜 “unlimited blade works” 〜
白いスーツを身に纏った男は神社の境内にて、棒立ちで空を眺めていた。綺麗な景色を見たかったからという訳ではなく、ただ空に響く音の正体を見つめていただけの事。
──成る程、アレは空を飛べるのか
自分らと戦っている青年に対してそれだけを思いながら、それ以外を考えない。偽りとはいえど幻想郷の空は、それは美しかったが、何も思いはしなかった。
──三体、破壊。かなりの数やられた、か。
彼の目には、何も映らなかった。
─────────────────
よりにもよってこの場所か。彼は内心毒を吐きながら境内へと落ちつつ立ちはだかる人形を殴り落としていった。決して少なくない傷がズキズキと響き、敵対しているもの達が如何に手強いかを痛感させられる。
「こりゃアレだね。落ちながらだから一言で言うけど、アルターエゴに対するアサシンみたいなものかな」
「...黙らないと、永遠に引っ込めるぞ」
軽口を叩き合いながら、弾丸の如き速さで突っ込む。
100メートル
50メートル
10メートル...
そして、
「スタープラチナ...」
着地、背後霊は姿を変え、青年は本体へと距離を詰める。
「ザ」
そして、
「ワールド」
時が止まった。
光をも超える速度は世界すら追いつける事など出来ない。彼が出した最強の能力...世界の修正力が感知する数秒間、彼以外は動く事すら出来ない。目の前の人形は、自分のものであるこの偽りの世界をどうこう出来ない。
「いくぜ...」
「はいよっと...オラァ!」
1発。ダイヤモンドをも砕く拳を放つ。止まった時間なので、吹き飛びはしないが、相当のダメージを負っているだろう。だが、たかが1発で終わるほどこの能力も、青年も甘くはない。
「...オラオラオラオラオラオラオ! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
止まった時で放たれて尚、速いと言わざるを得ないラッシュ。数だけでなく、一撃一撃が必殺の拳が幾多も突き刺さる。
「ぐっ...一気に決めるぞ!」
五秒経過。痛みで一瞬止まる青年。それに呼応するかの様に止まってしまう亡霊。
六秒経過。踏みとどまり、
七秒経過。血塗れの腕を振りかぶり、
八秒経過。その右拳を
「「オラァ!!」」
「!」
九秒経過。世界が修正し、人形は吹き飛んだ。吹き飛ばされた人形は、だがしかし、数メートル先で踏みとどまり、そのまま低姿勢で青年に突っ込んだ。
亡霊の防御は間に合わず、真上に吹き飛ばされる。微かに減速した体当たりに対して腕を十字に組んで迎え撃つ。だが、その衝撃は傷だらけの暗殺者にはあまりに重すぎた。
「ぐっ!?」
だが、彼は後ろに押される事はあれど、決して挫けはしない。
───無駄だ。あと65体。先程の攻撃でさえ倒せぬ貴様には...その余裕顔など、無意味だ。
人形の無表情なソレを以ってしても決して、彼は動揺しない。寧ろ笑みを浮かべていた。
「成る程な...確かに強ぇよ。こうもボロボロになっちまうとはな」
その笑みを前に人形は大きく下がった。罠かと思い警戒したが、彼の周りには何も罠一つない。だが、念には念を入れる。待機していた10数体は満身創痍の青年に襲い掛かる。
「シビアなタイミングで硬くなるしな...」
一閃。刃毀れした黒刀を横一文字に振るう。数体を完全なタイミングで斬り、避けた残りは亡霊が上から重力ベクトルを操る能力を用いて、生じた裂け目に押し込んだ。
「落雷は避けちまう」
───ならばもっとだ。
落雷が周囲に現る。青年の両手にはいつの間にか金色の双刀が添えられていた。
【雷刃】
「レッド・ホット・チリ・ペッパー!!」
蓄えた電撃は速さと強さを増して襲いかかる。周囲に斬りかかるその様はまるで逆鱗に触れた龍の如く。
───ならば更に多く
【炎刃】
「マジシャンズ・レッド!」
纏し炎は石をも溶かし、飲み込み、防ぎれず燃え尽きる。燃え盛るソレは鳳凰の様に舞う。
「中々燃えねぇときた。ソレに吹き飛ばされないし」
───もっと
【風刃】
「ウェザー・リポート!!」
荒れ狂う竜巻は遥かに上へとその身を引きちぎりながら運び出す。台風等生易しい表現だ。一つの個に凝縮した天災そのものが襲いかかるというのが表現として正しい。現に、本体ですら踏み止まるのに精一杯で目もまともに開けられない。
───もっと
「...俺は、確かにテメェ以下だよ。流石にあそこまでの技を知っているわけじゃねぇ」
【光刃】
───もっと
「俺が全く出来ない様な、そんな技もあった。スタンドすら、追いつけない奴等だった」
一歩、一歩、小さいが確実に近付いている。立ちはだかるもの共を倒し切るまではしなくとも、動きを止めさせるまでに至らせる。
───もっと
「お前の体は、魂は、大元は、例え同じでも、俺なんかじゃあ想像できやしない。雲の上みたいだ」
───もっと
【時雨金時】
滴る血がまるで意思を持った生物の様に動き出す。時に目を眩まし、時に血が表面を斬り、青年はそれ程の剣技で近付いて来る。焦りというものは人形には無かったが、想定外の三文字が脳裏に浮かんでいた。
「でもな、俺はただ一つ、お前が知ることのないものを持っている。それだけだ」
───もっと...もっと...
もっとだ...もっとだ
もっとだ!!
【星孤月•無刀•白】
いつの間にか取り出した白い刀。青年はそれで斬る。先程出した全ての刀を。
「いくぜ、ブラッド」
「了解。斬られるのは慣れっこだしね」
自分の亡霊を斬る。
「!」
人形も、能力による周囲の異常も消え、残ったのは静寂。青年の全てがその刀一つに集まった証拠であり、目の前の人形を除く全てのものが倒れたという結果だけが残った証拠でもあった。
「やれやれ...時間は掛かっちまったが、これで、正真正銘一対一だ」
人形は...否、ネモは拳を握り、目で捉えられぬ速度で距離を詰める。
鳴り響いた金属音。全力の正拳突きはだがしかし、彼の持つ剣に阻まれた。
「仕切り直しだ。テメェが積み上げてきたものと俺が得てきたもの、どちらが勝つかの勝負といこうじゃねぇか」
「し、きり、なおし、だ!!」
奇しくも、両者は似ていた。何処か、似ていた。だが、それ故に違いが顕著に現れていた。
その拳/剣は自身で出来ている
血潮は鉄で、心は硝子
幾度の死を超えて
ただの一度も敗北は無く/ただ一度も守れず
ただの一度も理解出来ない/ただ一度も勝利はない
彼のものは勝利を一人で佇み/担う手は数多、自らを鍛つ
故に、意味などなく/ならば、彼は立ち上がろう
その体は、両者の生き様そのものであった。
to be continued...
※作者はfateはfの字すら知らないど素人です。もう一度言います、fateは全く知らないで今回の話を書いちゃってます。
嘘つけ? お前絶対知ってるだろ釣鐘に閉じ込めて焼き殺すぞ? ハッハッハ、私がfgo知らないのはとあるリクエストスペシャルでも証明された事じゃあないですか! 私が読者の皆様に嘘なんて付くわけないでしょう!!