ハリー・ポッターと半純血の予見者   作:ななじぃ

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あけましておめでとうございます
新年早々サブタイが迷子な私ですが、今年もどうか、宜しくお願い致します


【どうでもいいお正月うんちく】
年賀状を書くとき、『。』を使っちゃダメらしいです。
去年まで思いっきり使ってましたね。それに『去年』を含むマイナスなイメージを少しでも持つ語句を使ってもダメなんだとか。意外とルールが多い上に忘れられてるんですよね。



第22話 サブタイが迷子(思い浮かばない)

「こんにちは、レジーナ」

 

彼は朗らかに挨拶をして、自身の長い髭を撫でた。

 

「先生……」

 

ダンブルドアは人の気を知ってか知らずか、にこにこと微笑んでいる。半月メガネの奥で淡いブルーの瞳がキラキラと輝いた。

 

「広間の騒ぎは既に聞き及んでおる。そのことについてマクゴナガル先生に呼び出されたことも、そこで何を話したのか知っておる」

 

つまり、隠し事はするな。暗にそう言ったように聞こえた。彼はふと、踵を返し部屋の中に足を向けた。

 

「オトコゴコロというのは存外難しいものじゃ。……特に、ハリーのように多くを失くした者は、のう。全てを悲観しがちになる。他と比べて何が足りないか、何を持っていないのかを確認したがるのじゃよ。そして、何かに固執する」

 

彼は鏡の近くにまで行くとそっとそれに手をかけ、私を見た。

 

「…私は、ハリーに注意を促したことは、間違っていますか?」

 

「間違ってはおらん。むしろ注意すべき点を的確に指摘しておったと聞いておる。ただ、そのタイミングじゃ。ハリーの気持ちの波がちょうど高くなったときに君が、彼の気に障ることを言ってしもうただけなのじゃよ」

 

君は間違っておらん。

 

彼は繰り返した。その言葉は簡単だが、ひどく安心できた。それを酌みとったか否か、ダンブルドアは微笑み教室の出入り口をゆったりと示した。

 

「さあ、レジーナ。そろそろ寮に戻るべきじゃろう。課題は終わったかの?」

 

「ええ、はい。…ありがとうございます」

 

彼に会釈して、背を向けた。帰ったら、謝ろう。ハリーにも、ロンにもパーシーにもフレッドにもジョージにも。皆に謝らなくちゃいけない。

 

ふと、足を止めた。彼に振り返る。

 

「…先生は、その鏡に何が見えますか?」

 

今なら答えてくれる気がした。靴下でも何でもなく、何か、他のもっともらしいことを教えてくれそうだった。

 

「わしか?わしには……お菓子を沢山持っておる自分の姿が見える。もちろん、ハッカ入りキャンデーやレモンキャンデーの大袋もじゃよ」

 

「先生らしいですね」

 

微笑んだが、やっぱり本当のことは教えてくれなかった。彼の望みはやはり、アリアナなのだろうか。また軽く会釈をして、今度こそ部屋を出た。

 

 

 

寮に帰る途中、動く階段の前の廊下でフレッドとジョージと鉢合わせた。2人は気温が0度を下回っているにも関わらず、汗だくで息を切らしていた。

 

「ジーナ…!一体どこに行ってたんだ!?ハグリッドのところにもふくろう小屋にもいないし…俺たちずっと探してたんだぜ!」

 

ジョージはそう捲くしたて、ひどく脱力して壁に手をついた。フレッドも両膝に手をついて肩で息をしていた。

 

ふくろう小屋にまで私を探しに行ってくれていたのか。罪悪感が更に重くのしかかってくるのを感じ、思わず俯いた。

 

「ごめんなさい、誰もいないところで頭を冷やしたかったの」

 

「だとしても━━━僕らに嘘吐くことないじゃないか…心配したんだぜ」

 

フレッドが喘ぎ喘ぎ言った。

 

「本当、ごめんなさい。散々迷惑掛けておいてから嘘まで吐いて逃げたりして……許してくれないわよね」

 

「許さないわけないだろう?けど、もう二度としないでくれよ、俺たちの肺と心臓が擦り切れちまう。かなりハードだったぜ、本当」

 

この寒い中走り回ったんだ。喉も肺も心臓も、冷気にやられて相当痛むだろう。

 

そう思った途端、フレッドが口を挟んだ。

 

「おいジョージ、それジョークのつもりか?心臓(ハート)以前に脳味噌に血が巡ってないじゃないか。ほら見ろよ、サムすぎて鳥肌が立ってきやがった」

 

フレッドは自分のセーターの袖を捲って鳥肌立った腕を見せつけた。

 

なるほど、心臓(ハート)とハード、か。ちょっとわかりにくい。

 

「お前のそれは寒いからだろ。ほらもう仕舞えよ、我らが姫の目に毒じゃないか」

 

「確かに」

 

納得するのか。

 

フレッドがあまりに大人しく袖を伸ばして腕を仕舞うので逆に可笑しくなった。

 

「ふふっ…ありがとう、2人とも」

 

胸が温かくて、自然と口角が上がって笑顔になる。2人は少し驚いたように私を見たが、すぐに笑顔になった。

 

「「どういたしまして!」」

 

 

 

 

3人揃って太った婦人の前に着いた時、彼女は私を見ると溜息を漏らした。

 

「どこに行ってたの?あの子、やっと落ち着いたそうよ」

 

そして合言葉を聞くと今度こそ、扉を開けてくれた。

 

中は先の騒ぎなどなかったかのように静まり返っていた。暖炉の火が爆ぜる音と2人分の呼吸音だけ。

ロンとパーシーは疲れ果て、暖炉の前の肘掛け椅子で溶けていた。実際に溶けていたわけではないが、2人の脱力具合と伸び様から、その様子はまさに『溶けていた』が1番しっくり来る。

 

「おーい、2人とも、見っけたぜ。起きろよ」

 

フレッドが溶けている2人を起こしにかかり、先に目を覚ましたロンが飛び上がった。

 

「ジーナ!おかえり、どこ行ってたんだい?フレッドから君が行方不明だって聞いて心配したよ!」

 

パーシーはどうやら消耗し切ってしまったらしく、起きたはいいがいつもの威厳やテキパキした動きはどこへやら、疲れ果てた様子でソファに座り直していた。

 

「談話室に入れて貰えなかったから、ちょっと一人になりたくて。迷惑かけてごめんなさい」

 

4人に深く頭を下げた。

 

彼らにはひどく迷惑をかけた。私がハリーに突っかかりさえしなければ、この4人は今日を幸せに過ごしていたはずなのに。大袈裟かも知れないが、それはあまりに心苦しかった。

 

「そんなに頭を下げないでおくれよ、僕は監督生として当たり前のことをしたまでだ」

 

パーシーが言った。

 

「そうだぜ、僕らも友だちとして当たり前のことをしただけだからな」

 

フレッドの言葉にロンとジョージも頷いた。

 

「…ありがとう、みんな」

 

温かくて、けれど寂しくて。

 

「ねぇ、ハリーはどこ?彼にも謝りたいの」

 

 

 




仲直り!できませんでした。次かその次まで長引きそうな予感…否、次で終わらせます(使命感)
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