後投稿遅れすいません。
日本国航宙自衛隊、この航宙自衛隊が編成されたのはCE21年、最初に配備された航宙戦闘艦の名称が三笠である。
日本国が運用した艦船において、三笠は特別な意味を持つ艦名でもあった。
かつて、近代史を歩み始めたばかりの日本が、倍以上の国力を持つ当時の列強、現在のユーラシア連邦であるロシアのバルチック艦隊を打ち破った際、バルチック艦隊と戦った海軍聨合艦隊旗艦が三笠であり、三百年近く経った現在も記念艦として残されている。
二代目となる三笠は、第三次世界大戦……再構築戦争に於いて、壊滅した海上自衛隊の残存艦隊を率いて沖縄、九州に上陸しようとする東アジア共和国の艦隊に戦いを挑み、部隊の壊滅と引き換えに、三笠だけで見ても空母2隻を大破させ、大型揚陸艦一隻を撃沈する戦果を残している。
そして海戦の結果は、東アジア共和国は空母2隻を大破、一隻撃沈、揚陸艦2隻大破、一隻中破、一隻撃沈、その戦力を失った東アジア共和国は、一時は沖縄、九州を占領下に置いたが、空母戦力を回復させる前に自衛隊の反撃を受け、沖縄、九州は奪還された。
その功労者とも言える二代目の三笠は、321名の乗組員、そして日本国を護るために散った他の自衛隊員、艦船達と共に海に眠っている。
それらの歴史から見て、日本にとって三笠は特別な艦名であり、三代目は、日本の航宙戦闘艦の建造技術の基盤となり、そして、新に就役した四代目となる三笠は、日本国航宙自衛隊所属艦隊を纏める総旗艦として誕生した。
そして、航宙自衛隊月面基地…ムーンクレイドルの艦船ドッグに、その最新鋭の航宙自衛隊総旗艦である三笠の姿があった。
その三笠を見上げる影が2人、南部響介三佐と徳田新二尉である。
実機での訓練は順調に進み、既に一ヶ月、加藤一尉や山本三尉などの他の隊員も合流し、総勢36名の完全編成となり、MSの量産も開始された。
次に、統合戦略試験教導団は、MSの教導部隊を独立させ特殊戦技教導隊とし、MSの優先配備が決定された。
その後、正式に俺たちは独立航宙打撃群に配置され、母艦となる艦が来るのを俺と南部三佐は待っているところだ。
また、隊員が揃った所で量産が開始されたばかりの先行量産型の白雷が配備され、俺と南部三佐は他の隊員への指導に毎日四苦八苦している。
特殊戦技教導隊は陸海空宇関係なく行動が可能らしく、航宙自衛隊独立航宙打撃群にその権限を持った部隊が設置される事になっているが、この部隊は、編成後は独立航宙打撃群 第三独立戦隊として各隊の教導任務などに着く他、MSに関わるテロを含む犯罪行為、余り大規模な部隊を動かせない様な作戦への参加、特殊部隊との連携など、普通の部隊とは違った面が多々ある。
そして、目立つのが、隊長機…南部三佐の機体で、何故か赤く塗られており、やはり目を引く。
他の機体は教導隊らしく、濃い緑の迷彩が施され、部隊章は赤い孤狼が描かれている。
それらの機体は、既に搬入準備が完了しており、その時を待っている。
俺たちの母艦となる新鋭艦は三笠や、先日就役したばかりの扶桑型では無く、新型の動力である真田機関のテスト艦を改装した艦らしい。
名前は確か…
「…来たぞ」.
ボーっとしていると、不意に南部三佐に声をかけられ、指で差された方を見ると、全体的に赤く塗られた戦闘艦がドックへ入港してきたのが見えた。
そう、あれが俺たちの母艦となる新鋭艦、飛竜型試験実験艦を改造した改飛龍型航宙戦闘母艦 飛龍
この艦と共に、今日、俺たちは新しい門出を迎える。
この飛龍が後に、三笠に勝るとも劣らぬ武勲艦になると予想し得た者はこの時点では存在しない。
文面が変な所があれば教えてください。
三笠と飛龍、二隻が並ぶ姿を想像して書いてました。
因みに、この世界の飛龍は超重力衝撃砲は積んでません。
積んでいるのは白銀型の艦首高出力メガ粒子砲を改良したもので、三笠のよりも威力は低いが、白銀型よりは若干高い威力のものを装備してます。
この後は、日常を書いて、その後、原作開始になる予定です。
まあ、その間に色々突っ込むかも知れませんが…。
完結も見えてきたので、今後についてアンケートを実施します。
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destinyルートへ行く
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宇宙戦艦ルートへ行く
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連載停止中のほかの作品を続き書けや
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新連載しつつゆっくり続きでOK
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徳田くんのR18