機動戦士ガンダムSEED〜日本国自衛隊〜   作:名無之助

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介護福祉士受かりました!応援してくださりありがとうございます!

それと、介護福祉士の合格発表の日の夜に祖父が亡くなり、暫く忙しく、投稿が出来ませんでした事に申し訳なく思います。

遅くなりましたが、最新話をどうぞ。


第十二話・ヘリオポリス崩壊3

巡洋艦 夕凪(ゆうなぎ)以下、駆逐艦 空、月風の3隻から成る第二艦隊から海賊対策で派遣されている分艦隊は、ヘリオポリスにて戦闘に巻き込まれた民間船 星の海丸 救援の命令を受け、現場へと急いでいた。

 

「艦長、あと10分でヘリオポリス到着です。星の海丸、並びにヘリオポリス行政府との通信は未だ繋がりません、偵察機を出して状況を確認してはどうでしょう?」

 

「分かった、偵察機を出そう…本艦搭載の4機を全て発進させ、ヘリオポリスの状況を探るんだ」

 

「了解しました、偵察小隊全機発艦、ヘリオポリスの状況を確認せよ」

 

本来、夕凪を含む金剛型は艦載機を持た無いが、世界情勢の観点から、不測の事態への備えとして、金剛型に艦載機を搭載できるように改装する作業が進められている。

 

夕凪もその例にもれず改装を受け、数週間前から任務に復帰し、海賊対策の哨戒活動に着いていた。

 

「偵察機の発艦完了です……艦長、もし、もしですがザフトとの戦闘になった場合、我々に勝ち目は…」

 

「……そうだろうな…だが、今回の任務は戦闘じゃない、民間人の救援だ、もしザフトとの戦闘になった場合も、何も真面目に戦う必要はない、時間を稼ぎ民間人を救助することが最優先だからな、取り敢えず逃げ回りながら救助作業をすればいい」

 

夕凪以下駆逐艦2隻の艦隊がヘリオポリスへと急いでいる頃、ヘリオポリスはさらなる危機に陥っていた…。

 

 

 

艦隊から発艦した偵察機は、5分後にはヘリオポリスへと到着、その窮状を本隊へと伝えた。

 

「こちら偵察小隊、ヘリオポリスにてザフトのナスカ級並びにローラシア級数隻から成る部隊と、地球軍のものと思われる戦艦1隻が交戦状態にあり!なお、ヘリオポリスは………崩壊……脱出ポット多数を確認するも星の海丸の安否、確認できず…」

 

小隊長がタキオン通信にて報告すると…少しの沈黙のあと、本隊から返答があった。

 

『…偵察小隊は、星の海丸の捜索を行え、戦闘に巻き込まれ無いよう十分に注意せよ、此方も間もなく到着する』

 

「…了解しました」

 

小隊長は答えると、僚機に指示を出し、捜索活動に入った。

 

 

ヘリオポリス崩壊の報は、夕凪以下派遣隊からすぐに航宙自衛隊総監部を経由し、政府に伝えられた。

 

「まさかこのような事態になるとは…」

総理官邸の会議室で、閣僚の一人が呟く…。

 

「……とにかく情報が欲しい、外務省、内閣情報調査局はあらゆる方法で情報をできる限り集めてくれ、オーブは事態を把握しているか?」

 

総理が尋ねると、外務大臣の代わりの外務次官は、傍にいる官僚から紙を渡され、それに目を通すと、険しい表情になりながら総理の問いに返答した。

 

「……総理、今オーブ政府から正式にヘリオポリス救援の要請が有りました……」

 

「…分かった、応じると伝えてくれ、それと、我が国が提供した技術を流出させた関係者の身柄引き渡しか、処罰をオーブ政府へ要求しておいてくれ」

 

「分かりました」

官邸でこの様なやり取りがなされている頃、自衛隊はすでに行動を開始していた…。

 

航宙自衛隊 救難艦 電 は定期訓練航海中であったが、航宙自衛隊総監部からのヘリオポリス崩壊の連絡を受け、急遽航路を変更、ヘリオポリス救援へと向かう、また、同じ様にヘリオポリスに比較的近い位置の訓練航海中の自衛隊艦船の何隻かは電と同じ様にヘリオポリスへと進路を変更した。

 

電がヘリオポリスへと進路を変更したのと時を同じくして、夕凪以下派遣隊はヘリオポリスへと到着する。

 

「艦長、前方にザフト艦隊並びに地球軍のと思われる戦艦を確認、また、複数のMSの戦闘を確認しました」

 

「そうか…直ちに停戦信号を上げろ!不測の事態に備え全艦対艦、対MS戦闘用意‼︎偵察小隊には帰還命令を出せ!」

 

「了解!停戦信号弾発射用意…って!」

 

「停戦信号弾発射しました!」

 

夕凪から発射された数発の信号弾は、国際信号の停戦を示す色の強い光を放つ、それを見て、地球軍、ザフトともに動きを止める。

 

彼らからしたら予想外の乱入者が現れた事に成るのだから無理はない。

 

それを見た艦長は、国際緊急通信にてザフト、地球軍双方へと警告を発した。

 

「此方は、日本国航宙自衛隊である!地球軍、ザフト両部隊に警告する、直ちに戦闘行為を停止せよ!ここは中立国の領域である、いかなる理由が有ろうとここでの戦闘行為は国際法違反である‼︎

繰り返す、戦闘行為を直ちに停止せよ!また、双方の指揮官は本艦への出頭を要請する‼︎」

 

この艦長の行動は、しかし報われることはなかった。

 

『ナチュラル如きがうるせえんだよ‼︎』

 

突如通信に割り込んできた声、それに反応する間もなく一機のジンが派遣隊へと向かってくる。

 

流石のクルーゼも突然の事に静止する事が出来ず、そのジンはバズーカを派遣隊に向け撃ってしまう。

 

「ザフトMSより飛翔体分離!本艦への直撃コース!迎撃間に合いません‼︎」

 

「回避!取り舵一杯、機関最大‼︎復唱不要、急げ‼︎」

 

「ダメです!間に合いません!」

 

「衝撃に備えよ‼︎」

 

直後、艦が激しく揺さぶられる様な衝撃が伝わる。

 

「損害報告!」

 

「第一主砲中破!衝撃により第二区画に負傷者2名、衛生班が向かってます!」

 

「分かった、全艦正当防衛射撃!目標ザフト部隊‼︎全武装使用自由、攻撃始め‼︎」

 

「撃ち方始め‼︎」

 

「撃てー!」

 

派遣隊の艦船からミサイルや衝撃砲がザフト部隊めがけ放たれる、放たれたミサイルが最初に派遣隊を攻撃したジンをまずは撃破すると、衝撃砲はローラシア級の中央を貫き撃沈する。

 

日本とザフト、そして地球軍、三つ巴の戦いが始まろうとしていた…。




祖父が亡くなり、未だ私生活が厳しいため、暫く?もしかしたら長く投稿が遅れるかも知れません。

申し訳なく思いますが、ご理解頂けると嬉しいです。

今後も今作を宜しくお願い致します。

因みに、亡くなった祖父は91歳でした、亡くなる日は10回くらい心停止したそうで、仕事帰りに急いで行って、合格を伝えた数十分後に亡くなりました。

完結も見えてきたので、今後についてアンケートを実施します。

  • destinyルートへ行く
  • 宇宙戦艦ルートへ行く
  • 連載停止中のほかの作品を続き書けや
  • 新連載しつつゆっくり続きでOK
  • 徳田くんのR18

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