CE71年 1月25日 この日、ザフト及び地球連合は初めて日本国のMS部隊と交戦、その能力を知る事となる。
この日、午後18時35分 内閣危機管理センターから、総理直々に、自衛隊へとある指令が下された。
指令内容は
[全自衛隊へ、現時刻を持ち、国家有事緊急対策法、第2項 武力事態対処要件に基づき、全自衛隊への防衛出動を命ずる。今後、自衛隊によるザフト軍への攻撃は、この防衛出動により、広域破壊兵器以外の全ての武装の使用が自由となる。全自衛隊は自衛隊としての規律を維持し、任務を遂行せよ]
遂に、
因みに、この時代の防衛出動は、憲法の改正や再構築戦争を経て制度が更新されており、自衛隊の活動に対する制約は格段に少なくなっている。
そして、ザフトは事実上、中立国家連合条約機構の加盟国を攻撃した事で、中立国家連合条約機構の加盟国全てを敵に回したのである。
簡単に言えば、NATO加盟国の一つを攻撃したら、全てのNATO加盟国が敵になるのと同じ状況。
そして、この日本国の決断は、プラントにも届き、事態を何とか収めようと、クルーゼ隊と連絡を取ろうと奮闘していたシーゲル・クライン評議会議長を含む穏健派と呼ばれる議員達の表情は蒼白になり、シーゲル・クラインに至っては、心筋梗塞を起こし、入院、職務遂行不能となり、図らずも、パトリック・ザラが次期議長となるが、パトリック・ザラも、胃が痛くなるのを感じ、胃薬を常用する様になるのは、又別の話…。
閑話休題
総理が命令を出した頃、第一航宙打撃艦隊はヘリオポリスへと近づいていた。
「……もうそろそろ、ヘリオポリスか…」
宙将の階級章を付けた、壮年の男性が呟く、彼こそ、第一航宙打撃艦隊司令、菊地 純一郎 宙将である。齢52歳
「菊地司令、駆逐艦 空 が撃沈されたことから、相手が本気であるのは疑いようは有りません。また、敵はMS部隊です。此方もMS部隊の展開をするべきかと…」
「艦長の私も同意見です、司令」
「……後十分で到着か、分かった、まず、扶桑、山城のMS部隊を先遣隊として先行、それ以外のMS搭載艦は、MS部隊を艦隊直掩として展開、本艦搭載の第一、第二中隊は、ヘリオポリスの救助のため先遣隊発進後に続いて発進させろ、後、艦隊陣形をコンバット・ボックスへ移動しながら変更せよ」
「了解!」
命令を受ける、扶桑、山城からMS部隊、2隻合わせて24機がヘリオポリスへと向かった。
其の頃、ヘリオポリスでは、今尚、巡洋艦 夕凪 、駆逐艦 月風の2隻がザフトMS部隊に対し、必死の迎撃戦を行なっていた。
「左舷下方よりMS接近、迎撃間に合わない!」
「取り舵40度!上げ舵20!左舷副砲!当たらなくていい!撃てぇ!!」
艦長の指揮で、左舷副砲が下方に砲撃を放つ。
『そんなのが当たるか!』
下方から迫るザフトMSパイロットは、そう息巻いた。
そして副砲は案の定当たることはなかった…が、副砲に気を取られた隙に月風が放ったミサイルが背後から迫るのに気づけず、
『なあ⁉︎』
そのまま火球へと変わる。
だが、ザフトMSはこの一機だけでは無い、
「!月風に敵弾命中!航行不能の模様‼︎」
「何ぃ‼︎」
パネルに大破した月風が映し出される。
「左舷回頭45度、本艦を月風の盾とせよ‼︎」
そう艦長が叫んだ時、オペレーターが悲鳴をあげた。
「敵機正面‼︎迎撃が突破されました‼︎」
迎撃を突破したジンがライフルを構える。それは、ブリッジの隊員たちに、スローモーションの様に見えていた。
「ダメだ!もうダメだあ!」
だが、1人があげた声に、他の隊員たちも我に帰る、そして艦長が咄嗟に叫んだ。
「落ち着け!総員退避‼︎急げ‼︎」
艦長は、ザフトのジンを見て諦めに近い感情に流されそうになりながらも、せめて部下はと必死に退避を命じる、
ジンのライフルに光が見えた瞬間、彼は死を覚悟した。
願わくば、部下が1人でも以下残って欲しいと覚悟を決めた時、突然、ライフルを構えていたジンが爆発した。
何が起きたか分からなかったが、次に入った通信に、彼らは今度は歓声を上げたのである。
『こちら第一航宙打撃艦隊、扶桑第一MS中隊 ディアボルリーダー、貴艦隊を援護する‼︎』
「こちら第二航宙艦隊分遣隊 旗艦夕凪!来援感謝する!」
自衛隊の反撃が始まる…!
……時間が取れず、次回も今月中に出来るか不透明です。
恋姫も更新したいけど、書けてません、何とかこの話は書き上げました。
ゴールデンウィーク…皆さんどうでした?僕は仕事でした、普通に、ゴールデンウィークに他の職員がイキナリ有給とって旅行とかで休んだせいで、シフトが…ね
8連勤はやめたげてよー 作者、心の声
てなわけで、次回も遅れそうです。
申し訳ありません。
完結も見えてきたので、今後についてアンケートを実施します。
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destinyルートへ行く
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宇宙戦艦ルートへ行く
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連載停止中のほかの作品を続き書けや
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新連載しつつゆっくり続きでOK
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徳田くんのR18