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てな感じで設定してます。無駄設定かもですが…紹介する場面がなかなか無いので、前書きで失礼します。
アークエンジェルが避難民と共にアフリカのザフト勢力圏に降下した事は、直ぐに日本政府の知るところとなり、総理官邸の危機管理室では緊急の国家安全保障会議が開かれていた。
室内では、ディスプレイにアフリカの地図とアークエンジェルが降下した地点、ザフト部隊、ユーラシア連邦軍それぞれの勢力圏が表示されていた。
「現在、アークエンジェルは日本人10名を含む避難民約30人前後と共に、アフリカのザフト勢力圏にて孤立。現地のユーラシア連邦軍司令部はアークエンジェルとの連絡を取ろうとしているようですが、状況はあまりよろしくありません」
「次に、アフリカのザフト部隊についてですが、砂漠の虎と呼ばれるアンドリュー・バルドフェルドがアフリカのザフト部隊の総指揮官として指揮をとっており、既にユーラシア連邦軍は一個軍団が甚大な被害を受けています」
「もう一つ、内閣情報調査局の調査により、アフリカへとアークエンジェルが降下した翌日にはクルーゼ隊並びに、ザフトのアフリカへの増援部隊がアフリカへと降下しているどの情報です」
自衛隊の情報担当士官の報告に、室内には重苦しい空気が流れる。
その空気の中、最初に声を出したのは総理だった。
「……自衛隊による救出プランはどうなっている?現状可能なプランは有るのか?」
「小官がお答えします。救出プランは有りません」
きっぱりと答えたのは、自衛隊の制服組トップである
「救出プランがないとはどう言う事だ?」
「自衛隊は避難民を見捨てると言うのか!?」
「…………すこし落ち着いたらどうだ、二人とも、ところで防衛大臣として聞くが、自衛隊の能力的な問題でも、法的な問題でも無いのだな?」
防衛大臣の言葉に、今井統合幕僚長は頷くと、それを見た防衛大臣は眉間に皺を寄せ険しい表情となる。
「……政治的問題か……」
総理の呟きに、この場にいる者達の表情がさらに曇る。
「…総理、ユーラシア連邦と一時共闘と言う選択肢はありませんか?」
発言したのは、新任の外務大臣である
総理は、外務大臣の言葉にすこし考えるが、直ぐに否定の言葉を口にする。
「無理だな、ユーラシア連邦との共闘は、即ち地球連合との共闘と言うことになる。それは今の現状では難しいと言わざるを得ない。一時でも共闘となれば、それを口実に大西洋連邦などから連合への加盟を要求されるのは目に見えている」
「…それと、もっと問題なのが…お隣の国だな…今年に入っての領海侵犯は一千件を超えている。うち数十件は海保との銃撃戦まで起きている。そんな国が加盟している地球連合との共闘は政治的にも、また、世論などの事情を考慮しても、無理としか言えない…」
「……そんな…」
室内は、重苦しい静寂に包まれるが、内閣情報調査局局長
「総理、一つよろしいでしょうか?」
「…ああ、構わないが?」
「では、皆さん共闘と言う言葉に捉われすぎでは?共闘は無理でも、
局長の言葉に、重い空気だった室内には希望が湧いてきたと言う様な様相に早変わりした。
なんせ、局長の言葉を聞くや否や、室内にいた自衛隊の情報担当士官が慌ただしく動きはじめ、外務大臣も何やら外務省職員に指示を飛ばしており、一気に活気付いた。
「局長、現状で可能な協力として、例えば何が有る?」
活気付いた室内に呆気に取られた局長は総理の言葉に我に帰る。
「は、現状ではユーラシア連邦はアークエンジェルとの連絡を取ろうとし、上手くいっていません。更に、ユーラシア連邦のスパイなども、アークエンジェルと接触する余裕などは無い様子…そして、アフリカのザフト勢力圏にいる我が国の内閣情報調査局の局員のうち数名は、既にアークエンジェルの降下地点周辺で情報を集めている……」
「そうだ、彼等をアークエンジェルと接触させ、ユーラシア連邦との連絡を我が国を通して行える様にする事で、間接的にユーラシア連邦軍に協力することができる。更に、上手くすればユーラシア連邦とアークエンジェルが共闘できれば、避難民の生還率も上がるだろう…アークエンジェルはアフリカからアラスカを目指すなら日本近海も通る、その際に避難民を保護すれば良い。だがその為には、アークエンジェルの生還率を少しでも上げられる様に努力するべきだ。その為に、現地の情報調査官には危険では有るが、アークエンジェルと接触する様に指示を出してくれ」
「……了解です。直ぐに現地の情報調査官に伝えます!」
「頼んだ。局長、もし万が一調査官の身が本当に危険な状況になった場合には無理はしないことも付け加えてくれ、そして防衛大臣、不測の事態が起きた場合のバックアップを内閣情報調査局と協議し、策定する様に頼む」
「分かりました総理。全力を尽くします」
「頼んだ。直ぐに取り掛かってくれ」
この会議の数時間後、現地の情報調査官に命令が伝達され、アークエンジェルとの接触には更に2日を要することとなる。
この会議と同時刻、アフリカでは、アークエンジェルとザフトが戦端を開いていた事などは、この時の総理達には知る由もなかった。
意見、感想、お待ちしてます。
次回は日本のスパイが活躍……すればいいなぁ
活動報告でアンケート実施します。
ストーリーには関係しませんが、今後登場予定の政党の名称についてです。
完結も見えてきたので、今後についてアンケートを実施します。
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destinyルートへ行く
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宇宙戦艦ルートへ行く
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連載停止中のほかの作品を続き書けや
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新連載しつつゆっくり続きでOK
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徳田くんのR18