後、ところどころに作者のちょっとした本音見たいのが紛れてますが、気にしたらいけない。
ご意見ありがとうございます。
モラシム隊撃破の翌日、ディアッカはミラと共に自身のMSであるバスターの様子を見に、村はずれまで来ていた。
といっても、バッテリーの充電すら出来ない状況で特に何かすることも出来ずに、操縦室の掃除や軽いメンテナンス位しかする事が無く、それも直ぐに終わってしまう。
「……メンテ終わったし、後はどうしたもんかな〜」
「村の畑仕事一緒にする?」
「やったこと無いけど、大丈夫なもん?」
ディアッカの質問に、ミラは少し考えるそぶりを見せる。
「大丈夫じゃない?私も居るし、教えるよ」
「お、それじゃあ頼むわ」
そう言ってディアッカは笑顔を見せるが、ミラはそれを見て俯いてしまう。
心なしか耳の辺りが真っ赤になって居るが、気にしてはいけない。
「……」
「どうした?」
「な、な、何でもない!さあ!そうと決まれば早く行ってお爺ちゃんや、チビ達と畑仕事しに行くよ‼︎」
「お、おう……なんなんだ?」
ミラに腕を引かれ勢いのまま連れていかれながらディアッカはそう呟くと同時に、(なんかこいつスゲー良い匂いする)などと言う感想をいだきやがっていた……。
「お、ミラかや、そっちはザフトの若造か……おい若造‼︎さっさとクワ持って手伝わんかい‼︎あ、ミラは休みながらでいいからの?」
「え、なにその扱いの差…」
「あ、あはは…」
ディアッカの呟きに、ミラは苦笑いを浮かべるしかなかった…。
その日の夜
ディアッカは村のいつも使わせてもらって居るシャワーをいつものように使おうと、シャワールームの扉をノックをせずに開けてしまう。
するとそこには、生まれたままの姿のミラが、タオルで体を拭いている姿勢のままディアッカと視線が合ってしまう…。
「な……な……なんで…」
「……きれいだ……」
ディアッカの呟きに、ボンと言う効果音が鳴りそうな勢いで赤面したミラは、次の瞬間、行動に移る。
「…ノックくらいしろよ‼︎この変態ディアッカのバカァーーーーーー‼︎‼︎」
「ーーっかひゅっ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
ミラの渾身の一撃がディアッカの真ん中の大事なところに命中、クリティカルヒットを受けたディアッカは白目を剥き倒れてしまう。
意識を失う瞬間、ディアッカは、次にシャワーを使うときは必ずノックしてからシャワールームに入ろうと固く誓ったのだった…。
そうして、束の間の日常が過ぎて行く……。
時を同じくして、ユーラシア連邦アフリカ駐屯軍(アフリカ派遣軍と入れ替わりで派遣された部隊の総称)の司令官室にて、黒髪のアジア風の男と、駐屯軍の暫定指揮官として指揮をとる男、タッサク・ラズホア大佐がテーブルにアフリカの地図を広げ、何やら話をしていた。
「ええ、例のやつはこの地点の村の付近にあるのが確認されております。なので、貴方様には、それを回収してほしいのです司令官」
「……ふ、わかった…しかし、本当に約束は守ってくれるのだな?」
「ええ、私の友人に頼めば、貴方の出世は確実、更に、こちらをお納めください…」
男はテーブルにアタッシュケースをのせ、それを開くと、そこには札束がギッシリと詰まっていた…。
「…いやはや、さすがは…貴国とはこれからも仲良くしたいものよ……貴国と仲の悪い本国政府は程度が知れるようだ…いずれ私が大統領になった暁にはーー」
「おっと司令官、そこから先は言わぬが花……アレさえ手に入れば、我々は司令官との約束をしっかりと果たすと約束しましょう…」
「そうだな…では、そろそろ乾杯と行こう…青き清浄なる世界のために…乾杯」
「青き清浄なる世界のために…」
下卑た男達は、ワインの入ったグラス手に、うすら笑みを浮かべ、それを一気に飲み干す。
この密談を、本国政府がすでにある程度把握しているとも知らずに、愚か者は笑い合うのだった…。
うーむ…なんかキャラが暴走始めてるような…
感想お待ちしてます。