機動戦士ガンダムSEED〜日本国自衛隊〜   作:名無之助

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第二次と三次? 再構築戦争でやってます。


第四十話・第四次日本海海戦 前編

現在日本は、尖閣諸島沖を起点にして、海上自衛隊第三、第四護衛艦群合わせて24隻と各基地防備艦隊から抽出され集結した混成艦隊8隻の合わせて32隻と二個潜水艦隊16隻の合計48隻が展開し、眼前の大艦隊に対峙していた。

 

彼らが対峙しているのは東アジア共和国海軍の東海艦隊、北海艦隊、独立艦隊の三個艦隊合計86隻と更に潜水艦12隻、大型揚陸艦20隻、輸送艦40隻から成る日本侵攻艦隊である。

 

日本がこの事態に何故陥ったのかを説明するには、2日前に遡る。

 

ユーラシア連邦海軍が、スカンジナビア王国海軍を救援し大西洋連邦海軍艦隊を撃破したとの情報は日本国首脳部も直ぐに知ることとなった。

 

そして、その日本国はその情報を得た後、国内世論から日本もリクセント公国への救援を送るべきとの声が出始める。

 

しかし、それをする以前に東アジア共和国は未だ十分な戦力を本国へ残していたため、その脅威に対しても戦力を残さなければならなかった。

 

ただでさえ既にオーブに対し日本海上自衛隊最強の第一機動艦群と第一護衛艦群、第二潜水艦隊と、航宙自衛隊の一部部隊を救援に派遣してしまっている以上、それ以上戦力を減らすことは出来ないと判断された。

 

…本来なら、これで済んだはずだった。

 

問題が起きたのは、国会であった。

 

有事における国会に関する法律というものがこの日本には存在する。

 

この法律、簡単に言うと災害時や武力攻撃事案などで国会を開いている場合でないと内閣が判断し、衆参の国会議長並びに司法がそれを認めると、司法と内閣、議長のそのどちらかが(・・・・・)その認定を取り消さない限り国会を一時的に停止し、内閣が中心となり事態に当たる…というものである。

 

もっと簡単に言えば、議長と司法がOKを出している間だけ内閣によるほぼ独裁状態を認めるというものである。

 

尚、国会期間中でなくても、武力攻撃事案では自衛隊の大規模な出動は国会の承認がいるが、国会を招集する時間がない時はこの法律が役立つ。

 

日本はその法律を使い先日から国会を途中から一時停止していたのだが、国会の議長が野党からの執拗な嫌がらせに耐えられずにその認定を取り消してしまい、国会が再開してしまったのである。

 

しかも急な再開だったため、NJの影響や戦争による地元経済の影響を自ら確認しようと地元に戻っていた与党議員が多かったために与党議員の半分が欠席し、また有事への対応に追われて総理以下有事に関係する閣僚らも欠いた状態の国会において、民心党、共鳴党、民社党の三党が、現在の情勢にもかかわらずに有り得ない事をしでかしたのである。

 

『私、福島は民心党を代表し、この国を戦争の道具にし、ただ自分のプライドのためにいたずらに外国に武力を行使する自衛隊や、現在の政府を糾弾するとともに(以下聞くに耐えない酷い演説15分)内閣不信任案を、同胞たる各党と共同で提出いたします!!!』

 

これには国会も荒れた。

 

結果的には、日本維新連盟が反対したことで辛うじて否決に成功したのだが、休憩を挟み次に出された自衛隊への戦闘停止決議、行動停止決議が可決されてしまう。

 

与党議員の何名かが戻らなかった為に起きた事件である。

 

これには日本維新連盟が与党以上に荒れた。

 

特に党首がキレた。

 

『日本を滅ぼす気かテメェら!!!ふざけんなボケぇ!今がどう言う状態か分からんくらい頭の悪い連中なんかあんたらわぁ!!!』

 

『今の現状は十分理解してます!いたずらに隣国の争いに介入し、戦争を引き起こした政権を今こそ止めるべきです!これ以上この政権をのさばらせて置くと隣国も黙ってないでしょう!だから止めるのです!!!』

 

この言葉には日本維新連盟の党首の顔が更に般若に近づき、吠えた。

 

『〜〜〜こぉの…あほんだらぁ!!!キサマこそ本当の売国奴じゃボケ!!!許さんぞ○※▽◇ふじkあyumぴGY!!!』

 

激怒しすぎて後半意味不明の言語となるほど怒りくるった彼は、国会終了後帰宅の際にも怒りが収まらずに議事堂のトイレの用具室の扉を腹いせに思い切り蹴った。

 

すると中からくぐもった声が聞こえ、不審に思い開けると…縛り上げられた与党議員らが8名ほど無理やり押し込められており、これには彼も思考が真っ白になり呆然とした。

 

 

彼はこの事態を官邸に連絡して更に警察に通報。警察はことが事だけに、東京地検特捜部との極秘共同捜査を開始するのだった。

 

これが2日前の出来事である。現在は既に国会は再度中断され、内閣の判断で決議は撤回されたものの、東アジア共和国はこの混乱具合を見て日本も制圧できる可能性があると見たようで、部隊を展開してきたのである。

 

そしてそれは狙い通りとなる。

 

この混乱さえなければ、日本は空母を有する護衛艦群を更に一個展開出来たはずだったのだが、この混乱の為に出港が丸1日遅れたが為に、東アジアの部隊が侵攻してくるまでに間に合わなかったのである。

 

それでもそんな状況で空母を有する護衛艦群2つと、元から尖閣諸島方面の監視のため集めていたとはいえ、潜水艦隊を始め各基地防備艦隊から集めた混成艦隊8隻を合流させ、東アジア共和国艦隊が領海に侵入する前に睨み合いに持ち込んだ自衛艦隊司令部の驚異的頑張りは賞賛に値すると言っていいだろう。

 

だが、その頑張りにもかかわらず開戦の足音はすぐそこまで聞こえていているのだった…。

 

 

 

 

 




ちょっと中途半端かもですが、ここで切ります…すいません。

最近、私生活で色々有りまして……少し病んでます。

癒しが欲しい…飼い犬と遊んでも足りない…もっと癒しが欲しい……

それと、引っ越しと転職を考えてまして、落ち着いたら更新頻度とかもう少しマシになるかもしれません。




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