新宿駅が武装集団の襲撃を受けている頃、水道橋方面から皇居方面へ向かっていたトラック4台は、警察の執拗な追跡に、その内の一台を警察の妨害のため停車させる。
トラックは、荷台を追跡して来た警察車両の方へ向けた状態で停車した。
追跡していた警視庁の警邏隊、警邏121、113に応援も含めたパトカー4台は、その停車したトラックの荷台が開かれるのを認識した瞬間、突然の銃撃を受けることとなる。
しかもただの銃撃ではなく、トラックの荷台に装備された12.7ミリの機関銃による銃撃で、普通の警察車両がそれを受けて無事で済むはずも無く、パトカー4台は大破炎上し残骸と化す。
乗っていたであろう警察官たちの運命も推して知るべしだろう…。
そして、警視庁本部には次々と通報が寄せられていた。
「新宿駅の鉄道警察隊より応援要請!駅前交番の警察官とは未だ通信は不能。未確認情報として銃器対策部隊壊滅との情報!」
「水道橋方面から皇居方面へ不審車両を追跡中だった車両との通信途絶!東京半蔵門線付近の市民より、パトカー4台が炎上しているとの緊急通報あり!」
「皇宮警察より通報。皇居正門にて武装集団と皇宮警察特別警備隊が銃撃戦に突入!」
「防衛省より、現在武装集団の襲撃を受け、自衛隊警務隊が応戦中!尚、追跡していた警察車両が銃撃を受け大破しているとの情報!」
「…け、警備局長!首相官邸警備の第1機動隊第2中隊より、武装集団が正門を突破して首相官邸へ侵入との緊急連絡!尚第2中隊はその後通信途絶!首相官邸より総理及び内閣が退避!市ヶ谷に向かいました!」
「…一体どうすればいいんだ……こんなこと誰が想定できるっていうのか…」.
あまりの事態に、陣頭指揮をとる警視庁警備局長は呆然と呟く…この事態は彼の力量を多いに超えていた。
「……警備局長、警察庁から特装団を投入するよう通達が来てますが…総監からも同様に指示が来ました」
「自衛隊は出動しないのか?」
「練馬と朝霧からそれぞれ部隊が急行中ですが、市民団体の妨害により遅延しているとの事。その他近隣の駐屯地からは警務隊の一部が出動してますが、こちらも同じですね…」
「局長!内閣より万が一に備え陛下の避難を実施するとの連絡!皇居は現在武装集団の襲撃を受けているため、陸自のヘリ部隊を陛下の救出に派遣するとの事!更に、特装団の出動が総理から直接指示されました!」
「………特装団を出動させよう…」
警視庁機動隊特殊装備行動団…治安維持用MSを装備する、日本の警察で最初の部隊である。
使用する機体は、白バイに手と足をつけたような見た目で、全高3.4m。戦闘ヘリのような形で防弾ガラスがコクピットを覆い、両サイドが開閉できるようになっている。武装は背部に催涙弾の発車筒4、腕にはゴム弾も使用できる5.56ミリ機銃、胴体下部にはテーザーガンが装備されている。この機体は現在、警視庁機動隊特装団に24機配備されており、一部が本部防衛に残り、他は全て武装集団の鎮圧に投入されることとなる。
警備局長はMSに関して懐疑的であり、運用に対し反対派であったが、事ここにいたり、出動させざるを得なくなったのである。
そして、出動した彼らが最初に向かうのは未だ戦闘中の皇居。そして、新宿駅へと投入されることとなる。
同時刻。総理は陸自、警察に対して、出動を妨害する市民に対しての生命を奪わない範囲においての前代未聞となる実力行使命令を出したのであった。
平成終わりの投稿間に合ったー!!!
あと仕事辞めたーー!!!
令和から新しい仕事じゃー!!!
因みに倍になります。
ウハウハです。
何がとは言いませんが、欲しいもの買います。