機動戦士ガンダムSEED〜日本国自衛隊〜   作:名無之助

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第四十九話・中立国家連合条約機構、総反撃ヲ開始ス

 日本が東アジア共和国に対し大規模な作戦行動を開始したとの情報は、すぐにNSCTO(中立国家連合条約機構)の各加盟国に知らされ、前もって決められていた日本とその他加盟国による連携協定に基づき、各国も日本に倣い行動を開始していた。

 

 最初に動き出したのは、東アジア共和国と既に戦端を開き、戦線を構築していたユーラシア連邦軍である。

 

 ユーラシア連邦軍が東アジア共和国への侵攻に際して投入していた戦力は以下の通りである。

 

 陸軍(軍団について補足説明、戦時体制を強化しており、全ての軍団がアフリカ戦時より戦力が増強された軍団となっている、国家総力戦態勢とも言う)

 

 (正面戦力のみ記載)

 

 第2機甲軍団〜第8機甲軍団

 

 内訳

 

 陸上戦艦24隻、MS864機、戦車3456両、対空車両1726両、自走砲1728両、牽引式榴弾砲198両、多連装ロケット弾車両198両、その他装甲車1728両、戦闘ヘリ 864機、輸送ヘリ432機、機械化歩兵18万

 

 機甲軍団兵力 約24万

 

 ー

 

 第2から第14軍団

 

 内訳

 

 MS 864機、戦車1728両、対空車両432両、自走砲864両、牽引式榴弾砲144両、多連装ロケット弾車両144両、その他装甲車両868両、戦闘ヘリ432機、輸送ヘリ192機、機械化歩兵43万2千

 

 軍団兵力 約50万

 

 陸上兵力合計 74万

 

 ーー

 

 空軍(開戦時の3倍まで戦力が強化されている)

 

 第2から第4戦術航空師団

 

 内約 

 

 戦闘機864機、戦闘爆撃機216機、偵察機72機

 

 ー

 

 第92および93戦略航空師団

 

 内約 

 

 大型戦略爆撃機144機、空中管制機8機、電子戦機24機、戦略輸送機(爆撃機機能あり)216機

 

 航空戦力総数1544機

 

 この陸と空を合わせた戦力が一斉に東アジア共和国軍の対ユーラシア連邦軍への防衛線へと襲い掛かったのである。

 

 全軍の指揮を任された、ユーラシア連邦軍第2機甲軍団司令兼東アジア共和国攻略軍総司令、グレイ・ロンメル上級大将の号令のもと、陸上戦艦24隻をはじめ数千の火砲が東アジア共和国軍を襲う。

 

 

 《全軍、全力ヲ持ッテ攻撃ヲ開始セヨ!!!断固殲滅有ルノミデアル!!!事前二勧告シタ通リ、最初ノ勧告ニテ降伏シナカッタ東アジア共和国軍部隊ノ以降ノ降伏ハ一切認メズ!!!コノ戦闘ヲ反撃ノ狼煙トスル!!!》

 

 この号令の直後、猛烈な爆発が東アジア共和国軍の陣地を襲う。数時間に及ぶ砲爆撃により、一気に戦力の半分を失った東アジア共和国軍へとユーラシアの戦車軍団やMS部隊、歩兵などが襲いかかり、東アジア共和国軍は持ち堪えられずに瓦解し潰乱状態となり、1時間から2時間の間の戦闘で、東アジア共和国軍の生き残りの大半が部隊は逃走した。(撤退ではなく逃走、これ重要、武器も装備も全部捨てて逃げ出したという状態)

 

 この戦闘により東アジア共和国が対ユーラシア連邦軍のためにこの戦線に張り付けていた45万もの兵員と、4隻の虎の子の陸上戦艦や72機の新型MS、更に同戦域における航空兵力870機を僅か4時間あまりの戦闘で焼失(新型の燃料気化爆弾の大量投下、陸上戦艦や砲兵の大規模な砲撃、更にユーラシア連邦軍MS部隊と戦車、歩兵の数と質の暴力により火葬された)

 

 東アジア共和国はこの事態に慌て、恐怖心からリクセント公国侵攻軍を急いで呼び戻してユーラシア連邦軍への対処に当てようとしたが、そこに追い討ちを掛ける国があった。

 

 

 赤道連合である。

 

 赤道連合も日本と連動して東アジア侵攻作戦を開始、量産、配備されたばかりの新鋭MS部隊のほぼ全てを作戦に投入する徹底ぶりで、国境に張り付いていた東アジア共和国軍30万を食い破り、東アジア共和国の内陸への侵攻を果たした。

 

 この時の赤道連合陸軍は、MS 144機の他戦車4千両、その他火砲1万2千、更に歩兵120万、戦闘機1200、爆撃機230機を投入すると言う暴挙と言っていいほどの兵力で東アジア共和国に襲いかかり、東アジア共和国は恐慌状態となる。

 

 しかも、リクセント公国侵攻軍は、潜入していた日本国特殊作戦群とユーラシア連邦最強と謳われる特殊任務部隊の合同チームの工作により開けられた哨戒網を通ってきたスカンジナビア王国陸軍14万により背後から奇襲を受け司令部壊滅となり、東アジア共和国政府からの呼び戻しの命令を受信できていないという事態となる。

 

 そして、リクセント侵攻軍は、指揮系統が分裂し軍閥化してしまい、リクセントやスカンジナと戦いつつ、指揮権やら利権やらを巡りリクセント公国侵攻軍内部でも内戦状態となるなど、カオスな状態となる。

 

 その状況となった東アジア共和国に対し、とどめとなる作戦が、日本から出撃した部隊により発動しようとしていた…。

 

 

 また、その時になり東アジア共和国の首席は、部下の報告により、ある人物が政府の研究施設から消えた事に気付いた。

 

 「アードラーはどこへ行ったのだ!?」

 

 首席がそう苛立たしげに声を上げて机を叩くと、報告してきた部下が首席にとある紙を渡した。

 

 そこにはこう書かれていた。

 

 【お陰で研究は完成した。東アジアにはもう利用する価値はない。貴重なデータもとれた。これまでありがとう、もう会うことはないだろう】要約すると大体こんな感じのことが書かれていた。

 

 「まさか…まさか…リクセント侵攻軍に同行していた新型MSが周辺部隊を壊滅させて消息を絶ったのは……そして、この状況も……まさか…謀ったなぁ!!!アードラァアアアアア!!!

 

その叫び声は、政府庁舎中に響き渡るほどの叫びだったという…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 因みに、ユーラシア連邦軍の東アジア共和国殲滅命令は、ユーラシア連邦大統領の私怨も一部入っています。ヒントはユーラシアの大統領が登場する話と第三十二話・逆鱗をよく読んでいただけたら分かるかと。

続編開始までの繋ぎとして短編ssを考案中、どれ読みたいですか?

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