プラント・アプリリウス市某所
ジョージ・アルスターとシーゲル・クラインがラクス・クラインとアスラン・ザラを助けるべく行動を始めた頃、その行動の余波を受けた者たちがいた。
日本国内閣情報調査局 一等情報調査官 佐渡 明日香と、もう1人、二等情報調査官 黒崎 恋 2人は今、ザフトの追跡を受け逃げ回っていた。
「あのジジイたちのせいでとんだとばっちりだよもう!ざけんな巻き込みやがって!」
「今、それ言っても仕方がない……そこの角を右」
不満をぶちまけながら走る相方、佐渡明日香に冷静に答えながら道を支持する黒崎恋、この2人は実はプラント内へ潜入し、とある兵器の情報を探る為に活動していた複数のチームの一つであり、不幸であったのは、行動を始めた直後のシーゲル等と鉢合わせしてしまい、そこにザフト部隊が襲来、うっかり数名叩きのめしてしまったが為にこのような状況となっていた。
そして、走りながら路地の角を右に曲がり、古い劇場のような所の裏口に差し掛かった所で、突然裏口の扉が開き、そこからラクス・クラインと、数名のザフト兵が飛び出してきた。
「まじかよ!勘弁してよ!」
「…ある意味奇跡…」
「…?あらあら?あなた方はどちら様ですの?」
「…げ…あの時の日本人」
因みに上から 佐渡、黒崎、ラクス、ザフト兵の反応である。
「お知り合いですの?」
ラクスが佐渡たちに反応を示したザフト兵に問う
「いえ、話したことは有りませんが、アフリカにいた際に顔を合わせております。彼女らは日本国の諜報員です」
その返答にラクスは少々驚いた様子だったが、そこに佐渡が声を上げる。
「そんな会話してる暇ないよ!早く逃げないと追いつかれる!」
その言葉に、全員がはっとなり、走り出す。
そして、ラクスがナビをしていく。
「こっちですわ!」
「右ですわ!」
ラクスのナビに従い、走って行くと、細い路地のような場所に出る。
すると、路地の正面からザフトの部隊が迫ってくるのが見えた。
「あらあら?」
「先回りされてんじゃん!」
「……」
ラクスも焦った様子で戸惑いを見せる。
その姿を横目に、付いてきたクライン派ザフト兵と黒崎は銃を抜き、構えるが、直後、路地に面していた建物の窓が開き、その場にいた全員が引っ張り込まれた。
「イタタタ…もう、何?」
「…お尻…痛い…」
「ついて来い!こっちだ!」
引っ張り込まれた先にいたのは黒ずくめの格好をした見るからに特殊部隊とわかる集団だった。
その集団に誘導されるまま行動を共にして程なく、アスランを担ぎながら複数のザフト兵相手に無双状態のジョージ・アルスターとシーゲル・クラインの両名の姿を確認するに至り、佐渡はついに我慢できずに口に出してしまう。
「あの2人絶対同じ人間じゃない!別のナニかでしょ!つか、なにあの身のこなし!あれで民間人とか詐欺だ!」
「…わかる…あと…」
荒れる佐渡の傍にいた黒崎はそこで言葉を切ると、ハイライトをなくした瞳でラクスを見る…いや、正確にはラクスの体のある一部分を凝視している。
「……私より年下…なのに……16歳でそれ?…そんなの…ひどい…」
ラクスと自分の胸を見比べて落ち込む黒崎。
特殊部隊の面々は緊張感のないなんとも言えない雰囲気に顔を顰めるが、自分たちの仕事をまず終わらせることを選択した。
はっきり言うと、この雰囲気に早く終わらせて帰りたい!という隊員達の思いが一つになり、未だに無双しているシーゲルらを半ば強引に回収することに成功。
そこから、特殊部隊が侵入したルートと同じルートを使い脱出に成功した。
アラスカからロクな休みもなくプラントに送られて、災難続きの佐渡は帰国後、退職願を出したが、上司は良い笑顔でそれを破いた。
佐渡は上司の股間の息子を月まで飛ばす勢いで粉砕した。
黒崎はそんな佐渡と翌日まで飲み明かしたらしい。
ともあれなんだかんだでこの2人が持って帰った情報データが元になり、中立国家連合条約機構と大西洋連邦宇宙軍の良識派による一大作戦の発動が決定されるのであった。
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青つなぎの伝説のホモが色んな原作を破壊