最終話については、どんな流れにするかというのが中々思い出せずに、ちょっと自分の最初に考えていたのとは変わってしまう感じになりそうで、更にデータが飛んでしまった事と、新車が鹿にヤラレテ修理代で精神的ダメージを受けたので、少し遅くなります。
CE71年 8月20日 ザフト軍プラント最終防衛線宇宙要塞ヤキン・ドゥーエ司令部にてこの日、プラント最高評議会現議長であるパトリック・ザラは苛立ちを隠す事なく、自身が呼び出したクルーゼに対し、今後について話していた。
「クルーゼ、貴様にはジェネシスの直掩について貰う…奴らをジェネシスに絶対に近づけてはならん‼︎…最新鋭機のX-10Aフリーダムをくれてやる。必ず守り抜け!」
「分かりました…それと議長、アスランの件ですが…いかが致しますか?」
クルーゼの言葉にパトリックは顔を顰め、クルーゼを睨みつける。
「アスランがラクス・クラインの逃走を一部手助けしていたことか……ラクス・クラインはシーゲル共々ナチュラル共に回収されたとみて間違い無いだろう…アスランも行方を眩ませている。あれは最早息子ではない。あの愚か者は見つけ次第射殺するよう命じておるわ」
そのパトリックの発言にクルーゼは少し意外に思った。
アスランはパトリックの一人息子、父としての情で強硬な手段は取れないだろうと予想していたのだ。
「ほう。アスランは貴方の息子でしたな。本当に宜しいので?」
パトリックは更に顔を顰めて両手を血が滲むほど握りしめながら、絞り出すようにクルーゼに告げた。
「…構わん…貴様も、アスランを見つけ次第殺せ…」
そう告げると、パトリックはクルーゼに背を向け、クルーゼに退室を促す。
クルーゼはパトリックに了解したことを伝え、退室した。
クルーゼが退室した後、パトリックは天を見上げ、今は亡き妻の事を思い、ナチュラルへの憎しみを再確認した。
その中で、自らが殺害するよう命じた息子であるアスランのことが脳裏をよぎるが、今更後戻りは出来ない…
パトリックは知らず知らずに口に出していた。
「…あのバカ息子が…」
ー
プラント アプリリウス市某所
アスランはザフトの追手から身を隠すため、とある人物の手引きの元、郊外の寂れた空家に潜伏していた。
「アスラン君、調子はどうかね?」
「当分の食料はここに置いておくわね」
サングラスをかけた金髪の男性と、男性に面影が似た女性が潜伏先の空家にやってきた。
彼らこそがアスランの協力者である。
「ありがとうございます。クワトロさん、セイラさん……でも、あなた方はなぜ俺を助けてくれるんですか?」
そのアスランの疑問に、クワトロさんと呼ばれた男性は微笑みながら答えた。
「何、特に理由はないが…強いて言うなら…何方かが滅ぶまで戦う…それ程愚かな戦いは無い…なら、そうならない様に私たちなりに考えた行動の末の結果さ」
「そう言うこと。さて、もういかないと…兄さん」
「ああ、そうだな…」
そうして、2人が去った後、アスランはクワトロの言葉の意味を考え、自らがどう行動すべきか思考するのだった。
ー
同時刻、
宇宙要塞ボアズを攻略し、部隊の再編を終えて宇宙要塞ヤキン・ドゥーエに進軍していた連合軍は、ザフト軍の偵察部隊を尽く殲滅しながら、ヤキンまで後1日の所まで迫っていた。
連合軍は、次の戦闘を今戦争最後の戦いとすると言う決意、覚悟のもと前進していた。
最優先事項は、地球全土を一撃で壊滅させることができる超兵器、ジェネシスの完全破壊である。
連合軍は、例え全戦力が壊滅したとしてもジェネシスだけは必ず破壊すると言う目的を持ち、最後の戦いへと挑もうとしていた。
「諸君、明日の作戦について説明する、明日の作戦に置いては、我が航宙自衛隊第三独立戦隊とユーラシア連邦第一艦隊、並びに大西洋連邦第十艦隊を基幹戦力として、ジェネシス破壊部隊を形成する。諸君ら艦載機部隊は、必ず出てくるであろう敵精鋭MS部隊をなんとしても押さえ込んでもらう。
また、同時に選抜した艦載機部隊による別働隊を編成、特殊弾頭を装備したミサイルにてジェネシスへの攻撃を試みる。
艦隊は艦載機部隊が敵を押さえ込んでいる間に、別働隊の攻撃に合わせあらゆる手段でジェネシス破壊を試みる!ここまでで質問は?」
航宙自衛隊艦隊総旗艦のブリーフィングルームに集まった各艦載機部隊の指揮官たちは、その作戦内容を聞き、顔を見合わせる。
そして、指揮官の1人が手を挙げ、質問を許され起立し、質問する。
「第三独立戦隊特殊戦技教導隊隊長、南部響介三等宙佐です。先ほど聞いた作戦ですが、力押しで破壊できるほどジェネシスの防御は薄いとは思えないのですが、その辺はどうなのでしょうか」
「その質問は最もだ。しかし、ジェネシスの情報はそれ程多くは無い。それに、発射される前になんとしても破壊しなければならん。力押しではあるが、それしか方法がないと言うのが正直なところだ。犠牲は多くなるだろう…だが、やらねばならん…諸君らには苦労をかけるが、よろしく頼む。また、ジェネシス破壊とは別に、残りの主力はヤキン・ドゥーエ攻略に全力を尽くす。この戦いを今戦争最後の戦いとするために、今一度、力を貸して欲しい」
「了解しました」
そう言って南部響介三等宙佐は着席する。
ー
同時刻、日本国首相官邸
「総理、いよいよ明日…最終作戦が開始されるとの報告がありました」
執務室でその報告を聞いた日本国総理大臣 本田元一は、そうか、とだけ答えて立ち上がった。
「国民に向け、いや、世界に向けて明日の戦いについて話したい。準備してくれ」
総理の言葉に、秘書はいたずらが成功した子供の様に笑いながら答えた。
「そう言うかと思い、準備しておきました」
総理は苦笑し、礼を述べる。
「ありがとう」
そして、秘書の案内の元、会見場へ向かうのだった。
ー
【日本国民の皆さん、いや、世界の皆さん。私は日本国総理大臣として、更に1人の国を背負う政治家として、そして地球圏に住む1人の人間として、次代を担う子供達を導く責任ある大人の1人として、今ここにいます。
そもそも今戦争は、元を辿れば嘗ての人種差別と似た差別主義が原因とも言えます。
コーディネーターを生み出したのはナチュラルです。
にも関わらず、私たちナチュラルはコーディネーターを忌み嫌い、差別しました。
そしてコーディネーターはそんな私たちナチュラルを憎悪し、そして自分たちはナチュラルより優秀な新人類だと、私たちナチュラルを見下し、侮蔑する様になった。
しかし、ナチュラルとコーディネーター、一体何が違うのでしょうか?何も違いません。
ナチュラルもコーディネーターも、大切な人を失えば悲しむし、大事なものを奪われたら怒る。
楽しいこと、嬉しいこと…何気ない日常に幸福だって感じる。
感情がある。
身体能力や思考力が遺伝子操作で高いと言うが、ナチュラルだって同じ様に身体能力が高い人が生まれたり、天才と呼ばれる科学者が生まれることもある。
コーディネーターは、遺伝子操作でその生まれる比率が高いというだけで、私たちナチュラルと変わりません。
本来なら憎しみ合う関係でもない。
協力し合う関係だって築けたはずだったのです。
一部の人間が、己の利益や主義主張を独善的に強硬に追及した結果が、血のバレンタインであり、エイプリルフールクライシスの惨劇を引き起こしたのです。
もう一度言います。
私たちナチュラルとコーディネーターは、同じです。
明日、この悲しい戦争を終わらせるための最後の戦いが、この宇宙で行われます。
私は1人の人間として、1人の大人として、1人の子の親として、皆さんにお願いしたい。
すぐには無理でも、少しづつでもいい。憎しみや怒りを乗り越えて、戦争が終わった後に、二度とこの悲しい戦争が繰り返されないよう…次代の子供たちが悲しみに沈まない明日を、どうか共に作っていただきたい。
差別主義は沢山だ…私たちは血を流し、悲しみを生み出した。
なら、明日を生きる子供達のために、子供達が血を流し、悲しみに暮れる事のない未来の為に、大人である私と、貴方方の責任を果たしていただきたい。
どうか…お願いします‼︎】
世界中で流された日本国総理大臣の会見放送で、総理は最後になんと土下座をするという衝撃的行動を持って会見を締め括り、世界はその姿に衝撃を受けた。
そして、真っ先にその会見に対し意思を示した国があった。
ー
ユーラシア連邦 大統領府
ユーラシア連邦大統領ウィクトル・アント・ラトロワは、日本国総理大臣の会見放送を見て、即座に日本国総理大臣の姿勢、発言に賛同すると発表した。
悲しみの連鎖はもう沢山だ…彼はアフリカで東アジアの工作部隊に無残に殺害された1人息子の事を思い、明日死ぬ兵たちは息子だ、息子と同じだと、そうした自身の考えの元、その決断をした。
そして一つの書類に承認のサインを出す。
悲しみを断ち切る…その為に…。
因みに書類に書かれていた題は【地球統一国家構想の提案について】であった。
斯くして、最終決戦の時は来たのである。
いよいよ次回最終回
誰か鹿を根絶やしにしてくれないかな…
止まったのに何故突っ込んでくるクソが…、まあ、僕の車に突っ込んで更に反対車線のバスにも突っ込んでから逃げてったやつが憎たらしい。
そして無傷なバスさん強すぎる。
続編開始までの繋ぎとして短編ssを考案中、どれ読みたいですか?
-
BLEACHオリ主
-
学園黙示録オリ主
-
青つなぎの伝説のホモが色んな原作を破壊