東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 このお話は壱の談の続きとなっております、そちらを先にお読み下さい。


 それでは始まります♪




《紅霧異変 弐の談》

 

 

 

 【マヨヒガ】

 

 

八雲紫「さてと…藍、流行りの言葉の続きよ続き♪」

 

 

八雲藍「…来ましたか」ジトッ

 

 

紫「……何よその顔は」

 

 

藍「いえ、前日貴方がそーなのかーそーなのかーって連呼しながら白玉楼に行ったときの事を思い出しまして」

 

 

紫「あぁあれね、楽しかったわねぇ♪ 幽々子もノリノリでやってくれたし」

 

 

藍「妖夢の事も考えてあげてくださいよ、貴方が悪ノリするから幽々子殿も『そーなのかー』しか言わない状態になって収集つかなくなったんですから…そしたら妖夢が」

 

 

妖夢『何処の物怪の仕業だ! 幽々子様をたぶらかして! 切って捨てる!!』

 

 

紫「あれは幽々子の戯れよ? 『そーなのかーしか言わなくなったら妖夢がどんな反応するか』って♪ …あら? ゆかりん全然悪くないじゃない」

 

 

藍「スキマに隠れてクスクス笑ってたのは何処の何方ですか…」

 

 

紫「妖夢が取り乱した時に説明して助けてあげなかったこんこん狐さんは何処の狐かしら」

 

 

藍「…貴方の目の前にいるスキマに挟まれて身動きとれなくなったこの私ですよぉ!!」

 

 

紫「あんなスキマも壊せないの? 修行が足りないんじゃない、藍」

 

 

藍「あんな高密度のスキマで挟まれたら誰でも身動きとれませんよ! 体が千切れるかと思ったんですよ!?」

 

 

紫「霊夢はとれるわよ?」

 

 

藍「能力を考えて下さいよ!!」

 

 

紫「橙を溺愛し過ぎて引かれる程度の能力?」

 

 

藍「っ…!? 人が気にしていることをさらっと言うのはやめてください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「元気出しなさいよ…」

 

 

藍「あぁ…橙…」

 

 

紫「猫は気まぐれなんだから構って攻撃してきたときに遊んであげるのが一番なの、例え家族でもそこら辺はキッチリなさいな」

 

 

藍「ううぅ……」シクシク

 

 

紫「藍、続きやるんだからめそめそしないの、橙はあなたの事嫌ってるわけじゃないんだからね?」ギュオン

 

 

藍「はい…ありがとうございます」

 

 

紫「さて…スキマ、フカフカ座布団セット完了♪ さてさて、何が残ってたかしらね」ガサゴソ

 

 

藍「…あれ? 私今お礼言う必要なかったんじゃないですか!?」

 

 

紫「うっさい! まるっと収まればそれでいいの! さ、ゆかりんメモオープン!」

 

 

藍「えぇ…」

 

 

 

 

 

 《ゆかりんメモ》

 

 

『むっっきゅしょい!』

 

 

『う~☆』

 

 

『か~ごめ♪ か~ごめ♪』

 

 

 

 

 

藍「残りってこれでしたっけ?」

 

 

紫「そうよ♪」

 

 

藍「二番目は私も知ってますね、説明不要な気が…三番目は子供の遊び歌? 一番目が凄く気になるなぁ…」

 

 

紫「藍も一番目と三番目はわからないのね、私も未知の領域だわ…だからゆかりん楽しみ♪」

 

 

 

 

 

藍「それにしても『むっっきゅしょい!』とはいったい…」

 

 

紫「本人に聞けばわかるわよ、では♪ スキマオ~プン♪」

 

 

 ギュオン

 

 ヒュー ポスッ

 

 

パチュリー・ノーレッジ「きゃっ!?」

 

 

紫「動かない大図書館さんも可愛いとこあるのね『きゃっ♪』なんてね♪」

 

 

藍「失礼ですよ…? スキマに無理矢理落としてるんですから」

 

 

パチェ「…!? ! 八雲紫…? 八雲藍…」

 

 

パチェ(ここは…マヨヒガ? 一体何の目的で…)

 

 

紫「はぁいぱっつぁん♪ 月の一件の時は世話になったわね」

 

 

パチェ「別に…些細な事よ」

 

 

紫「相変わらずクールねぇ」

 

 

藍「突然呼び出してすまないなパチュリー、紫様の戯れに少し付き合ってくれないか?」

 

 

パチェ「……問答をする必要もなさそうね、マヨヒガに無理矢理連れてこられた時点で拒否出来そうにないもの」

 

 

紫「戯れってどういう意味よ、藍!」

 

 

藍「ちょっと黙ってて下さいよ! パチュリー、実はかくかくしかじかでな」

 

 

パチェ「まるまるうまうま、か…貴方も暇なのね」

 

 

紫「お互い様でしょう?」

 

 

藍(私は誰かさんのせいでいつも忙しいのだが…)

 

 

パチェ「…レミィがこの事を知ったら私も混ぜろと言いかねないわね」

 

 

紫「大丈夫よ、レミリアなら多分出落ちだから」

 

 

パチェ「…? まあ協力してもいいけど力にはなれそうにないわ」

 

 

紫、藍「?」

 

 

パチェ「だって私はこんな言葉使った事も言った事もない、そんな記憶もない」

 

 

紫、藍「え…」

 

 

パチェ「大体こんな激しさに満ちてる言葉を私が使うわけない、喘息に悩んでいる私がこんな迫力がある言葉言うわけがないじゃない」

 

 

藍「た、確かに言われてみれば…紫様、本当にパチュリーがこの言葉の使い手だと?」

 

 

紫「ゆかりんの情報収集力は侮れないのよ? …魔法の実験に失敗して記憶が無いとか」

 

 

パチェ「私はそんなに愚かではないわ」

 

 

紫「単に忘れてるだけなのでは?」

 

 

パチェ「記憶力には自信があるの、あり得ないわね」 

 

 

紫「む…じゃあほら、今言ってみて? 三、二、一、はい!」

 

 

パチェ「!!? む、むっっきゅ…! うっ!? ゴホッゴホッ…!」

 

 

藍(むせた…)

 

 

パチェ「八雲紫…! ゴホッ! なにやらせるのよ!」

 

 

紫「え~出来ないの…?」

 

 

パチェ「だから私じゃないと言っているじゃない!」

 

 

紫「おかしいわね…確かにあなたが使ったと聞いたのだけれど」

 

 

藍「紫様、ちなみに誰に聞いたのです?」

 

 

紫「ん~っとねぇ……あ、確かあなたのとこの悪魔よ」

 

 

パチェ「! …小悪魔?」

 

 

藍「人里にいたんですか?」

 

 

紫「そ、偶然見掛けたから声掛けて聞いたのよ」

 

 

パチェ「紫、小悪魔…こあをここに呼んでもらえる?」

 

 

紫「? 良いわよ、それで真実にたどり着けるなら♪」スッ

 

 

 ギュオン ヒュー ポスッ

 

 

小悪魔→こあ「わわっ!?」

 

 

紫「はぁい、可愛い小悪魔さん♪ ようこそマヨヒガへ」

 

 

こあ「うえぇい!? ゆ、紫さん!? ここはいったい…」

 

 

パチェ「こあ、ここは八雲紫の住みか、取り合えず落ち着きなさい」

 

 

こあ「あー! パチュリー様ぁ! 探してたんですよ、突然居なくなっちゃったから心配してたんです!」

 

 

パチェ「そう…心配掛けたわね、こあ」

 

 

こあ「ご無事で何よりです! しかしこの…何が起きてるんですか? そもそも私達がここにいる理由は…」

 

 

紫「説明してあげるわ、かくかくしかじかなのよ♪」

 

 

こあ「ほぇ~、そんなことしてるんですか…中々面白そうですね」

 

 

紫「あら、話がわかる小悪魔ね」

 

 

こあ「だって小悪魔ですから♪」

 

 

パチェ「こあ、無駄話はそこまでよ、そんなことよりも私の話を聞きなさい」

 

 

こあ「はい?」

 

 

紫「……管理人のお仕事なのに無駄話…」ブツブツ

 

 

藍「何でそういうことは気にするんですか…」

 

 

 

 

 

 

《ぱっつぁん、説明中… 》

 

 

 

パチェ「ということなんだけどあなたが知ってるらしいのよ、教えてくれるかしら?」

 

 

こあ「え」

 

 

パチェ「? 何?」

 

 

こあ「パチュリー様…まさか気づいてないんですか?」

 

 

パチェ「…? どういう事?」

 

 

こあ「パチュリー様これ言いますよ? たまに、条件付きですけど」

 

 

パチェ「な、なんですって!? 私が!?」

 

 

こあ「えぇ!? むしろ自覚無しですか!?」

 

 

藍「自覚無しなのか、トレンドですら無い…」

 

 

紫「そんな細かいこといいじゃない! いよいよ真相解明ね」

 

 

パチェ「こんな馬鹿げた言葉を私が使うわけないじゃない!」

 

 

こあ「え~…私も咲夜さんもお嬢様もフラン様も美鈴さんもみんな知ってますよ? 皆さんパチュリー様の可愛い一面だって言ってますし」

 

 

パチェ「な、なんですって…!?」

 

 

こあ「ん~…しょうがないですね! ご存知ないのなら気付かせて差し上げましょう♪ あ、良いこと思い付きました♪ 八雲紫さん少しお話を」

 

 

紫「あら、なにかしら」

 

 

こあと紫はパチュリーと藍の離れたところで二人に背を向け、聞こえないようにひそひそ話をし始めた

 

 

パチェ「…なにか嫌な予感がするわ」

 

 

藍「奇遇だな…私もだよ」

 

 

パチェ「お互い苦労してるわね」

 

 

藍「立場は逆とはいえな…」

 

 

パチェ、藍「はぁ…」

 

 

 ザッザッ

 

 

藍「…! どうやら話は済んだようだ」

 

 

パチェ「何を企んでいるのかしら…」

 

 

藍「気をつけた方が良い、紫様の戯れは底が知れん」

 

 

パチェ「胡散臭いのには慣れていないというのに…」

 

 

こあと紫はパチュリーの目の前に立った

 

 

紫、こあ「…」ニッコリ

 

 

パチェ「…なにかしら」

 

 

藍(パチュリー、武運を)

 

 

パチェ「…? そうやってずっと黙っているつもり? こあ、本当は私が言ってたなんて嘘なんでしょう?」

 

 

紫「自分の部下を嘘つき呼ばわりは良くないわね」

 

 

パチェ「自分の部下を扱き使うあなたに言われたくないわ」

 

 

藍(なんかちょっと嬉しい)

 

 

紫「そんなことよりパチュリー、このスキマを見て…?」ギュオン

 

 

パチェ「?」

 

 

 パチュリーは恐る恐るスキマを覗き込んだ

 

 

パチェ「…なにもないけ」

 

 

紫「食らえ! ゆかりんフラッシュ!!」ピカッ

 

 

パチェ「!?」

 

 

 スキマから凄まじい閃光が放たれた!

 

 

パチェ「あぁっ…!? め、目がっ…! 紫ぃ! なにをす」

 

 

こあ「いきます! 涙符『ペッパーレインストーム』」

 

 

パチェ(スペルカード!? くっ…目が見えない!)

 

 

こあ「パチュリー様! お覚悟!」

 

 

パチェ「!!」

 

 

 パッパッ

 

 

こあ「そ~れ胡椒をぱっぱっと♪」

 

 

藍(それっぽいこと言ったけどスペルカードですら無いじゃないか!!)

 

 

パチェ「!? げほっげほっ!! こ、こあっ…げほっげほっ!!」

 

 

こあ「パチュリー様~♪ ちょっと我慢してくださいね」

 

 

パチェ「ちょっ…やめっ…! げほっけほっ!! は、鼻が…」

 

 

藍「いやいやいや! 何やってんですかちょっと!」

 

 

こあ「まあ見ててください! もう少しですよ!」

 

 

パチェ「げほっげほっ…! うっ、へ…へ…!」ブルブル

 

 

こあ「お、きたきた♪」

 

 

紫「小悪魔、ついに来るのね?」カチッ

 

 

こあ「はい♪ 来ますよ…♪」

 

 

藍「?」

 

 

パチェ「へ…へぁ…へっ…む、む…」ブルブル

 

 

紫、藍、こあ「…」

 

 

パチェ「むっっきゅしょい!」ブン

 

 

紫、藍「あ」カチッ

 

 

藍(…ん? 何だ今のカチッって音は)

 

 

こあ「出た~♪」

 

 

パチェ「くっ…! 八雲紫ぃ! こあぁ!! いきなり何をして」

 

 

こあ「パチュリー様♪ 今言いましたよ♪」

 

 

パチェ「何を言ったというのかしらこあ! 覚悟は出来て」

 

 

こあ「だからぁ♪ 今パチュリー様、むっっきゅしょいって言いましたよ?」

 

 

パチェ「…は?」

 

 

紫「言ってたわね」

 

 

藍「…」メソラシ

 

 

パチェ「ば、馬鹿な事を! あの状況であんな言葉を」

 

 

紫「パチュリー、これ見て」スッ

 

 

パチェ「何よ!」

 

 

紫「これ外の世界の機械で声を記録、録音することが出来るの、真実を追い求める魔法使いなら知るべきよ」カチッ

 

 

パチェ「な、なにを」

 

 

 

 

 

紫『小悪魔、ついに来るのね?』

 

 

こあ『はい♪ 来ますよ…』

 

 

パチェ『へ…へぁ…へっ…む、む…』

 

 

パチェ『むっっきゅしょい!』

 

 

紫、藍『あ』

 

 

 

紫「はい♪ これが真実♪」カチッ

 

 

パチェ「な、んな…///」

 

 

藍(録音機の音だったのか…)

 

 

こあ「パチュリー様はくしゃみをなさるときはいつも言ってるんですよ♪ いやぁ~、可愛いですよね~♪」

 

 

パチェ「そ、そんな…/// で、でっち上げよ! 外の世界の機械なんて信用ならないわ!」

 

 

こあ「まんまパチュリー様の声じゃないですかぁ♪ 照れてます? ますます可愛いですねぇ♪」ニッコリ

 

 

パチェ「くっ…/// くぅ~…///」プシュー

 

 

紫「面白い子ね、さすが小悪魔だわ」

 

 

藍「あの言葉の正体がまさかパチュリーのくしゃみだったとは…」

 

 

紫「そうね、でも分かっても使いづらいわねぇ…くしゃみなんてはしたないこと少女ゆかりんはしないし、何より言いづらいもの」

 

 

藍「色々ツッコミたいことはありますが、それなら何よりですよ」

 

 

こあ「大丈夫ですよパチュリー様! まだ魔理沙さんとアリスさんは知らないですから」

 

 

パチェ「大丈夫じゃないわよ! 紅魔館の皆と顔合わせづらくなるじゃないの! く…これじゃレミィのこと色々と言える立場じゃないわね…」

 

 

こあ「似た者同士ですね♪」

 

 

パチェ「こあ、そろそろ私怒っても良いわよね」

 

 

紫「喧嘩するならお家でね、はい、二人とも協力ありがとう、これは謝礼よ」スッ

 

 

こあ「これは…おぉワインですね! わぁ、すごい年代物♪」

 

 

パチェ「? Grimoire of shinki…?」

 

 

紫「魔界のちょっとした知り合いの書いた本よ、他では絶対に手に入らないレア物よ?」

 

 

パチェ「魔界…? まぁいただいておくわ」

 

 

紫「お帰りは足下のスキマから、それじゃあね」ギュオン

 

 

こあ「はい! ありがとうございます♪ 紫さん、藍さん、それでは」ギュオン

 

 

パチェ「い、良い!? さっきのは他言無用よ!?」

 

 

紫「は~い♪」グッ

 

 

藍「ああ、わかったよ」

 

 

パチェ「それじゃ…」ギュオン

 

 

 

 

藍「くしゃみかぁ…」

 

 

紫「くしゃみねぇ…」

 

 

藍「くしゃみなら…」

 

 

紫「そうねぇ…」

 

 

藍「紫様」

 

 

紫「えぇ、あなたと同意見よ」

 

 

藍、紫「橙のくしゃみの方が可愛い」

 

 

 

 

橙『へっくちゅん! うぅ… 』

 

 

 

 《ゆかりんメモ》

 

 

『むっっきゅしょい!』

 

 無し! ただのくしゃみじゃねぇ…でも録音したものは取っておきましょう♪

 

 

 

 

 

 

 続く!

 






 このシリーズでは他のキャラへの説明を省く時にかくかくしかじかを多様しています、一人一人説明していると長くなってしまいますので…

 ここまで読んでいただいてありがとうございました、それではまた次回!

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