東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 このシリーズでは『かくかくしかじか』や『説明中』を多様しております、無駄な説明を省く為です。

 詳細については『紅魔異変 壱の談』を読んでいただければと思います。



 それでは始まります♪




《春雪異変 壱の談》

 

 

 【マヨヒガ 冬】

 

 

 

 

八雲藍「う~寒い寒い…今年は冷えるなぁ、風邪を引かない様にちゃんと体調管理をしておかねば…紫様の押し付け仕事も片付かん」

 

 

藍「そういえば『今年は冷えるなって来年も去年も言うのよね』って紫様が言っていたな」

 

 

藍「『今年も』の方が良いのかな?」 

 

 

藍「……それにしても風邪か」

 

 

藍「昔は風邪を引いた時は紫様に看病してもらっていたな、お粥に刻んだ油揚げを少量乗せた物を作って食べさせてもらっていた、冷たいタオルを額に乗せてもらって、それから…」

 

 

藍「!…/// 優しい母親の様だった…/// 様な…」カァ

 

 

藍(な、何を照れているんだ私は…/// それに私の母は…)

 

 

藍「…」

 

 

藍「……思えば、橙が風邪を引いた時も私は紫様と同じことを橙にしている気がするな」

 

 

藍「だとしたら…橙から見ると私はお母さん?」

 

 

藍「…」

 

 

 

 

 

 ホワンホワン

 

 

橙『ゴホッゴホッ…! お、お母様…風邪を引いてしまい申し訳ありません、橙は悪い子です…で、ですから』

 

 

橙『橙のことを上から下まで隅々まで看病してください!』

 

 

 ホワンホワン

 

 

 

 

 

 

藍「ちえぇぇぇぇぇぇぇんん!!」

 

 

藍「!? おおぉ…いかんいかん、よ、ヨダレが…!」ジュルリ

 

 

八雲紫「…」

 

 

藍「し、しかし橙、良いのかい!? そんなこと言われたらお母さん頑張っちゃうぞ♪」

 

 

藍「ふっふふふ♪」

 

 

紫「…」

 

 

藍「さぁ橙、脱ぎ脱ぎしましょうね♪ お母さんの前だから恥ずかしがる事なんてないんだよぉ♪」クネクネ

 

 

紫「…」スッ

 

 

藍「何て事になったらこの九本の尾がたちまち十本にな」

 

 

紫「え~っと」カキカキ

 

 

藍「!!?」

 

 

紫「マヨヒガの狐、とうとう自分の幻想へ!? 一人で奇怪な行動を何度も繰り返す狐に月の賢者もお手上げか!? 八雲紫は変態キツネをどう分析するのか!?」

 

 

紫「ふむふむ、この見出しで文にリークして天狗の新聞の記事にすればそれはそれは飛ぶように売れるかもしれないわね」

 

 

紫「それじゃあね、藍♪ ゆかりんこのメモ文に渡してくるから♪ バイバーイ♪」スッ

 

 

藍「いやあぁぁぁぁぁぁ!!! それだけはぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《ゆかりん、お説教》

 

 

 

 

紫「バカちん狐が! 私前に発情をわきまえろって言ったわよね!?」

 

 

藍「申し訳ございません!」

 

 

紫「なによ発情をわきまえろって! 初めて聞いたわよこんな言葉! 自分で言ってて恥ずかしいわ!」

 

 

藍「申し訳ございません!!」ドケザー

 

 

紫「私が橙を連れてここに戻って来たらどうするつもりだったのかしら!?」

 

 

藍「すいませんでしたぁ!!」ドケザー

 

 

紫「それよりもあなたの独り言を最初から聞いてたけどもさ」

 

 

藍「ま、またでございますか!?」ガバァ!

 

 

紫「あぁ!?」

 

 

藍「い、いえ…! 何でもありません!」

 

 

紫「あなたが橙のお母さんだとしたら、ゆかりんは橙の何になるのかしら?」

 

 

藍「そ、それはおばあ」

 

 

紫「あぁん!?」

 

 

藍「おっ…! お母さんの親戚の綺麗なお姉さん…とか?」

 

 

紫「……有りかしら」

 

 

藍「でしょう♪ 紫様にぴったりですね♪」

 

 

紫「あなた本当に反省してんの!? ねぇ!?」

 

 

藍「申し訳ございませんでしたぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《落ち着きました》

 

 

 

紫「落ち着いた?」

 

 

藍「はい…本当に申し訳ありませんでした」

 

 

紫「それさ…本当に何なのよ、あなたの性癖か何かなの? 私でさえ分からないんだけど」

 

 

藍「せいへ…!? い、いや…! そんなこと…」

 

 

紫「…」

 

 

藍「分かりません…」

 

 

紫「橙にだけは見られない様になさいね?」

 

 

藍「はい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《気を取り直して》

 

 

 

紫「さぁ藍! 今日も沢山幻想郷のトレンド! 流行りの言葉を仕入れて来たわよ!」

 

 

紫「今日もスーパーフェクトゆかりん目指して頑張っちゃうわよ♪」

 

 

藍「…何か久し振りにやる気がしますね、これ」

 

 

紫「調査にちょっと時間かかっちゃってね、今回の異変の言葉が人里に縁が無いものだからね」

 

 

藍「前は紅霧異変でしたよね、次は…順番的に春雪異変ですか?」

 

 

紫「そうよ♪ ゆかりん、幽々子、藍、橙、妖夢とその他諸々のスターが勢揃いしたあの異変よ♪」

 

 

藍「スター……いや、それよりも雑ですって…ちゃんと紹介してあげてください」

 

 

紫「良いじゃない、どうせここに来てもらうんだから」

 

 

藍「それもどうかと思いますけど」

 

 

紫「……この異変は結構思い入れがあるのよね」

 

 

藍「みんなの前に初めて出て行きましたからねぇ、私も霊夢たちと戦ったなぁ、懐かしいですね」

 

 

紫「初めて…ね……」

 

 

藍「? 紫様?」

 

 

紫「…」プルプル

 

 

藍「…あの」

 

 

紫「……何でもないわ」

 

 

藍「大丈夫ですか?」

 

 

紫「大丈夫よ、ゆかりん頑丈」

 

 

 

 

紫「藍、話は変わるけどあなた最初に『うー、寒い寒い』って言ったじゃない?」

 

 

藍「そこから聞いてたんですか…はい、言いましたね」

 

 

紫「レミリアがそれ言ったらさ」

 

 

藍「…?」

 

 

 

 

 ホワンホワン

 

 

レミリア・スカーレット『うー☆ 寒い寒い、冷えるわねぇ…咲夜ー、毛布ちょうだい♪』

 

 

 ホワンホワン

 

 

 

 

紫「脳内再生余裕よねぇ♪」

 

 

藍「……色々な意味で期待を裏切りませんね」

 

 

紫「キャラが濃いのにカリスマ薄いのはこれ如何に!」

 

 

藍「言って差し上げないでください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ギュオン

 

 

紫「よし、スキマと…フカフカクッションの準備完了!」

 

 

藍(いきなり呼び出されるんだったっけ…何かしている最中じゃなければ良いけど)

 

 

藍「紫様、今回の言葉は?」

 

 

紫「ん? あら、そういえばまだだったわね」

 

 

紫「聞いて驚け! 見て笑え! 閻魔なんかなんぼのもんじゃい!」

 

 

藍「怒られますよ」

 

 

紫「今回のラインナップはこれよ!」

 

 

 

 

 

 

 

『くろまく~』『ふとましい』

 

 

『シャンハーイ♪ホーライ♪』『アリスさん嘘つかない』

 

 

『春ですよー♪』『春ですよぉ?』

 

 

『鬱だ…死のう…』『躁だ…死のう…』

 

 

『取り合えず切る!』

 

 

『ムシャムシャしてやったわぁ♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

藍「ツッコミを入れて良いですか」

 

 

紫「四十秒でお願いね♪」

 

 

藍「すぅー、はぁ~……」

 

 

 

 

藍「今回は何となく嫌な感じしかしません!!」

 

 

藍「前半は…! まぁ大丈夫かなとは思いますよ、えぇ思いたいですとも!」

 

 

紫「今日もツッコミの切れがいいですとも!」

 

 

藍「茶化さないでください! 問題なのは後半ですよ!」

 

 

藍「何なんですかこれは!? 全体的に悲愴だし物騒だし…! これが本当に人里のトレンド!?」

 

 

紫「聞いたらみんなこう言うんだもん、ありのままよ?ゆかりん不正してない」

 

 

藍「!? 何か人里の者たちが不安になります…」

 

 

紫「大丈夫よ、悪魔でもトレンドなんだから」

 

 

藍「…紫様は大丈夫なんですか?」

 

 

紫「? 何で私の心配をするの?」

 

 

藍「いえ…」

 

 

藍(言葉を学んでそれを言うことと使うことに抵抗は無いのかな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍「『くろまく~』『ふとましい』ん? これ何で隣に書いてあるんですか?」

 

 

紫「それね、一人が二つ言ってるらしいのよ」

 

 

藍「あぁなるほど…しかし何ですかねこれ、全く意味が分からないです」

 

 

紫「ね、前は聞いただけで何となく想像出来たのが大かったし、知り合いばっかりだったから習得は容易だったのよねぇ」

 

 

藍「くろまく~…? 黒幕? う~ん」

 

 

紫「黒いものを巻く、とか」

 

 

藍「ふとましいの方は…? ましいが分からないな」

 

 

紫「悩んでても解決しないわ、さっさと呼びましょ♪」スッ

 

 

藍(……あれ? そういえばこれ誰の言葉なんだろ)

 

 

紫「スキマオープン!」

 

 

 

 ギュオン ヒュー ポスン

 

 

 

 

 

レティ・ホワイトロック「イヤッッホォォォオオォオウ!!!」ビュオオ

 

 

 

紫、藍「!!?」

 

 

紫、藍(うわっ…!? 寒っ!!?)

 

 

レティ「私の冬がきたぁー!! 待ちに待ち焦がれた冬がついに来たぜぇ!! 焦がれたら溶けちゃうけどねぇ!」

 

 

レティ「ブッリザード♪ ダイヤモンドダスト♪ シャーベット♪ かまくら作って凍らせろ♪ アイス好きぃ!」

 

 

藍(こ、怖いんですけどぉ!? レティってこんなんだったけ!?)

 

 

紫「……はぁい、レティ」

 

 

レティ「おおう!? ゆかりんセンパーイ♪ こんなとこで奇遇だね、まるで路地裏で鉢合わせしてビックリしたハイパー雪ダルマの様だね♪」

 

 

藍(何を言ってるんだ…!? 解説者を呼んでくれ!)

 

 

紫「…」

 

 

レティ「あれ? あれれ!? そういえば何でまだ冬眠してないんすか!? まるで冷蔵庫の奥に忘れられたアイスみたいに冬眠しないんすかぁ!?」

 

 

藍(例えが分かりにくい! それに何なんだこのハイテンションは!)

 

 

紫「…レティ」

 

 

レティ「ゆかりんもドライアイス食べますかぁ!? ふっふふふふっ♪ 美味しいで」

 

 

紫「唐辛子」

 

 

レティ「!!?」

 

 

紫「…」

 

 

藍「…!? えっ!?」

 

 

レティ「……」シュン

 

 

レティ「ご、ごめんなさい…取り乱して…」

 

 

藍「えぇー!? 大人しくなったぁ !?」

 

 

紫「藍、あなた知らないの? 唐辛子はレティを黙らせる魔法の呪文なのよ」

 

 

藍(えぇ…何か嫌な思い出があるのか…?)

 

 

紫「冬眠ならもうすぐするわよ、それよりあなた初冬だからってはしゃぐのは…まぁ仕方ないとして、もう少し大人しくなさいな、秋姉妹みたいになりたくないでしょう?」

 

 

レティ「えぇ、でも気を付けてはいるのよ、初冬はどうしても、その、タガが外れるというか…」

 

 

紫「まぁ九ヶ月の間へんてこりんじゃないだけあなたははるかにまともな部類だけどね♪」

 

 

レティ「ありがとう、紫さん」

 

 

レティ「…? 私何でこんなところに…? ここ紫さんの家よね、あら、藍さん」

 

 

藍「や、やぁレティ…それは私から説明しよう」

 

 

紫「藍、もういつものレティよ? 普通レティ」

 

 

藍「はい、分かってますよ」

 

 

藍(じゃあさっきのは何レティだったんですか…)

 

 

 

 

 

 

 《こんこん、説明中…》

 

 

 

レティ「流行りの言葉…そんなことしてるのね」

 

 

紫「どう? 面白いと思わない?」

 

 

レティ「ふふっ、面白いと思うわ、流行りを知るのは大事だってチルノも言ってたし、それでこれが私の流行りの言葉なの?」

 

 

紫「そうらしいわね、どうなの?」

 

 

レティ「『くろまく~』は使ったことあるわ」

 

 

藍「そうなのか?」

 

 

紫「そーなのかー♪」

 

 

レティ「あら、それルーミアちゃんの」

 

 

紫「……一緒にやってよ」

 

 

レティ「えっ?」

 

 

藍「あぁ無視してくれ、話が進まないから」

 

 

紫「辛辣ねぇ! 本当にリークするわよ!」

 

 

藍「本当に申し訳ございませんでしたぁ!」

 

 

レティ「…? え~っとほら、前に幽々子さん? あの亡霊が起こした異変で冬が終わらなかったことがあったじゃない?」

 

 

レティ「その時に、紅魔のメイドさんに私がこの異変の黒幕なんじゃないかって言われてね、冬のテンションもあったから少しからかってあげようと思って私が『くろまく~、なのよ~』的な言い方をしたことがあるの、それであの子の怒りに触れちゃったのか弾幕ごっこに発展しちゃったの、こてんぱんにされちゃったけどね」

 

 

紫「ほうほう、つまりからかう感じで言えば良いのね!」

 

 

レティ「これ流行ってるの…? なんか複雑だわ」

 

 

紫「どうして? 良いじゃないくろまく~」

 

 

レティ「私が黒幕なのよって嘘を言い触らすのよ? 自分は冗談のつもりでもそのうち人の信用を失うわ、きっと」

 

 

紫「うっ…!」グサッ

 

 

藍「紫様」

 

 

紫「な、何よ藍!」

 

 

藍「心当たりがありすぎるのは分かります…はい」

 

 

紫「およよよ…うぅ」

 

 

レティ「?」

 

 

藍「紫様は勝手に黒幕にされたりする事があるから」

 

 

レティ「そうなの?」

 

 

藍「例えば…」

 

 

 

 

 ホワンホワン

 

 

博麗霊夢『また異変? 紫が絡んでんじゃないでしょうね!? ったく、また何企んでんだか…』

 

 

霧雨魔理沙『あれ、本がない! 紫か!? おい! ババア!』

 

 

風見幽香『メディ、どうしたの? 何、花が枯れている? それはたぶんあのスキマ野郎のせいよ』

 

 

稗田阿求『ん? 幻想郷縁起が無い!? 紫さんまた持ち出したわね…もぅ』

 

 

東風谷早苗『あらら、それは大変でしたね♪ それって紫さんがまた何か企んでるんじゃないでしょうか?』

 

 

射命丸文『恐らく紫さんの仕業ですよ、前の異変も紫さんが黙っているから起きたことですしね♪』

 

 

伊吹萃香『んー? あたしゃ知らないよ、また紫がなんかやらかしたんじゃないかねぇ♪』

 

 

古明地さとり『心を読まなくても紫さんの仕業だと認識出来ます、決め付けている訳ではありませんよ?』

 

 

四季映姫・ヤマザナドゥ『どうせまた八雲紫でしょう! 黒です! 黒!』

 

 

ドレミー・スイート『変な夢ですかぁ? それ紫さんのせいですよ♪』ドレェ

 

 

比那名居天子『また紫がやったんじゃないの? そんなことしてる暇があるなら私を痛め付けてほしいけどね!』

 

 

 ホワンホワン

 

 

 

 

藍「何かあれば最初に紫様を疑う感じなんだよ」

 

 

レティ「あらら…」

 

 

紫「ゆかりんそんなに信用ないのかしら…」

 

 

藍「で、でもほら…すぐに紫様の仕業じゃないって分かりますし」

 

 

紫「この能力のせいなのかしら…それともゆかりんが天真爛漫過ぎるが故の…?」

 

 

レティ「何を本気で言ってるのかしら」

 

 

藍「レティ、あれこそ本気じゃないよ」

 

 

紫「くろまく~か…本当に遊びの時に使わないと血をみるわね」

 

 

レティ「使うのは構わないけどご利用は計画的にね」

 

 

藍(全くだよ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 《二つ目!》

 

 

 

 

レティ「ふとましい…? 私こんな言葉言ったことないと思うんだけど」

 

 

藍、紫「え?」

 

 

紫「本当に?」

 

 

レティ「ん~……ごめんなさい記憶にないわ、使ったことすらないはず」

 

 

藍「そもそもふとましいなんて言葉すら私たちも初めて聞いたよ」

 

 

紫「そうね、でも○○ましいと考えるとたくましいとか勇ましいみたいな意味なんじゃない?」

 

 

レティ「あら、良い意味なのかしら、私は言ってないけど」

 

 

藍「なら『ふと』は何なんですかね」

 

 

紫「ふと…ふとましい…ふ…太い?」

 

 

レティ「太い? 何がかしら」

 

 

藍「太い…そのマフラーはどうだ?」

 

 

レティ「これ? う~ん、これは太いじゃなくて長いだと思うわ」

 

 

紫「それじゃ、ながましいよね」

 

 

藍「ながましい…」

 

 

レティ「何でもありなの?」

 

 

紫「…! …レティ」

 

 

レティ「はい?」

 

 

紫「ちょっと…こうやって、こう」バッ

 

 

レティ「え?」

 

 

紫「だから手を上げてバンザーイしてみてって」

 

 

藍「?」

 

 

レティ「え…! は、恥ずかしいんだけど…///」

 

 

紫「唐辛子~♪」

 

 

レティ「!? わ、分かったわ…む~」スッ

 

 

藍(脅してるじゃないですか…)

 

 

レティ「こ、こう…? …///」バッ

 

 

紫「ふむふむ、どれどれ…?」

 

 

藍「紫様、何をなさる気ですか?」

 

 

紫「確かめるの」

 

 

藍「?」

 

 

紫「レティ、動いちゃダメよ?」

 

 

レティ「何でも良いから早くしてよ…///」

 

 

紫「…」スッ

 

 ソ~ 

 

 

 紫はバンザイしているレティの脇腹辺りに自分の両手を持っていった

 

 

藍「?」

 

 

 そして…!

 

 

 

 

 

 

 ガシッ!

 

 

 

レティ「ん…!」ビクッ

 

 

紫「…」ギュッ

 

 

藍「…」

 

 

紫「…」ムニムニ

 

 

レティ「ちょ、ちょっ…! んんっ…///」

 

 

藍「あの、紫様」

 

 

紫「…」

 

 

藍「レティの脇腹触って何をしているんですか」

 

 

紫「…」スッ

 

 

 

 紫は手を離し、藍のいる後ろに振り向いた

 

 

 

レティ「はぁはぁ…く、くすぐったかった…!」

 

 

藍「紫様何を」

 

 

紫「太くなかった」

 

 

藍「……は?」

 

 

紫「太くないわ、藍!」

 

 

藍「はい!?」

 

 

紫「いやほら、ふとましいって『太い何か』しかないじゃない? だからレティが太いのかと思って触ってみたんだけど全然太く無かったわ!」

 

 

レティ「!?」ピクッ

 

 

藍「…」

 

 

紫「ふわっふわな服着てるから中はもしかしたら…って思ったんだけどそんなことは無かったわね! むしろ細すぎるぐらいよ」

 

 

 

レティ「…」ゴゴゴ

 

 

 

藍「あの…紫様」

 

 

紫「こうなるとこの言葉は益々謎ね、いったい何が太いんだか」

 

 

藍「紫様」

 

 

紫「? さっきから何よ」

 

 

藍「レティの体が太いのでは…と考えたんですよね、簡単に言えば太っているのでは? と」

 

 

紫「そうよ?」

 

 

藍「これじゃあただのレティへの悪口じゃないですか」

 

 

紫「……あ」

 

 

藍「それを踏まえた上で後ろを振り向いてください」

 

 

 

 ゴゴゴゴ!

 

 

 

紫「!?」ビクッ

 

 

レティ「ふふふふ♪」ゴゴゴ!

 

 

紫「いぃっ…!?」

 

 

レティ「紫さん♪」ニコニコ

 

 

紫「は、はぁいレティ…♪ す、素敵な笑顔ね!」ダラダラ

 

 

レティ「そう見える?」ニコニコ

 

 

紫「え、えぇ! そりゃあもう…あははは♪」ダラダラ

 

 

レティ「うふふふ♪」

 

 

藍(オーラが怖い)

 

 

 ガシッ!

 

 

紫「!?」ビクッ

 

 

レティ「紫さん」

 

 

紫「ひ…」

 

 

レティ「私、結構怒ってるわ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「ちょっ…!? 手!! てぇ!!? 手ぇ離してぇ!!」

 

 

レティ「ふとましい…よくよく考えれば悪口よねこれ♪」

 

 

 パキパキ! 

 

 

紫「あぁぁ!! こ、凍ってる凍ってる!! 先っちょ! 先っちょが凍ってきてるからぁ!!」

 

 

レティ「この言葉あなたが考えたんじゃないの? 私をからかうために作った造語?」

 

 

紫「違う違う違うわよ!! ほんとに違うから!! 人里でってあぁぁ!! 指先の感覚うぅ!!」

 

 

レティ「ならそれは誰が言ったのか教えてもらえる? 私知りたいわ…♪」ニッコォ

 

 

紫「そ、それは個人情報ってぬあぁぁ!!」パキパキ

 

 

レティ「冬眠ならぬ凍眠してみましょうか♪」

 

 

紫「ほわぁぁ!? 死んじゃう、死んじゃうからぁ!!」パキパキ

 

 

藍「れ、レティ!」

 

 

レティ「はいぃ?」ニコニコ

 

 

藍「と、唐辛子っ!」

 

 

レティ「!?」スッ

 

 

紫「ぬはっっ!? はぁはぁ! や、やっと解放された…って痛たたたっっ!?」パキパキ

 

 

藍「…ふっ!」ボッ

 

 

藍「紫様、狐火です」

 

 

 ボオッ! メラメラ!

 

 

紫「あぁ~…♪ 生き返るぅ~…♪」ジュー

 

 

レティ「うぅ…」

 

 

藍「レティ…その」

 

 

レティ「ショックなの…私、太って見える…?」

 

 

藍「そんなことはないよ『ふとましい』という言葉は誰が言ったかは分からない、だがそんなの気にしてはいけない、レティの事を知らない奴が勝手に言いふらしてるだけさ」

 

 

レティ「藍さん…」

 

 

藍「それにわざととはいえ、紫様が実証したじゃないか、それに細すぎるとも言ってた」

 

 

レティ「…あ」

 

 

紫「そ、そうよ! ゆかりん悪くないじゃない!」

 

 

藍「でもレティのことを少しでも『太いのかな?』と思ったのは事実ですよね!? そこは反省してください」

 

 

紫「わ、悪かったわねレティ! あぁ~…霜焼けが…」

 

 

レティ「……藍さん、ありがとう…それから紫さん、ごめんなさい」

 

 

紫「まぁ私にも非があったから、ごめん……お互い様ね、私も悪かったわ」スッ

 

 

 ギュオン

 

 

紫「藍、そのスキマの中に謝礼が入ってるわ、出して」

 

 

藍「はい」

 

 

レティ「謝礼?」

 

 

藍「流行りの言葉を聞いた者に私たちから感謝と詫びの気持ちとして色々な品を渡しているんだ、突然呼び出しているからね、はい」

 

 

レティ「? あら、沢山のアイスと…これは?」

 

 

紫「スノードームって言うの、外の世界のお土産…♪ それ、ひっくり返してみて?」

 

 

レティ「! あら! 素敵ね、綺麗…!」

 

 

紫「藍」

 

 

藍「はい?」

 

 

紫「ありがとねレティを止めてくれて、ゆかりん寒いのだけはダメなの、これじゃ末端冷え性だわ」

 

 

藍「はい分かってます、でも本当に反省してくださいよ?」

 

 

紫「うん」

 

 

 ギュオン

 

 

紫「レティ、協力ありがとうね、お帰りは足元のスキマからどうぞ」

 

 

レティ「えぇ、でも良いの? こんなにもらっちゃって」

 

 

紫「お礼…とあなた当人への謝罪の意味も込めてるわ」

 

 

レティ「! …ふふっ、じゃあありがたくもらっておくわね♪」スッ

 

 

レティ「雪女の私が言うのは変だけど寒さに気を付けて…さようなら♪」

 

 

藍「あ、レティ」

 

 

レティ「はい?」

 

 

藍「冬の間だけだが、橙と遊んでくれているんだろう?ありがとうな」

 

 

レティ「ふふっ、チルノたちと楽しそうに家に遊びに来るわね、こっちこそ楽しくさせてもらって感謝してるわ♪」

 

 

レティ「それでは本当にさようなら~♪」スッ

 

 ギュオン

 

 

紫「……ふ~、一時はどうなるかと思ったわ」

 

 

藍「流行りの言葉が悪口ではいけませんね、ふとましいなどと…まったくもう」

 

 

紫「そうね、悪口らしき物は今度からラインナップから避けるわ」

 

 

藍「珍しく素直ですね」

 

 

紫「その言い方トゲがあるわよ? ゆかりんの手がドライアイスになりかけたし…そ、それに橙と遊んでくれているみたいだしね、そんなところよ」

 

 

藍(あ、素直じゃなかった…ふふっ)

 

 

藍「では紫様、次いきますか」

 

 

紫「まだ」

 

 

藍「どうしてです?」 

 

 

紫「手の霜焼けがヤバイ」

 

 

藍「あぁ…」

 

 

紫「藍」

 

 

藍「はい」

 

 

紫「狐火追加、強火で」

 

 

藍「はい…」

 

 

 

 

 

  《ゆかりんメモ》

 

 

 『くろまく~』有り♪

 

 でも本当に遊びの時に使わないと血を見るから使いどころが大事ね。

 

 何でもゆかりんを黒幕にしたがるのは分かるわ、私って魅力的だからね♪

 

 

『ふとましい』八雲封印!

 

 ゆかりんは悪口を許しません! プンスカプン!

 

 

 

 

 

  続く!

 

 

 






 冬は狐の発情期…仕方ないのです、藍とてそういう狐事情からは逃げられない…はず。

 レティはふとましくないけど包容力は凄いと思います、この幻想郷ではチルノのお姉さん的立ち位置で冬以外でも活動しています。


 それから今回の流行りの言葉、それぞれのキャラのファンの皆様に不快な思いをさせてしまったかもしれません…申し訳ないです。


 それではまた次回、ここまで読んでいただいてありがとうございました♪

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